-10歳髪を目指す!「1日3分」シャンプー習慣でやること・やめること
髪のためなのに損してる?8万人を見た美容師が教える「ヘアケアの損得」
毎日洗うと抜け毛が増える?トリートメントやヘアオイルは必要?白髪染めは続けていい?――髪を思って続けているケアに、意外な勘違いがあるかもしれません。約8万人の髪を見てきた美容師が50代から見直したいヘアケアの疑問に答えます。
約8万人の髪を見てきた美容師・宇留間祐介さん

うるま・ゆうすけ 一般社団法人 髪育JAPAN協会代表、株式会社URUMA代表取締役。
1978年、鎌倉生まれ。美容師歴25年以上。難関サロン「ACQUA」を経て、鎌倉で一人サロン「URUMA」を約20年経営し、のべ8万人以上の髪と向き合う。長年の経験から、自宅でのシャンプー習慣を軸にした「髪育(R)」メソッドと、頭皮と感情のつながりを読み解く「頭皮感情マップ(R)」を考案。髪育JAPAN協会代表として、全国76名の「髪育専門士(R)」を育成。「髪を育て、日本を元氣にする」を掲げ、髪の悩みの解決と美容師の社会的地位向上を目指して活動している。
※本記事は『60代、70代 髪は、まだまだよみがえる―1日3分の髪育シャンプー習慣』(かんき出版)の内容を一部抜粋・再編集したものです。
まずはおさらい!「髪育シャンプー」基本の3ステップ
前回紹介したのは、毎日のシャンプーを「髪を洗う時間」から「髪を育てる時間」に変える、宇留間さん流の「髪育シャンプー」。
基本は、次の3ステップです。
ステップ 1.シャワーで予洗いする(1分間以上)
ステップ 2.シャンプーで髪を泡立て、頭皮をマッサージする(3分間以上)
ステップ 3.シャワーで泡を流す(30秒以上)
この3ステップが髪育シャンプーの基本です。(詳細はこちら>>
でも、いざ始めようとすると、「毎日洗うと抜け毛が増えない?」「トリートメントやヘアオイルは必要?」「育毛剤や白髪染めはどうする?」など、気になることも出てきます。
髪のために良かれと思って続けているケアが、実は“損”につながっていることも? お客さまからよく寄せられる7つの疑問に、宇留間さんが答えます。
そのヘアケア、実は勘違い?大人の髪育Q&A
「髪育シャンプー」を続けていく中で、お客さまによくいただくご質問についても、ここで少し触れておきましょう。
Q1.シャンプーを毎日すると、抜け毛がひどくなる気がします。シャンプーは数日置きでもいいですか?
A.
大人女性のお客さまの多くが、「シャンプーをすると抜け毛が増える」と感じていらっしゃいます。しかし、これは思い込みによるものです。
シャンプー時に排水口へ髪がまとまって流れるため、ごっそり抜けたように見えますが、実際はすでに抜けていた毛が流れ出ているだけ。シャンプーで抜けているわけではないのです。
抜け毛は毎日必ず起こり、平均で50~100本ほどと言われています。たとえば1日洗わず、2日目にシャンプーをすると、2日分の抜け毛が一度に出るため、「急に増えた」と感じてしまうのです。
だからといってシャンプーの回数を減らすと、毛穴に詰まった皮脂が酸化し、血行も悪くなり、頭皮環境はかえって悪化してしまいます。ですから、髪育シャンプーは毎日行ってください。1か月ほど続けることで、抜け毛は次第に落ち着き、変化を実感できるはずです。
Q2.洗いすぎて皮脂を落としすぎるのも良くない、と聞いたことがあります。毎日洗って、本当に大丈夫でしょうか?
A.
