- ハルメク365トップ
- 人生相談
- 片付け
- 人生相談:食器棚満杯の器…処分する方法を知りたい
読者のお悩みに専門家が答えるQ&A連載。今回は、53歳女性の「若い頃から趣味で買い揃えてきた食器。そろそろ整理したいけれど、思い出があって処分できない…」という相談に生活研究家・消費生活アドバイザーの阿部絢子さんが回答します。
53歳女性の「食器類の整理方法がわからない…」という相談
テーブルウエアが好きで、若い頃から食器などを多く買い揃えてきました。しかし、もう食器棚が満杯です!
今後のことも考えて、整理しないと……とは思うのですが、どれも好きで、思い入れがある食器ばかりなので、どうしても捨てられません。
いい整理方法などがあれば、教えていただきたいです。
(53歳女性・まあちゃんさん)
阿部さんの回答:すべての食器を使えるように整えて
普段、何気なく食べているきんぴらごぼうでも、器を、ちょっと気取ったものにして、ぱらりと炒り胡麻をふりかけると「ここは、しゃれた料亭か」と言いたくなるほど、おしゃれな料理になるので、食器の効果を侮ってはいられません。
そんな食卓を彩る効果にも雰囲気にも魅せられて、あるいは好きが高じてついつい必要以上の食器を求めてしまうのは、何も、まあちゃんさんばかりではなさそうです。
私の友人たちにも「いつ、料亭を開くの?」「何十人家族がいるの?」と思ってしまうほどの食器持ちが多くいて、いずれも食器戸棚に入り切れずにあふれています。
そのくせ、普段使いの食器は、いつも同じ食器。食べた後洗って、水切りカゴに伏せて、またそれを使う、という日常が繰り返されているのですから“宝の持ち腐れ”とも言えるように思います。
そんな友人たちに私が思うことは、せっかく好きで買い揃えてきた食器なのだから、すべての食器を使ってあげないと“食器が泣いている”ということです。食器は、材料とエネルギーを消費して、労力まで使って製造され、運ばれてきたのですから、環境への配慮を想像しても、使わなければならないと思うのです。
しかし年齢とともに食事内容にも変化が現れて、若かりし頃に使っていた食器では食事内容が似合わなくなり、年齢の変化とともにそうした食器は次第に使われなくなり、食器戸棚の奥へと存在場所さえ変わってきているのが実情ではないでしょうか。
一度、奥へと位置を変えられた食器はなかなか再登場の機会がなく、食器戸棚の整理でもされない限り奥の居場所から出てこないままです。
ですが、こんなに食器戸棚が満杯と言っているのに「使う食器が無い」などと言って、新しい食器を購入してしまうのですから、余程の料理の達人と思うしかありません。と言って、このままにしていたのでは、ますます食器戸棚の整理が遅れ、さらに年を重ねると余計に整理や片付けが遠のいていくことも想像に難くありません。
それとまあちゃんさんのように、思い出の食器ばかりを持っていて使わずにいると、思い出に縛られ片付け自体が億劫になるものです。いずれ片付けなければとお考えでしたら、早めに手を付けましょう。
「誰かが使ってくれる」と思うと片付けやすくなる
まずは、食器戸棚を開けて、一段ずつ中の食器をすべて取り出し、これからも使用する・使用しないを決めて分けていきます。迷ったら今は「使用する」に入れます。
すべての食器の振り分けが終了したら、再度、使用する・使用しないを再確認し、使用する食器だけを残します。使用する食器は食器戸棚に戻して使いますが、奧に入れていた食器を最優先に使用していきましょう。奥に入れていた食器をまた奥に置いたら、すぐに忘れ、また使用しなくなってしまいます。
さて、使用しないと決めた食器は、
- 友人、知人などに声を掛けて、もらってもらいます
- 残った食器は、リサイクル店、地域のリサイクルセンターなどに郵送、持参して、他の方たちに使用してもらいます
- それでも、残ったモノは不燃ごみとして処分しましょう
友人や知人でなくとも「誰か使用してくださる方がいる」と思うと、片付けもしやすくなります。
私は数年に一度、食器だけではなく衣類や靴なども見直しをして、不要なものがあった際にはなじみのリサイクル店に送っています。ただし、汚れや割れ、欠けなどのあるものは最初から処分しています。
ご近所のリサイクル店を探して、送るだけではなく購入もしていると、顔見知りになり片付けが格段にはかどります。
回答者プロフィール:阿部絢子さん
あべ・あやこ 1945年、新潟県生まれ。生活研究家(消費生活アドバイザー)・薬剤師。家事全般や食品の安全性の専門家として活躍。薬剤師の資格を持ち、今も現役で働いている。
50代からの人生相談一覧を読む
- 《片付け》のお悩み 生活研究家の阿部絢子さんが回答
- 《介護》のお悩み 介護・暮らしのジャーナリスト太田差惠子さんが回答
- 《人間関係》のお悩み 住職の名取芳彦さんが回答
- 《お金》のお悩み FPの畠中雅子さんが回答
- 《夫婦関係》のお悩み 夫婦関係カウンセラーの岡野あつこさんが回答
【365会員特典】ハウスクリーニング・家事代行割引クーポンも
「ハルメク365」会員特典として、イオングループの家事代行サービス「カジタク」の各種サービス(ハウスクリーニング・宅配クリーニング・家事代行)の利用料が10%割引になるお得なクーポンを掲載中!自分で片づけるのが難しい場合は、プロに相談するのもおすすめです。
>>ハウスクリーニング・宅配クリーニング・家事代行 5%OFFクーポン
★ハルメク365オリジナルプランもチェック!2023年3月大幅値下げ!(1万6800円→1万3520円)
>>【本会員限定】「カジタク」クローゼット片づけサポートプランをチェック
専門家に相談したい質問を募集中です!
