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- ダウン症の書家・金澤翔子さんの念願のひとり暮らし
ダウン症の書家・金澤翔子さん(34歳※取材当時)。ハルメクは2015年、30歳で念願叶ってひとり暮らしを始めた翔子さんを取材しました。ひとり暮らしを満喫する翔子さんの様子と障がいのあるひとり娘の自立を見守る母・泰子さんの心境をお伝えします。
親子で決めた3つの「誓い」
母親の泰子さんと一緒に部屋を訪れると「どうぞいらっしゃいませ」と、とびきりの笑顔で、金澤翔子さんが扉を開けてくれました。ピンクと白で統一された女の子らしいカーテンや家具が配置された部屋は、スッキリと片づいています。
泰子さんが翔子さんの家を訪れるのは、今回で3回目だそう。髪の毛一本落ちていない部屋を見て、「翔子ちゃん、きれいにしているじゃない」と驚いています。翔子さんは「でしょ? 朝起きたら、すぐにそうじしています」と得意気です。
部屋の壁には、「おかたづけ」「寝る時間」「やせる」と泰子さんが書いた"三つの約束"が、貼られています。ひとり暮らしを始めるときに、親子で決めた"誓い"なのだそう。「障がい者だからといって、ただ自立すればいいのではなくて、美しく過ごすことを目指しています。ディズニーランドの裏に住む夢を叶えるのは、ここで合格が出てから」と泰子さん。
翔子さんの部屋は、「実家」から徒歩圏内にあり、今はひとり暮らしの練習期間です。最初の試練となったのは、「家探し」でした。2015年9月頃、物件探しを始めましたが、「障がい者に部屋を貸す大家さんはいない」と...
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