「毎日洗って皮脂を取りすぎると、頭皮が傷むのではないか」と心配される方もいらっしゃいますが、心配はいりません。
皮脂は取り除いても、6時間ほどでまた溜まり始め、24時間程度で一定の状態に落ち着くとされています。皮脂は、常に一定の量が保たれる仕組みになっているのです。
皮脂の取りすぎを恐れて、シャンプーは数日置きにしかしない……という方もいらっしゃいますが、そのような洗い方では、毛穴の皮脂が十分に落としきれず、頭皮環境に悪影響が出てしまうこともあります。
皮脂は24時間から48時間ほどで酸化するといわれているため、酸化を防ぐ意味でも、毎日洗うことをおすすめしています。
Q3.シャンプーのとき、シャワーの湯温はどれくらいが適切ですか?
A.
お湯の温度については、あまり氣にする必要はありません。温度が高めのほうが皮脂は浮きやすいという側面はありますが、毎日自然に続けられるように、あなたが心地よいと感じる温度で行ってください。心地よければ、習慣として定着しやすくなります。
細かな条件にこだわるより、毎日楽しんできちんと続けることのほうが、髪育には重要です。
Q4. コーティング剤はNGとのことですが、毛先につけるタイプのトリートメントや、ドライヤーの前につけるヘアオイルもダメですか?
A.
どちらのタイプのコーティング剤も、髪育では「使わないでください」とお伝えしています。地肌には影響がないとしても、髪そのものの酸化につながり、やがて髪が乾燥するからです。
夏の外出時につけたくなる「紫外線防止スプレー」も同様です。余分な「外付けケア」をやめることで、髪にもともと備わっている本来の力を最速で取り戻すことができます。
Q5.シャンプー後に育毛剤を使いたいのですが、ダメでしょうか?
A.
ご愛用のものがあれば、お使いいただいて大丈夫です。
実は、「育毛剤を使っているのに効果を感じない」という方の多くは、シャンプーで毛穴の汚れを十分に落としきれておらず、成分が毛根に届いていないケースが少なくありません。
しかし、髪育シャンプーの後の頭皮は、毛穴に詰まった皮脂や汚れが落ちて、育毛剤が浸透しやすい状態になっています。つまり、育毛剤が効きやすいタイミングなのです。
ちなみに、育毛剤が効かないもうひとつの原因に「濡れている地肌に、育毛剤をつける」というものがあります。頭皮が濡れていると、水分で育毛剤が薄まってしまい、効果が出にくくなるのです。
というわけで、髪育シャンプー後に育毛剤を使う場合は、頭皮をしっかり乾かしてから。このひと手間を意識してみてください。
Q6. 髪育シャンプーに取り組むなら、パーマやカラーは控えたほうがいいですか?
A.
はい、パーマやカラーはおすすめしません。それらの薬剤はとても刺激が強く、頭皮も髪も傷めるからです。
せっかく髪育シャンプーで新しい髪を育てても、パーマやカラーで傷めてしまっては、元も子もありません。これらをやめた上で、髪育シャンプーに取り組んでいただくことで、最速で効果を出すことができます。
とはいえ、パーマやカラーはヘアデザインを楽しむ上で必要なことでもあります。髪の健康を第一に考えた場合という前提でお伝えしています。
Q7. 白髪染めを続けても大丈夫でしょうか?
A.
正直なところ、私はおすすめいたしません。できれば染めを卒業いただけるといいなと思っています。
髪育シャンプーで髪のボリュームが戻ってくると、白髪は以前ほど氣にならなくなります。それどころか、豊かな白髪(しらかみ)の魅力を楽しめるようになる方も少なくありません。
そんな素敵な変化を思い描きながら、「白髪は染めなければ」という強迫観念にも似た氣持ちを、少しずつ手放してみてはいかがでしょうか。
髪育専門士は、白い髪のことを、白髪(しらが)とは呼ばず、「しらかみ」と呼んでいます。白い髪を黒く染めることはすぐできますが、黒い髪を白い髪に染めることは、とても髪に負荷がかかります。
ですので、白い髪の方が貴重であると考えています。白い髪はもしかすると、人生にとって大切な何かをあなたに氣づかせるために、その場所から伸びてきたのかもしれません。
もっと詳しく知りたい人は

『60代、70代 髪は、まだまだよみがえる―1日3分の髪育シャンプー習慣』(かんき出版)
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