一人を選んできた私に、今浮かぶ小さな不安
「おひとりさまが楽しい」は強がり?50代女性「寂しさと違う不安」の正体
「おひとりさまが楽しい」は強がり?50代女性「寂しさと違う不安」の正体
公開日:2026年02月23日
「ひとりって寂しくないの?」と聞かれるけれど
家族やパートナーと過ごすイメージが強い、世間の節目の時期や長期休暇。そんな空気に触れると、「50代で独身だと、やっぱり寂しいと思われているのかな」と感じる人もいるかもしれません。
50歳以上限定のマッチングアプリ「Goens(ゴエンズ)」を運営するGoens株式会社の調査(※)によると、長期休暇を「一人で過ごす」と答えた50代独身者は約半数。その過ごし方については、「自由で快適」「特に気にならない」と受け止めている人が多く、「取り残されてつらい」と感じる人はごく少数でした。
この結果が教えてくれるのは、一人でいること=ネガティブという見方が、50代には必ずしも当てはまらないということ。自分のペースで過ごす時間を、自分で選び、心地よく楽しめる。50代は、そんな「一人の時間を味方につけられる世代」なのかもしれません。
寂しいわけじゃないのに、不安になる瞬間
一人の時間を楽しめているはずなのに、ふと心がざわつく瞬間があります。それは、「寂しい」と感じる場面というより、体調がすぐれないときや、老後に関するニュースを目にしたとき。自分の意思だけではどうにもならない出来事に触れた瞬間です。
日常の一人時間は平気でも、「もしこの先、何かあったらどうしよう」そんな思いが、胸の奥に浮かんでくる。そこにあるのは、孤独という言葉では言い切れない感覚。誰にも頼れないかもしれない、という不安です。
一人でいることが問題なのではなく、「助けが必要なときに、誰も思い浮かばないかもしれない」その可能性が、静かに心を揺らすのです。
「今日は誰とも話していない」日が続いたとき
日々の暮らしの中で、本音を話す相手がいない。体調や気分を、何気なく言葉にできる相手がいない。そんな状態が続いていても、今は特に困らない、という人も多いでしょう。
けれど、「話さなくても平気」な今と、「話せる相手がいない」将来は、同じではありません。年齢を重ねるほど、体調や環境の変化は増えていきます。そのとき、気軽に声をかけられる相手がいるかどうかで、感じる安心感は大きく変わってきます。
今の静けさが、この先も心地よいままであるために。ふと、そんなことを考えさせられるのが、50代という時期なのかもしれません。
積極的な「ひとり」と、避けたい「孤立」は違う
50代独身女性の多くは、一人で過ごす時間を前向きに楽しんでいます。だからこそ、心に浮かぶ不安の正体は「寂しさ」ではありません。それは、もしものときに頼れる人が思い浮かばないかもしれない、という静かな心細さです。
一人の自由を手放す必要はありません。大切なのは、常に誰かと一緒にいることではなく、必要なときに声を交わせる相手がいるかどうか。
その小さなつながりが、「ひとり」を安心して楽しみ続けるための、見えない支えになっていくのではないでしょうか。




