今度こそ部屋が片付く「1日5個捨て」#1

片付け前に人生を考えるべきなのはなぜ?「捨てる基準」が見えてくる仕組み

片付け前に人生を考えるべきなのはなぜ?「捨てる基準」が見えてくる仕組み

公開日:2026年06月12日

片付け前に人生を考えるべきなのはなぜ?「捨てる基準」が見えてくる仕組み

意気込んで片付けを始めても、手が止まってしまう原因は「どんな人生を歩みたいか」が決まっていないからかも。元ゴミ屋敷住人の整理収納アドバイザー・藤原華さんが、手放す恐怖をなくし、理想の空間をつくるための「人生の軸」の決め方を解説します。

教えてくれるのは、藤原 華(ふじわら・はな)さん

整理収納アドバイザー準1級。新聞社の取材が来るほどのゴミ屋敷住人から一念発起し、汚部屋脱出に成功。エッセイ「100万円貯めて、汚部屋から脱出してみた」が「note 創作大賞」で優秀賞を受賞。「これなら、できるかも?」と思える気軽な片付けのコツを、Xやnoteで発信中。著書に『まずは5個捨てるだけ! 今度こそ、部屋が片付く。』(あさ出版)など。

思い出の品に手が止まる…なぜモノを捨てられない?

思い出の品に手が止まる…なぜモノを捨てられない?
Luce / PIXTA

みなさんは休みの日に「今日は、部屋を片付けるぞ!」と意気込んで片付けを始めたものの、ふと手が止まったことはありませんか?

「……ん? これって、捨てていいのかな?」

私も同じでした。

  • またやるかもしれないダイエットのための運動器具
  • 趣味だったお菓子作りの道具
  • あとでまた学ぶかもしれない資格取得のための本
  • いつか着るかもしれないお気に入りだった服

など、捨てていいのかわからないモノだらけでした。

なぜ、このようなモノを「手放していいか」判断できないのか。理由はシンプルです。「この先、使うかどうか」がわからないからです。

では、なぜ「この先、使うかどうか」がわからないのか。それは、「どんな人生を歩みたいのか」が決まっていないから。

「片付けの話なのに、なんで人生の話が出てくるの?」と思ったかもしれません。でも、実際、片付けって人生の話に行き着くんです。どんな人生を歩みたいのかが決まっていないと、「人生に何が必要で、何が不必要なのか」がわからないんです。

だからこそ、「これって捨てていいの?」と悩んでいる目の前のその「モノ」を、この先使うかどうか判断できなくなるのです。

たとえば「今から旅行に行く!」と決めてスーツケースに荷物を詰める場面を想像してみてください。そのとき、「どんな旅をするのか」が決まっていなければ、「何を持っていけばいいのか」「何を持っていかなくていいのか」は判断できませんよね。日帰りなら着替えはいらないし、海で泳ぐなら水着がいるし、海外旅行なら海外対応のコンセントプラグが必要です。

片付けも、これと同じです。

「どんな人生を歩みたいのか」が決まっていないから、「その人生に必要なモノ・不必要なモノ」がわからない。わからないからこそ、捨てるかどうかの判断がつかなくなってしまうのです。

捨てられない本当の理由。理想の人生が決まっていない罠

捨てられない本当の理由。理想の人生が決まっていない罠
Luce / PIXTA

片付けは、人生をより良くするために、やるものです。と、いうことは、「これを持っていることで自分の人生はより良くなるのか?」を考えれば、「これを捨てるべきかどうか」の答えは、すぐに出せます。

そして逆に言えば、「どんな人生を歩みたいのか」が決まっていなければ、「これを持っていることで自分の人生はより良くなるのか?」という問いに、答えを出すことはできません。

なぜなら、「どんな人生を歩みたいのか」が決まっていないと、捨てるかどうか悩んでいる目の前のモノが、「理想とする人生に寄与してくれるのかどうか」がわからないから、です。

片付けは「今の自分」にとって不要なモノを手放し、「これからの自分」に必要なモノだけを選び取るための、大切な人生の選択なのです。

もし5億円の宝くじが当たったら、あなたは何をする?

もし5億円の宝くじが当たったら、あなたは何をする?
genzoh / PIXTA

とにもかくにもまず「どんな人生を歩みたいのか」、ここで一緒に仮でいいから決めてみましょう。……と、いきなり言われても呆然としちゃいますよね(笑)。

そこで一つ、良い方法を紹介します。「もし5億円の宝くじが当たったら、どうするか」を想像しましょう。

あなたが会社員の場合は、5億円当たったら、もう会社に行かなくてもいいかもしれません。では、会社を辞めたあと、どんな人生を送りたいでしょうか。

たとえば、

  • 海のそばの町に引っ越して、ずっと書いてみたかった小説を書ける書斎をつくる
  • 思い切ってイギリスに移住して、パン屋をオープンする
  • 世界遺産をすべて巡るバックパッカーになる

……などです。

そして、もし「海のそばの町に引っ越して、書斎をつくって、小説を書くことを仕事にしながらのんびり生きていく」という人生が自分の理想だとしたら、その人生をすでに生きている自分を想像してみます。

すると、不思議なことに、片付けがサクサク進むようになります。

たとえば、そんな最高に理想的な書斎に、「昔買ったけど、結局挫折したダイエット器具」があったら、どう感じるでしょうか。

きっと、見るたびに、「これ、どうしよう……捨てるべきかな」とモヤモヤしたり、「持っているなら使わなきゃ」と、やることが増えて頭のリソースを奪われたり。しかも使っていないからボロボロで「これがあるだけで部屋がキレイに見えないしゴチャゴチャするな……」とげんなりしちゃいます。

つまり、小説家として生きていく自分の人生には、そのダイエット器具はいらないんです(もちろん、使っているモノであれば捨てる必要はありません!)。このように、「どんな人生を歩みたいのか」を決めると、捨てる基準ができて、捨てることが怖くなくなります。

片付けを始める前に必要なのは、捨てる勇気でも、収納テクニックでもありません。「自分はどんな人生を歩みたいのか」を決めること。すべては、そこから始まります。

【実践】片付けの前に!理想の人生を見つける4つの問い

【実践】片付けの前に!理想の人生を見つける4つの問い
TOMO... / PIXTA

片付けに取り掛かる前に、理想の人生について一度考えてみましょう。

(1)5億円が手に入ったら何をしたい?
(2)休日は部屋でどんなふうに過ごしたい?
(3)今、イヤだと思っていることは何?(それを反転させると理想の人生が見えてくる!)
(4)今あるすべてのしがらみがなくなったとしたら、どこに行ってどんな暮らしがしたい?

次回の記事では、“片付け”下手でも1分で取り組める! もう散らからない「1日5個捨て」を紹介していきます。

※本記事は、書籍『まずは5個捨てるだけ! 今度こそ、部屋が片付く。』より一部抜粋して構成しています。


■今度こそ部屋が片付く「1日5個捨て」をもっと読む■

#1:人生を考えると、捨てる基準がスパスパ見えてくる仕組み
#2:1分で取り組める!もう散らからない「1日5個捨て」
#3:結局着ない…を防ぐ「買う前」の簡単チェックリスト

もっと詳しく知りたい人は、藤原さんの書籍をチェック!

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『まずは5個捨てるだけ! 今度こそ、部屋が片付く。』(あさ出版)

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HALMEK up編集部
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