【Up select】オトナ女性が着回せる夏服
人気スタイリスト・岡部久仁子さんに聞きました!
スタイリスト直伝!「少ない服」でおしゃれを楽しむコツ
スタイリストとして活躍する、岡部久仁子さんに「少ない服でおしゃれに装う」コツを伺いました。ものを整理して好きな品だけに囲まれる生活。それを実践するにはどんな考えが必要なのでしょうか?
「普段着るもの」を大切にすることが、服を増やさない秘訣

50代以上の女性から人気の同世代スタイリストの岡部久仁子さん。いつも自分に似合う服を、迷いなく身に着けていますが、自分らしいスタイルを見つけ、不要な服の山から解放されるには一体どうすればいいのでしょう?
「服は旬を楽しむものなので、ただ数を減らせばいいという訳ではありません。考えるべきなのは、自分の『普段のライフスタイル』。仕事に出かけて行くのか、家で過ごすことが多いのか……今、自分がどんな生活を送っているかを、見つめ直すことが大切です。
私は職業柄、重い荷物を持って撮影に行き、しゃがんだり立ったりするのが日常。だから動きやすいトップスとパンツが毎日必要です。それを『汚れるから』『労働着だから』といい加減に選ばず、心地よくておしゃれに見えるものをこだわって選ぶ。そしてどんどん着て、古くなったら買い替える……そうすることで、服を正しく新陳代謝させられます。」
一番たくさん着る服にこだわれば、自分に自信がもてる

では「普段ではなく、「特別な日」に基準を置いて服を選ぶとどうなるのでしょうか。
「がんばって買った『よそゆき用の洋服』を、結局たまにしか着る機会がなくてそのままクローゼットにしまいっぱなしに……結果『もったいない』と、捨てられない。そんな経験はありませんか?よそゆき着ももちろん必要ではあるけれど、毎日袖を通す服をおざなりにしていると、クローゼットは整理できません。
服を何着も買い足さなくても、3シーズン着られるようなシンプルなトップスを見直すだけで、グッとおしゃれに見えます。例えば今の気分なら、ゆったりしたサイズ感で、体のラインをカバーしてくれるものを。それを基準にしてコーディネートを組んでいけば、手持ちの小物やパンツを合わせるだけで、スタイルが完成します。
1年に数回お出かけするときがステキであっても、日々がステキでなければ、人生でステキに見える時間が短すぎます。1番自分が長く着るものにこだわることが、自分への自信と、服を整理する鍵になるんです」
過去ではなく「今」の自分に合っていることを大切に

50代を過ぎて「娘」「妻」「母」というような役割から卒業したとき、「私の好きなファッションって何だっけ?」「自分に似合うおしゃれってどんなもの?」と、ふと迷う瞬間が訪れます。「そんなときこそ、日常よく着るものからいろいろ見直してみて」と岡部さんは言います。
「例えばこのカットソーって何歳用?と言われても、30代の人が着ても80代の人が着ても、似合っていればいいと思う。『これは若い人が着るブランドじゃない?』って言う人もいるけれど、気にする必要はありません。いろいろ試して、自分に合うものを見つけてください。
確かに、似合うものは若いころとは変わってきますよね。だから『若いときは似合っていた』という服をとっておいても、結局着ないままになってしまう。『若いころに戻れたら』なんて思うけれど、過去には戻れない。体も肌も、年齢とともに変化しています。洋服を見直して、過去ではなく『今の自分が一番ステキ』という状態をずっと続けていくこと。それが、無駄な服を増やさず、未来もずっとステキであることにつながります」
取材・文=峯積抄公子 撮影=回里純子 ヘアメイク=福沢京子
※HALMEK upの人気記事を再編集したものです。
峯積 抄公子
みねづみ・さきこ 2005年入社。高知県出身。「ハルメク おしゃれ」編集部、ファッション部門担当。身長は150cm前後を行ったりきたり。小さい頃から背が低く、整列すると前から2番目までが定位置。裾上げしたデニムの余り布で、ポシェットが作れます。
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