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- 新米ばあば、びっくり育児の始まり
次女が出産をし、初孫との対面を楽しみにしていた栗原さんですが、出産に関する「令和」の流れに驚きの連続! 病院を退院して、実家で暮らす娘と初孫のお世話に奮闘する様子をレポートしてくれました。
今どきの病院のセキュリティーにまずびっくり!
娘の出産後、間もなく娘の夫から連絡が来て、私はすぐに病院に向かいました。驚いたことに娘が出産した病院は、安全性を考えて、前もって登録してある人しか面会できないのだということでした。
1階の受付で名前を言って、首から下げるストラップをもらいました。面会のときは、それを自動ドアのところにタッチしてドアを解除して入るという仕組みになっていました。私は、まずここで「時代は変わったものだ」と実感しました。
これでは、人づてに出産したことを聞いた友人や親戚が、急に思い立って面会に来ても、会えないということになります。ただ、親にとってみれば、安全性が守られていて安心していられますね。
初孫を怖ごわ抱っこ、なんと小さくてかわいいこと!
待合室で待っていると、程なくして赤ちゃんを抱いた娘が現れました。初めて間近で見る初孫は、本当に小さくて何とも例えようのない愛らしさでした。早速病院側の計らいで記念撮影が始まりました。私と、後から駆けつけた私の長女も、代わる代わる抱かせてもらいました。予定日よりだいぶ早く生まれたので、2600gの小さな赤ちゃんでした。
我が家の3人の子どもたちは、大体予定日前後で生まれたので、3人とも3000gから3500gぐらいの大きめの赤ちゃんでした。
久しぶりの赤ちゃんかつ、初めての小さな赤ちゃんということもあって、何だか壊れてしまいそうな不安もあり、情けないことですが、新米ばあばは、最初は怖ごわ抱っこしていました。
娘が出産した病院は、全室個室になっていて、2日目からは基本的には24時間母子同室となっていました。誰かに気兼ねすることもなく面会できる反面、産後間もない娘の体はちゃんと休まるのか、また、新米ママが不安になったりしないのか、私は少し心配になりました。
希望すれば、家族は泊まることもできるので、娘の夫は病室に泊まったりもしていました。とはいえ産後の心身共に不安定な時期に、ほとんど赤ちゃんと二人だけの夜を過ごすことになるので、娘は大丈夫かしらと、私は内心心配していました。
そして、いよいよ退院の日がやってきました。
この日のために、私はチャイルドシートを買い求め、準備万端整えていました。何でも新生児の赤ちゃんを車に乗せるときは、チャイルドシートさえ装着していれば、赤ちゃんを抱っこして乗せてもいいのだそうです。逆に、たとえ新生児の赤ちゃんでも、チャイルドシートが車に装着されていなければ、赤ちゃんを抱っこして車に乗せることはできないのだそうです。
「それってどうなの?」と内心納得いかない決まりに不満はありましたが、いずれ使うことになるのは間違いないので、ここは受け入れて早々に準備しておきました。
家に着き、ほっとしたのもつかの間、なんと病院では元気に笑っていた娘が、緊張が解けて気が緩んだのか、娘の夫の前で泣いていているではありませんか。びっくりして、どうしたのかと聞くと、何だかよくわからないけれど、泣けてきちゃうのだということでした。病院では精一杯頑張っていたのだと思うと、胸が熱くなりました。これから1か月間、私ががんばって支えていかないといけないのだと思い、改めて身の引き締まる思いでした。
今どきは父親にも育児休暇が……
退院して何日か過ぎた頃、娘の夫が会社から育児休暇をもらったということで、我が家にやってきました。何でも、仕事が忙しくて休みたくなくても、人事課から電話がかかってきて、早く育児休暇を取るように、催促されてしまうのだそうです。「本当に時代は変わったものだ」と、ここでも実感しました。
私はこの日のために、昼食と夕飯の献立を前もって1週間分考えておきました。今はスマホで料理の動画を扱ったアプリもあり、私はいくつかの料理動画のアプリを普段から使っていたので、おいしくて見栄えのする料理を準備しておきました。これも私の母などが聞いたら、時代は変わったものだと思うのでしょうか。
もともと料理は好きだったので、何とかなるだろうと、気楽に考えていた私でしたが、娘の夫の育児休暇が明けて、娘と私二人分の食事の用意だけでよくなったときは、内心少しほっとしました。そして、料理はぐっと手抜きになり、いつも通りの我が家の料理に戻りました。
他にも孫をもって、今どきを実感したことがありますが、それは次回お話ししたいと思います。
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