ハルメクアップ編集部の注目&ハマり事♯8

アラフィフ女子が「中年のおしゃべり」にドハマりする理由【編集部ブログ】

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最近アラフィフ世代の私がドハマりしているのが「中年による中年のための音声コンテンツ」。仕事、老い、これからの人生……。同世代のおしゃべりに笑って、泣いて、励まされて。青春時代ラジオに夢中だった編集部員が、今ハマっている推し番組を紹介します。

最近の心の支えは「中年のおしゃべり」 

最近の通勤時間や、家で仕事をしているときのおともは、インスタグラムでもYouTubeでもなく、もっぱら音声コンテンツです。

もともと私はラジオ好き。ド田舎で、テレビを見る時間が「1人30分」しか許されない厳格?な家庭で育った私にとって、ラジオと雑誌は貴重な世間との接点であり、ヤングな感性を磨き、友人と語らうための重要ツールでした。

ラジカセの前で正座して「Sunday Network」でドリカムの新曲を心待ちにしたり、「赤坂泰彦のミリオンナイツ」を聞きながら受験勉強をしたり、福山雅治さんや電気グルーヴのオールナイトニッポンで夜更かししたり……。

次の日の教室では、前日の番組を聞いたリスナーにしかわからないギャグを友達と応酬して大興奮。

ああ、青春時代。

その後も好きなアーティストの番組を聞いたり、仕事場ではTOKYO FMが流れていたりと、ラジオとはなんとなく付き合い続けてきましたが、ここ数年、ポッドキャストやVoicy、stand.fmなど、さまざまな音声コンテンツが登場して、再びドハマり。しかも、周囲の友人たちと「あれ聞いた?」「あの回ヤバかった!」と会話が大盛り上がり。なんだか青春時代のような熱狂を感じています(笑)。

ただ、昔と大きく変わったことが一つあります。

今、私の心をわしづかみにしているのは、「自分と同じ中年」が身近なネタを話しているコンテンツだということ。

今回は、そんな中年による、中年のための音声コンテンツの中から、私が今ドハマりしている3番組をご紹介します。

「OVER THE SUN」は、四の五の言わず中年おばなら1回聞け!

TBS Podcastより

ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」

まずは、言わずもがなの「ジェーン・スーと堀井美香の『OVER THE SUN』」。TBS Podcastの大人気番組です。

50代のお二人が繰り広げるトークは、どれもまるで「自分ゴト」。リスナー(番組では「互助会員」と呼びます)の人生模様にも共感しっぱなし。毎週金曜、ほとほと疲れた心をあたため、「負けへんで!」と来週を生き抜く勇気をくれる、ご自愛パワー全開の番組です。

スーさんと美香さんが爆笑していると、つられて声を出して笑ってしまいます。通勤中に聞くと一人でニヤつき、ぐふふ笑いをする怖いおばさんになり、周囲の人との間にうっすらスキマができるので、満員電車で聞くのがおすすめ(笑)。

でも、この番組の魅力は、ただ笑って、励まし合い、慰め合うだけではないところ。ジェネレーションギャップへの自戒から、新たな道を行く同志たちの人生まで、酸いも甘いも語り合う。一緒に笑って、時にはハッとさせられて。そんなお二人のトークが、カサカサになった私の心をやわらかく耕してくれるのです。

もう、四の五の言わずに、中年おばなら1回聞け!

先日は約4000人が一堂に会する一大イベント「緑のオーバーザサン 大運動会」にも互助会仲間と勇んで参加。声が枯れるまで応援し、玉を転がし、周囲の互助会員さんとおにぎりせんべいを分け合い(リスナーにしかわからない内輪ネタ)、楽しいひとときを過ごしてきました。

会場でいただいた「タングラム」は、今も日々の脳トレのおともです。

日々のもやもや以上にもやるタングラム

互助仲間がいるってなんて心強いんだろう。真剣に遊べる場があるってこんなにありがたいのか。アラフィフになって、そんな幸せをしみじみ実感しています。

「絵本喫茶よもやま」ぶざまでも、まだ見ぬ先へ

Spotifyより

『絵本喫茶よもやま』

2つ目は、ポッドキャスト番組「絵本喫茶よもやま」。

出版社で編集長をしている片寄太一郎さん、書籍PRの黒田剛さん、子どもの本の編集者の沖本敦子さん。本にまつわる仕事をする3人の中年が、仕事や暮らしのこと、これからの中年の生き方、そして本の話を、喫茶店でくつろぐように語り合う雑談ポッドキャストです。

