50代からの0円予防医学#3

よくつまずく人は要注意!寝たきりを遠ざける「1日数十秒の0円習慣」

BEAUTY&HEALTH BEAUTY&HEALTH
よくつまずく人は要注意!寝たきりを遠ざける「1日数十秒の0円習慣」

「最近よくつまずく…でも靴のせい?」実はそれ、加齢によって骨や筋肉が衰えているサインかも。100円前後で買えるカルシウム満点の意外な食材からバランスを鍛える「0円の立ち方」まで、一生自分の足で歩き続けるための骨と筋肉の守り方を解説します。

教えてくれるのは、医師・森 勇磨さん

もり・ゆうま 産業医/内科医/労働衛生コンサルタント。Preventive Room株式会社代表。チャンネル登録者数110万人超(2026年8月時点)の人気YouTubeチャンネル「予防医学ch」で、予防医学の情報を発信中。著書に『年金暮らしでもお金をかけずにできる 0円予防医学』森勇磨 (著)高橋書店(刊)

たった1回の骨折で激変?寝たきりを招く恐怖の連鎖

siro46 / PIXTA

第1回は老けない食事術、第2回は体操と入浴の0円リハビリ術をお届けしました。最終回となる今回は、つまずきや骨折を防ぎ、一生自分の足で歩くための食材選びと「0円の立ち方」をご紹介します。

「骨折」は人生を変える転機になりうる

「転んで骨を折ったら、そのまま寝たきりになるかもしれない……」

この不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。

実際、高齢者の大腿骨近位部骨折(太ももの付け根の骨折)は、年間20万件以上発生しており、骨折後に生活機能が大きく落ちてしまうケースも少なくありません。

つまり、たった1回の転倒が、その後の人生を大きく変えてしまう可能性があるわけです。「骨を守る」ことは、「自分の足で歩き続ける人生を守る」ことに直結するのです。

牛乳だけじゃない!100円前後で「骨を守る食材」

SORA / PIXTA

骨を強くする栄養素といえば、まず思い浮かぶのは「カルシウム」でしょう。そしてカルシウムといえば「牛乳」というイメージが強いかもしれません。

ですが、じつは牛乳以外にも、安くて手軽にカルシウムを摂れる食品がたくさんあります。

まずおすすめしたいのが、「小魚」です。しらす干し、ちりめんじゃこなど、骨ごと食べられる小魚はカルシウムの宝庫です。ご飯にふりかけるだけでOKで、ふだんの生活にも取り入れやすいです。

次におすすめなのが、「厚揚げ」と「木綿豆腐」です。とくに厚揚げは、製造過程でカルシウムが濃縮されるため、絹ごし豆腐の約3倍のカルシウムを含んでいます。しかも1枚100 円前後と、お財布にもやさしい食材です。

そして、案外知られていないのが「小松菜」。野菜の中でもほうれん草の約3倍のカルシウムを含み、年間を通じて1束100円前後で買えます。

組み合わせで吸収率アップ!骨を強くする最強味噌汁

mao / PIXTA

ただし、カルシウムは摂るだけでは不十分です。吸収されなければ意味がありません。そこで重要になるのが「ビタミンD」です。

ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける「縁の下の力持ち」のような存在で、食事では鮭、しらす干し、干ししいたけなどに多く含まれています。

つまり、「小魚+干ししいたけの味噌汁」という組み合わせは、カルシウムとビタミンDを同時に摂れる、骨のための最強メニューなのです。

骨を守る食習慣を今日から

骨を強くするためには、一時的に頑張るのではなく、毎日の食卓に「骨にやさしい食材」を少しずつ取り入れていくことが大切です。

しらす干しをご飯にふりかける、厚揚げを味噌汁に入れる、小松菜を炒めものに使う—どれも調理の手間はほとんどありません。

つまずきが増えたら危険信号!転倒を引き起こす意外な原因

「転びそうになった」経験、増えていませんか?

「段差につまずいてヒヤッとした」「転びそうになったときにも、とっさに手が出なくなった気がする」

こうした感覚は、年齢を重ねると多くの方が経験します。

実際、転倒は決して特別な事故ではなく、日常の延長線上で起こる出来事です。本当に怖いのは、転ぶことそのものではありません。そのあとに続く、生活の変化です。

転倒して骨を折ると、安静期間が必要になります。すると、数週間のうちに筋力は目に見えて落ちていきます。

さらに、「また転ぶかもしれない」という不安が、動く量を無自覚に減らしていきます。

その結果、筋力が落ちる→動かなくなる→さらに転びやすくなるという負の循環が始まります。これが、「転倒→骨折→寝たきり」といわれる流れの正体です。

1日数十秒でOK!道具もいらない「0円の立ち方」

では、転倒を防いでいるのは何でしょうか。

歩行中、私たちの体は常に小さく揺れています。

足を出すたびに少し上下しますし、片足立ちになる瞬間に重心が左右に移動します。そのたびに体は一瞬バランスを崩します。

転ばない人は、その揺れを感じ取り、瞬時に立て直しています。

この「立て直し」は、筋肉・関節・神経が一体となってはたらく反射的な動きです。

バランス能力は片足立ち「神経の呼びかけ」で決まる

バランス能力を鍛えるには、筋トレなどで筋肉だけを鍛えても十分ではありません。重要なのは、体の各部から脳へ、「今、体が傾いている」という情報が正確に伝わることです。

そこでおすすめなのが「片足立ち」です。片足立ちをすると、足首、膝、股関節、体幹、内耳、あらゆる場所から情報が送られ、脳はそれを統合して姿勢を保とうとします。片足立ちは、転びそうになる瞬間を、安全な形で再現している動作なのです。

短時間でも、体は確実に反応します。最初から長く行う必要はありません。数秒でも、「揺れ」を感じることが大切です。

壁やテーブルに手を添えながら、体がどう傾き、どう戻ろうとするかを感じてください。その感覚が、いざというときの余裕につながります。

私が3回の記事を通してお伝えしたかったのは、健康は「お金をかけて特別なことをしなければ手に入らないものではない」ということです。

むしろ、日々の暮らしの中にあるささやかな選択の積み重ねによって育まれていくものです。

食事を少し工夫すること。体をほんの少し多く動かすこと。

どれも、特別な準備はいりません。必要なのは、「知ること」と「やってみること」だけです。

その小さな習慣が、やがてあなたの体調を支え、暮らしそのものを変えていきます。変化は、ゆっくりかもしれませんが確実に訪れます。これからの日々が、穏やかで、心地よく、そして自分らしく輝けるものでありますように。心から応援しています。

※効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。
※本記事は、書籍『年金暮らしでもお金をかけずにできる 0円予防医学』より一部抜粋して構成しています。


■「50代からの0円予防医学」をもっと読む■

もっと詳しく知りたい人は書籍をチェック!

『年金暮らしでもお金をかけずにできる 0円予防医学』森勇磨 (著)高橋書店(刊)

Amazonで購入!>>
楽天ブックスで購入!>>

HALMEK up編集部

HALMEK up編集部

「今日も明日も、楽しみになる」大人女性がそんな毎日を過ごせるように、役立つ情報を記事・動画・イベントでお届けします。

ライター記事一覧
  • TOP
  • BEAUTY&HEALTH
  • よくつまずく人は要注意!寝たきりを遠ざける「1日数十秒の0円習慣」

RECOMMEND

関連コンテンツ

もっと見る

PICK UP

注目の記事

NEW

今週のアップデート