「下着が擦れて痛い…」デリケートゾーンの悩み、実は我慢しなくていい理由
50代からの子宮と心の整え方#2
「顔ばかり磨いていませんか?」50代からの美しさに必要な、もう一つのケア
「高い化粧水を使っているのに肌のツヤが出ない…」。その原因、実は顔ではなくデリケートゾーンにあるかもしれません。自分を後回しにして我慢を重ねる50代女性へ、子宮や膣の巡りを整えて心を満たし、内側からキレイを取り戻すフェムケアとは。
INDEX
50代女性の美容と心身のケアに取り組む大山葎子さん
おおやま・りつこ 株式会社La Victoire代表取締役。25年以上にわたり、美の総合プロデューサーとして美容・身体・心理的ケアを融合させた独自の「美覚醒(R)プログラム」を通じて、4万人以上の女性をサポート。現在はパリと東京を拠点に、世界各国で女性支援活動を展開中。著書に『50代から始める更年期に負けない「子宮」と「心」の整え方』沢岻 美奈子(監修)難波 かおり(監修)KADOKAWA 刊
※本記事は『50代から始める更年期に負けない「子宮」と「心」の整え方』から一部抜粋して再編集しています。
肌のくすみやツヤ不足…「子宮と膣の冷え」が原因かも?
第1回では、下着の擦れや違和感といったデリケートゾーンの「小さなSOS」の大切さを解説しました。第2回となる今回は、子宮や膣から美しさを取り戻すフェムケアの秘訣をお伝えします。
女性の美しさと健康を司る大きなカギ。
それは、実は「子宮」と「膣」のコンディションにあると私は感じています。
この部分がこわばっていたり、冷えていたり、なんとなく違和感を抱えたままだったりすると、血流や巡りが滞りやすくなり、せっかく分泌されているエストロゲンの働きも十分に活かされなくなってしまいます。
その結果、潤いやハリが失われやすくなり、肌の乾燥やくすみ、気分の落ち込みなどを感じやすくなる方も少なくありません。
その反対に、子宮と膣を丁寧にケアしていくと、骨盤まわりの巡りが整い、エストロゲンの活性化も期待できます。
すると、骨盤まわりの巡りが整い、体の内側から潤いが巡りやすくなっていきます。そうして土台が整ってくると、ただ不調がやわらぐだけでなく、「女性としての美しさが引き出されてきた」と感じる方も少なくありません。
実際に、血色が良くなり、肌にツヤが出てきたと感じる方も多いです。さらに、しぐさがしなやかになり、笑顔の柔らかさまで変わっていきます。
表面的に何かを大きく変えたわけではないのに、どこか雰囲気が明るくなり、その人らしい魅力が自然ににじみ出てくるようになるのです。
【体験談】2人のキャリア女性、体と心が満たされて起きた変化
私がこれまでサポートしてきた女性たちも同じような変化を経験しています。
たとえば、皮膚科医として働いている女性Aさんも、その一人でした。
Aさんは、「自分のなかの『女性性』を封印して生きてきた」とおっしゃっていました。以前は表情も険しく、ご本人も「昔の私は、けっこう人に対して厳しかったかも」と振り返るほどです。
そんなAさんが、自分の体を丁寧にケアするようになると、まず笑顔が増えていきました。笑顔が増えると周りとの関係も少しずつ変わり、人間関係がスムーズになっていきました。
すると表情はさらに柔らかくなり、「自分のことが好きになってきた」「女性として自信がついてきた」「自分が変わることで家族までどんどん笑顔に変化した」と話してくださるようになったのです。
また、これまで男社会でがむしゃらにがんばり、女性らしさを封印して生きてきた女性たちにもたくさん出会ってきました。
そのうちの一人、Cさんは、警察官として男社会で働いてこられた方です。毎日、男性たちに負けないように、評価されるようにと、自分を厳しく追い込み、我慢と無理を重ね、体調を崩されてしまいました。
寂しさや悲しさ、苦しさといった感情を、一人でずっと抱え込んでしまうことは、ホルモンのバランスにも影響しやすいのではないかと感じています。女性の体の不調と感情は、どこかでつながっていることが多い─それが25年以上、女性をサポートしてきた私の率直な実感です。
Cさんも、「女性として生きる感覚を取り戻したい」という切実な思いで、私の講座を受けに来てくださいました。
そこからケアを続けるうち、彼女は少しずつ女性性を取り戻していきました。「今まで、女性として生きることすら忘れていました」そうしみじみと話してくれたCさんの姿は、今でも忘れられません。
だからこそ、私は女性たちに強く伝えたいのです。
「女性に生まれてきたんだから、女性であることを、もっと自由に、もっと楽しく味わっていいんですよ」と。
「なんとなく体がだるい…」検査に出ない未病のサインとは?