中年ならではの雑談や、絵本・出版にまつわる貴重なお話を聞けるおもしろさはもちろんですが、何より胸を打つのは、ポッドキャストという新しい挑戦に、わちゃわちゃと、でも真剣に向き合う中年男女のリアルな姿。

番組で沖本さんが話していた「ぶざまポイントを貯めたい」という言葉も大好きです。

この年齢になると、先がなんとなく見えちゃったり、失敗するのが面倒で無難に生きたりしがち。でも、ぶざまでいい。失敗してもいい。むしろ「ぶざまポイント」を貯める方が、まだ見ぬ未来へ進んでいけるんじゃないか、と。

実際、番組でも「あれ、大失敗だよね」「もっとこうしたらいいんじゃない?」と試行錯誤する姿を、そのまま見せてくれる懐の深さよ。

ぶざマインド万歳!

そしてもう一つ、心にじーんと響いたのが、「心がそよぐ瞬間」に出会えたら、それでOK、というお話。

効率とか、成果とか、役割とか。そんなことばかり考えがちな今日この頃ですが、ただ自分の心がそよぐ。そんな瞬間を大切にしたいという言葉を、お守りのように心に留めています。

感化されて、絵本を読むだけでなく、絵を描き始めてみたり

私も、心がそよぐ瞬間を逃さず、ぶざまポイントを貯めながら、中年の道を進んでいきたい。そんなふうに、前向きな気持ちにさせてくれる番組です。

「定年女子のごきげんに生きていこう」は、わかりみが深すぎる

voicyより

「定年女子のごきげんに生きていこう」

3つ目は、ハルメクでも連載していただいていた、定年女子トークの石崎公子さんによるVoicy「定年女子のごきげんに生きていこう」。「定年」という働き方のリセットをきっかけに、これからの人生をごきげんに生きるヒントを探る番組です。

……というと、なんだかとても真面目そうに聞こえますが。

親の介護や看取り、急な体調不良で救急車を呼んだこと、人生を変えようと資格を取得してみた話、ロマンス詐欺にあった知り合いの顛末……。大人女性に起きる、あんなこと、こんなこと。かなりリアルです。

そして、そのリアルさが私にはわかりみが深すぎる。

石崎さんが淡々と、でも本音を交えて話してくれる一つ一つのエピソードに、うなずいたり、気づかされたり、時には笑ったり。

「定年」と聞くと、まだ少し先のことのよう。でも50代になると、今の働き方をいつまで続けるのか、この先どう働きたいのか。そんなことがぼんやりと、でも確実に頭をよぎるようになります。

そもそも、自分らしい働き方って何? 自分らしさって世間の需要はあるの?

普段はあえて見ないようにしているそんな本音にも、石崎さんはスパッと切り込んでくれる。そして「こうすべき」と答えを出すのではなく、「私はこうだったよ」「こんなこともあるよ」と話してくれる。

だから聞いているこちらも、身構えずに自分のこれからを考えられるのかもしれません。

石崎さんが主宰する「定年女子トーク」では、10月17日に「定年女子フォーラム」というイベントを開催するそうで、今からとても楽しみです。

連載「定年女子はどこへ行く?」を読む!>>

50代の今、欲しいのは「答え」より「わかるわー」なのかもしれない

会社でたぬきの人形焼きに心なごませ中

こうして並べてみると、私が今ハマっている番組には共通点がありました。

同世代の人たちが、完成された答えを教えるのではなく、悩んだり、笑ったり、失敗したりしながら生きていること。

若い頃、ラジオは知らない世界につながる扉でした。今、イヤホンから聞こえる中年たちの声には、「ああ、ここにも同じように生きている人がいる」という安心感があります。

親の介護、仕事、病気、家族や老後のこと……。50代は、答えの出ないことが、まあてんこ盛り。だからこそ、「いや~、大変よ」に「わかるわー」とうなずいたり、いろいろあるけどふんばっている同世代の姿に、ちょっと元気をもらったり。「私も、もうちょっとがんばってみようかな」と思えるのです。

昔は教室でクラスメイトとラジオの話をしていたのが、今は中年仲間とポッドキャストの話で盛り上がる。ウン十年たっても、やっていることはあまり変わっていないな。

ああ、中年時代もなかなか楽しい。

文=N倉(HALMEK up編集部)

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