エッセー作品「限界野菜」甲斐てい子さん
通信制 山本ふみこさんのエッセー講座第5回
エッセー作品「イマジン」あべ れみさん
随筆家の山本ふみこさんを講師に迎えて開催するハルメクの通信制エッセー講座。参加者の作品から山本さんが選んだエッセーをご紹介します。今回募集した作品のテーマは「鍛える」です。あべ れみさんの作品「イマジン」と山本さんの講評です。
エッセー作品「イマジン」あべ れみさん
イマジン
子供の頃、毎週日曜に放送されていた「世界名作劇場」を見ていた。
「ムーミン」 楽しく見た
「アルプスの少女ハイジ」 楽しく見た
「フランダースの犬」 途中リタイア
「母をたずねて三千里」 途中リタイア
途中リタイアの原因は、主人公の境遇が可哀そうで見ていられなくなったから。「母をたずねて三千里」は、本も買ってもらっていたが、一度だけ読んで二度と読まなかったと思う。表紙を見るのも嫌だった。
とにかくわたしはハッピーエンドと勧善懲悪なストーリー展開が好きだったのである。
そんな子供時代に、「嫌なストーリーなら好きなストーリーに変えちゃえばいいじゃん!」と思いつき、勝手に結末を変えちゃうという荒技を生みだした。紙に書きだしたりせず、空想?想像?妄想?するだけの技である。
はじめの頃は、まだ子供だったこともあって、本当に結末部分だけを変えていた。
死んじゃう主人公が死なない。
主人公に意地悪した人には罰が当たって後悔するというような感じ。
少し成長すると、悲しい結末の前段階にターニングポイントとなるエピソードから変更をしたくなってきた。
「もしそこで違う選択をしていたら」が気になり出したのである。そうなると、違う選択肢とその後のストーリーを編み出さなければいけないため、結末のみを変更していた時の倍以上の想像力が必要になる。
最終的に、物語の最初から設定を考えたり、ムーミン谷にハイジが遊びに行くというようなコラボ的な話を考えたりしていた。
いつの間にか、子供時代に嫌いだった悲しいストーリーの数々は、悲しいから成り立っていたんだ、結ばれない二人は結ばれないから切ない気持ちが残って余韻という味わいなのだと気が付いた。
最近は、好きな作品のスピンオフ的なストーリーを想像したりして楽しんでいる。
脳トレにもってこいだ。
さあ!想像してみて!
山本ふみこさんからひとこと
構成がしっかりしていて……、読ませます。
横道に逸れますが、子どもの読むものは基本的に「ハッピーエンディング」で、と私も考えています。
通信制 山本ふみこさんのエッセー講座とは
全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は毎月1回出されるテーマについて書き、講師で随筆家の山本ふみこさんから添削やアドバイスを受けられます。講座の受講期間は半年間。
次回の参加者の募集は、2021年6月に雑誌「ハルメク」の誌上とハルメク旅と講座サイトで開始予定。募集開始のご案内は、ハルメクWEBメールマガジンでもお送りします。ご登録は、こちらから。
■エッセー作品一覧■
ハルメク旅と講座
ハルメクならではのオリジナルイベントを企画・運営している部署、文化事業課。スタッフが日々面白いイベント作りのために奔走しています。人気イベント「あなたと歌うコンサート」や「たてもの散歩」など、年に約200本のイベントを開催。皆さんと会ってお話できるのを楽しみにしています♪
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