連載「50代からの女性のための人生相談」では、専門家の方に相談したい内容を募集中です。下記応募フォームに、人間関係や老後の生き方、お金や介護、恋愛についてなど、相談したい内容を書いてお送りください。
-
片付けが苦手
掃除、片付けが苦手で面倒だけど、こうしたら部屋がきれいに保てるようになった!というようなコツがあれば知りたいです。
締切済み ベストアンサー2022.11.21 -
実家の片付け
実家の片付けをしていますが、なかなか片付きません。 両親は80代です。 使用済みの封筒(ウチに来た封筒の空袋)や 使ってない茶碗、箱に入ったままのコップ、お皿 ビニール袋、ビニール傘、通常の傘などたくさんあります。あと読まない本、創○学会の本とかたくさん これって典型的な片付けられない家ですか?
締切済み ベストアンサー2022.05.13 -
買って満足し捨てられない
私の年上彼氏が、買うと満足するタイプです。買って家に持って帰って、封を切らないものが沢山部屋にころがっています。そして、特別大事にしている様子は無いので、今度新築が建つのでそれを機に断捨離だよと言うと「え、お金出して買った、もったいない。」と反対します。 でも、こんなの持ってたんだ、というものまで新居に持っていきたくないのですが、彼の気持ちを変えたくて2年間言って聞かせましたが、治ることはなさそうです。 自分の思うようにコントロールしたいと言うか、埃被ってまで放置してしまうなら、大切じゃないんじゃない?部屋の広さにも限りがあるのだから、入れるばかりでは部屋が埋まると言ってあります。 彼は自分で買って満足し捨てられない性格だと自覚はしていますが、そこで手放す意識はほとんど無いです。親の遺品の本棚や棚×3 それと自分で買ったベッド全部持っていくというので、8条の部屋が一瞬で埋まるわけです。 新居引越しまでおよそ4ヶ月ですが、なんとかならないかと日々掃除したり整理しています。 彼はどんどん上に重ねていく収納をします。私は立てて収納するので、取りやすい方ではあります。 リビングは綺麗にしたいと言っても、「ちょっと置かせてよ!」と紙束を置いて放置します。片付けるため彼の部屋に持っていくと、床に積み上げられた書類たち。その近くや上に重ねながら、ため息とイライラはどうしても溜まってしまいます。 ある程度生活感があるのは普通ですが、それを超えていると思っているので、その部分の価値観は全くあいません。 勝手に捨てたい訳では無いです。ミニマリストでもないです。でも、なんとかわかってもらいたいのですが、どうしたらいいのでしょうか? このままだと新居で更にまた物が増え、ゴミ屋敷になるのではと不安になってしまいます。
締切済み ベストアンサー2022.05.09 -
捨てるか迷う
片付けをしていたら、今は全く連絡を取っていないし縁が薄まっている知り合いと仲良かった時の思い出が出てきました。捨てるかどうかで迷っています。皆さんだったら保存しておきますか。もういいや、と思って捨てますか。
締切済み ベストアンサー2022.04.03
-
プレゼント!ひざケア飲料
歩くたびに不安なひざの違和感。サプリメントで挫折したという方へ、「関節ケアドリンク グルコサミン」をぜひお試しください! -
尿トラブルの放置は厳禁
一人で悩みがちな尿トラブル。尿モレまで行かないレベルだからと放置していませんか?軽い症状のうちに対応しないと悪化の危険も! -
楽しすぎるニコボとの毎日
話題のコミュニケーションロボット「ニコボ」をご存知ですか?一緒にいると思わず笑顔になる、そんな毎日をハルメク世代が体験! -
病院の巻き爪治療がスゴイ
巻き爪でお悩みの方、「治療は痛そう」と思っていませんか?でも病院の治療は思いの他楽で短時間。巻き爪治療のリアルとは? -
視力ケア専用の卵が登場?
毎日食べる「卵」。実は目の健康を守る「ルテイン」が豊富な卵があるんです。最近視力が……と思っている方は要チェック! -
突然の出費はこれで解決!
住宅ローンや子の教育費などお金がかかる50~60代。一方で親は高齢となり、その金銭面の援助も不安。解決策を探ります。