体と心はつながっています。
そのため私は、フェムケアは単なる美容やリラクゼーションの枠に留まらず、「予防医学の一つの形」でもあると考えています。
東洋医学には「未病治(みびょうち)」という言葉があります。
これは、病気と診断される一歩手前の「なんとなく不調」という段階で、悪くならないうちに心身を整えていきましょうという考え方です。
更年期やプレ更年期の女性は、「検査では異常がないと言われたけれど、なぜかだるい」「なんとなく不調が続く」という状態になりやすいですよね。
たとえば、「疲れやすい」「眠りが浅い」「イライラしやすい」「やる気が出ない」「下腹部が重い、冷える」などのサインも、未病治の視点から見ると、体と心が発している小さなSOSかもしれません。
自分の子宮や膣に注意を向けることは、この小さなSOSに丁寧に耳を傾けることにもつながります。なぜなら、フェムケアを続けていると、いつもと違う自分の状態に気づきやすくなるからです。
たとえば、こうした変化は、病院の検査で異常が出るずっと手前の「未病」のサインかもしれません。
- いつもより膣が乾いている
- おりものの量や匂いが変わってきた
- 下腹部がいつもより冷えている、だる重い感じがする
- 膣まわりがちょっとしたことで傷つきやすい、ヒリヒリする
普段から自分の体の状態をよく知っておくことで、「おかしいな」「いつもと違うな」といった小さな変化に気づけるようになります。
フェムケアを通じてあなただけにしかわからない体の変化をキャッチし、早めに整えてあげることで、不調が大きくなる前にケアすることができるのです。
「私さえ我慢すれば…」本音を飲み込む怖さ
未病治で大切なことは、もう一つあります。
それは、「心の状態を放置しないこと」です。
私がこれまで出会ってきた女性のなかには、自分の感情や欲求を置き去りにしたままがんばってきた人がたくさんいました。
けれども、自分の膣やお腹まわりに優しく触れることは、「生きているだけで、あなたには価値があるんだよ」「愛しているよ」「今まで、よくがんばってきたね」と、自分自身に声をかけてあげることでもあるのです。
そうして自分を労る時間を持つことで、イライラが少しやわらいだり、眠りが深くなったり、「私も大切にしていい存在なんだ」と感じられるようになったりする人は少なくありません。この安心感こそがストレスをやわらげ、ホルモンバランスの乱れを防いでくれると思うのです。
私がお伝えしたいのは、病気になってから慌てて対処するのではなく、まだ大丈夫なうちから、自分の体と心を整えていく生き方です。
更年期やプレ更年期は、不調が出やすい時期だからこそ、自分の体を知り、小さな違和感に気づくことが、自分を守る力になっていきます。
必要な時は、早めに婦人科や専門家に相談することも大事です。大切な人を思いやるように、自分のことも大事にしてあげる。その始まりになるのが、フェムケアなのです。
正しい美は、正しい健康から。健康にも注意を払うことが大切です。
※効果には個人差があります。気になる症状がある場合は、婦人科などの医療機関にご相談ください。
※本記事は、書籍『50代から始める更年期に負けない「子宮」と「心」の整え方』より一部抜粋して構成しています。
次回の記事では、50代、スキンケアだけではダメな理由。美しさのカギは「フェムケア」を紹介していきます。
■「50代からの子宮と心の整え方」をもっと読む■
#1:デリケートゾーンの悩み、見逃しがちなSOSサイン
#2:スキンケアだけではダメな理由。美しさのカギは「フェムケア」
#3:「痛いけど我慢」は卒業!50代からの夫婦関係を変えるフェムケア
もっと詳しく知りたい人は書籍をチェック!

『50代から始める更年期に負けない「子宮」と「心」の整え方』
大山 葎子(著)沢岻 美奈子(監修)難波 かおり(監修)KADOKAWA 刊
SERIES
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