「いつもの暮らし」を守る在宅避難と防災の知恵#1

在宅避難とは?災害時に自宅で安全に過ごすための備え3つ【専門家が解説】

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在宅避難とは?災害時に自宅で安全に過ごすための備え3つ【専門家が解説】
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災害時の避難は避難所だけではありません。自宅が安全な場合に選べる「在宅避難」の方法と、日頃からできる3つの備えを専門家が解説。ハザードマップの確認、冷蔵庫の整理、停電・断水への備えなど、いつもの暮らしを守る防災の知恵を紹介します。

教えてくれた3人の専門家

鍵屋  一さん

かぎや・はじめ 跡見学園女子大学教授。一般社団法人福祉防災コミュニティ協会代表理事。内閣府「避難所の役割に関する検討委員会」座長などを務める。『だれでも防災』(中央法規刊)など著書・監著多数。

鈴木みきさん

すずき・みき 登山イラストレーター・執筆家・防災士。2018年の北海道胆振東部地震での在宅避難経験を機に、防災士を取得。『おうち防災チャレンジBOOK』(エクスナレッジ刊)など著書多数。

宮下由多加さん

みやした・ゆたか ITライター、防災士。「スマホで防災」を広めようと活動中。著書に『スマホで防災 家族も自分も守る! スマホで始める最新防災マニュアル』(ジャムハウス刊)がある。

「在宅避難」とは?自宅で安全に過ごすために必要なこと

自宅が安全なときに選べる、避難の形。非常時でも、慣れた家で落ち着いて過ごせるのが大きな利点です。

「避難=避難所」と思いがちですが、必ずしもそれだけではありません。地域防災に詳しい鍵屋一さんは、「『在宅避難』も有効な選択肢」と話します。

ただし、「大前提は命を守ること。ハザードマップで3メートル以上の浸水想定地域に家がある方は警戒レベル3以上なら、迷わず避難を。その上で自宅が安全であれば、住み慣れた家で過ごすことは、非常時の心と体の負担を和らげてくれます」(鍵屋さん)。

在宅避難に、特別な道具や難しい準備は必要ありません。

「備えの第一歩は、停電や断水時に、何がないと困るのか気付くこと」と鍵屋さん。在宅避難に詳しい防災士の鈴木みきさんも、「大切なのは、防災は暮らしの延長と考えること。日常の家事や習慣に、少しの工夫を加えるだけでいいのです」と言います。

完璧に備えなければと気負わずに、まずは「一日を思い浮かべる」「冷蔵庫の中身の点検」からでも、自分のペースで始めてみませんか。

在宅避難に向けて今日からできる3つの防災対策

1.いつもの一日を、思い浮かべてみる

「いつもの一日」を起床時からたどるのが最初の一歩。

朝のトイレ、洗顔、温かい食事。断水、停電、ガスの停止で困る点を書き出します(おやつなど心の潤いも!)。これで、「自分に必要」な備えが見えてきます。非常時でもいつもの暮らしを保つための大切な鍵です(鍵屋さん)。

2.冷蔵庫整理で食の安全を守る

いつもの暮らしの延長で、冷蔵庫の中身の点検を。

災害発生時はゴミ収集が止まることを想定して、生鮮品をためない、開封後は早めに使い切るなどの習慣も立派な防災。

また、詰め込み過ぎた食材を整理して中身がスッキリすれば、停電時に献立が立てやすく、開閉による温度変化も抑えられます(鈴木さん)。

3.我が家は大丈夫?ハザードマップは必ず確認!

在宅避難の可否は自宅の安全性で決まります。ハザードマップで地震や浸水のリスクを確認し、我が家がどんな場所にあるのか正しく把握しましょう。避難場所の確認も大切です(鍵屋さん)。

取材・文=井口桂介(ハルメク編集部)、イラストレーション=鈴木みき

※この記事は、雑誌「ハルメク」2026年3月号を再編集しています。


次回は、トイレ・水・食料など防災備蓄の目安と家の備えを紹介します。 

■「『いつもの暮らし』を守る在宅避難と防災の知恵」をもっと読む■

#1:在宅避難とは?災害時に自宅で安全に過ごすための備え3つ【専門家が解説】

#2:「防災備蓄」実は食料より先にトイレ!専門家が教える今すぐできる備え8

#3:災害時のスマホ活用術!命を守る9つの備えと被災後に必要な手続き

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