ハルメクアップ編集部の注目&ハマり事#10
愛用のユニクロ白T、気づけば10年!? 捨てられぬなら染めてしまえ!
長年愛用してきたユニクロの白T。「まだ着れるし」と捨てどきを逃し続け、気づけば…10年⁉もはや愛着の域に達したうちの白Tちゃんを、失敗したっていいさ精神で藍染めすることに。果たして、もう一度着たい一枚に生まれ変わるのか?
染める前に、藍色のことをちょっとだけ
今回は、藍染めの中でも「絞り染め」に挑戦。さっそく染めていきたいところですが、その前に藍色の話をちょっとだけ。
藍染めとは、「藍」という植物から採れる色素を使って、布などを青く染める技法のこと。
そして藍染めといえば、耳にするのが「ジャパン・ブルー」という言葉です。
明治時代に日本を訪れた外国人が、街中で目にした藍色に魅了され、「ジャパン・ブルー」と呼んだことが由来といわれています。
ジャパン+ブルー=ジャパン・ブルー。
なんてシンプル!
でも、おもしろいのはここから。
実は、ひと口に「藍色」といっても一色ではありません。

藍染めは、染めて、空気に触れさせて、また染める。その工程を重ねるほど、色は少しずつ深くなっていきます。
つまり、濃い色ほど手間がかかる。
そのため、深い藍色ほど高価なものとされてきました。
たとえば、黒に近い「褐色(かちいろ)」。
「勝ち色」に通じることから縁起のよい色として武士に好まれ、武具などにも使われました。
一方、藍染めの中でもごく淡いのが「浅葱色(あさぎいろ)」。
染める回数が少ないぶん比較的手間がかからず、庶民や下級武士の衣服にも使われていた色です。
そして浅葱色といえば、新選組のトレードマーク「だんだら羽織」!
同じ藍でも、濃さによって名前が変わり、価値や使われ方まで違っていたんですね。
さて、知識をちょっと仕入れたところで、いよいよ白Tちゃんを染めていきます。
10年ものの白T、藍色に染まる

こちらが今回、生まれ変わってもらう我が家の白T。10年着続けて、すっかり肌になじんだお気に入り。
でも、ここまで長く付き合ったんだもの。失敗したって悔いはない。
…と言い聞かせ、いざ藍染め!
模様は運まかせ?絞り染めに挑戦
今回トライした「絞り染め」は、布の一部を縛ったり、折ったりして、染液が染み込まない部分をつくることで模様を描く、日本の伝統的な染色技法です。
まずは、Tシャツを輪ゴムでぎゅっぎゅっと縛っていきます。
この時点では、どんな模様になるのかさっぱりわかりません。それもまた、絞り染めのおもしろいところです。
縛り終えたら、いざ染液へ。
ここからは、染液の中で揉みこむように染めていき、空気に触れさせ、また染めて……を数回繰り返します。
繰り返すこと約10分。十分に色が入ったら、水洗いして余分な染料を落とします。脱水して、しっかり乾かしたら――
完成!

10年近く着たユニクロの白Tが、世界にたった一枚の「ジャパン・ブルーTシャツ」に!
新品を買うのに比べて、縛って、染めて、待って、洗って、乾かして。ずいぶん遠回りです。
何でも簡単に、すぐ手に入るのが当たり前になった今だからこそ、自分の手で時間をかけたものには、また違う価値が生まれるのかもしれません。
さて、このジャパン・ブルーT。
失敗してもいいはずが、また10年、捨てどきを逃しそうです(笑)。
写真&文=ゆきな(HALMEK up編集部)
協力/藍染体験:和なり屋
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