若い頃と同じはNG!50代からの似合うメイク術

2024年07月16日

大人のメイク再入門#1

若い頃と同じはNG!50代からの似合うメイク術

「若い頃と同じメイクだとしっくりこない」と感じることはありませんか? それは顔のつくりや肌の変化にメイクが追い付いていないからかも。とはいえ、悲観する必要はありません! ちょっとメイクを変えるだけで、若々しく上品な印象は簡単に叶えられます。

教えてくれた人:えがお美容室 鈴木みほさん(左)・テルイタカヒロさん(右)

教えてくれた人:えがお美容室 鈴木みほさん(左)・テルイタカヒロさん(右)

シニア世代の髪や顔の悩みに寄り添うヘアメイクに定評がある美容室「えがお美容室」(東京・巣鴨)のメイクアップアーティスト、ヘアディレクター。
お問い合わせ先/えがお美容室

若い頃のメイクが合わなくなるのはナゼ?

マスクを外し、メイクをして人に会う機会が増えました。しかし中には久しぶりにメイクをし、「なんだかしっくりこない」と感じる人もいるかもしれません。えがお美容室の鈴木さんはこう話します。

「年齢とともに顔のつくりは少しずつ変化します。50代以降の女性は顔の『余白』が目立ちやすく、今までのメイクが合わないと悩む人が多いんです」。顔の余白はさまざまな部位で増えます。

「フェイスラインがゆるんで頬の面積が増え、顔全体がのっぺりとした印象になります。まぶたがたるんでぱっちりとしていた目が小さくなったり唇がしぼむのも、目と眉、鼻と唇の距離が間延びし、老けて見える要因です」。

シミやクマを隠そうとファンデーションを厚くすると、さらにのっぺりと見えてしまいます。

大人には「顔の余白」を補うメイクが必須!

しかし鈴木さんはメイクを少し工夫するだけで、顔の余白はカバーできると話します。

「例えばチークを丸く入れるのではなく横に引くだけでも、血色感を足すと同時に頬にメリハリが出て、顔が引き締まって見えます。大切なのは血色とメリハリで、増えた余白を目立たなくすること。それはそんなに難しいことではありません。できてしまったものをカバーし、失ったものを補うのが大人のためのメイク。ひと工夫で若々しく上品な印象になれますよ」

大人には「顔の余白」を補うメイクが必須!

肌に透明感があった若い頃。眉と目の間、鼻と唇の間が短く、顔全体がきゅっと引き締まった印象です。

大人には「顔の余白」を補うメイクが必須!

  • 肌全体がくすみ、シミやクマが目立つように。隠そうとしてファンデーションを厚くするとさらに平板な印象に。
  • 眉は年齢とともに下側の毛が抜けやすく、またまぶたがたるむことで眉と目の距離が「間延び」します。細過ぎる眉は間延びを強調するので要注意。
  • フェイスラインがゆるんで血色感もなくなり、頬の「余白」が目立ちます。ポイントメイクでメリハリを出すことが大切です。
  • 唇も年齢とともに変化し、しぼみやすくなります。特に薄くなりやすい上唇は、口紅でボリュームを補いましょう。

メイク迷子の読者2人が実践!

今回、メイク迷子の読者2人が今の自分に似合うメイクを学んで実践しました!
※年齢は撮影当時のもの

メイク迷子の読者2人が実践!

写真左:伊藤和美さん(73歳)

【唇が薄く、自信を持って笑えない】
「上唇が薄くなり、笑うとほとんどなくなってしまう」という伊藤さん。チークも入れたいが、一度試したときに「おてもやん」と言われ、以来入れていない。

写真右:齋藤久子さん(68歳)

【肌のくすみとクマが悩みの種】
年齢とともに肌がくすみ、目の下のクマも目立つように。「厚塗りせずに自然なツヤのある肌になりたいです」。目が小さくなってきたのも悩み。

次回からは具体的なメイクのポイントを紹介!2人はどんなふうに変身するのでしょうか?

取材・文=大矢詠美(ハルメク編集部)、撮影=日高奈々子、メイク=鈴木みほ、ヘア=テルイタカヒロ、イラストレーション=さとうあゆみ

※この記事は、雑誌「ハルメク」2023年11月号を再編集しています


脱!のっぺり「上品メリハリ★メイク術」を動画でチェック!

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顔の余白を補い、メリハリのある若々しく上品な仕上がりになるメイク術をわかりやすい動画で解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね!

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