私を満たす、温泉ひとり旅 #3
50代からのひとり旅デビューに!美肌の湯と避暑地をWで楽しめる「界 草津」へ
2026年6月にオープンした「界 草津」にアラフィフ編集部員が宿泊。名湯・草津温泉に癒やされ、涼やかな森を散策し、群馬の手仕事や美しい布にも心ときめく。50代女性のひとり旅デビューにもぴったりな1泊2日の過ごし方を紹介します。
INDEX
「今日は何をしたい?」で始める50代のひとり旅
普段は仕事や家庭で、「今は何をするのが一番いいか」を考えて動く毎日。アラフィフ世代になると、自分の気持ちより、「役割としての最適解」を選ぶ場面が増えている気がします。
今年6月にオープンした「界 草津」で過ごす1泊2日。温泉で体をゆるめ、森を歩き、美しい布に心がときめく。「今日は何をしたい?」と自分に問いかけながら過ごす時間は、普段の旅とは少し違う心地よさがありました。
車がなくても楽しめる、草津温泉街をそぞろ歩き

東京から草津までは、直通バスや特急などアクセスも便利。直通バスなら約4時間、眠っている間に到着です。
バスを降りると、ふわっと漂う硫黄の香り。「ああ、温泉地に来たなあ」と、一気に旅気分が高まります。
バス停から歩いて5分ほどで、草津温泉のシンボル・湯畑へ。湯けむりが立ちのぼる景色を眺めながら散策したり、足湯で移動の疲れを癒やしたり、名物の温泉まんじゅうを味わったり。徒歩だけでも十分に温泉街を満喫できます。
「あれも見よう、これも行こう」と予定を詰め込まなくても大丈夫。そのとき心地いいと感じる場所で立ち止まれるのが、ひとり旅のいいところです。
森と温泉街、二つの世界を楽しめる「界 草津」へ
界 草津は、温泉街から少し離れた高台にあります。
暖簾をくぐってロビーへ入ると、まず目を引いたのは、布で作られたグリーンのパーテーション。光や風を受けて表情を変える姿に、思わず足が止まります。
群馬は養蚕や繊維産業で栄えた土地。その歴史を感じさせる布や刺繍が館内のあちこちに取り入れられていて、美しい手仕事に自然と心が華やぎました。
印象的だったのは、力強いサビの質感と、繊細な布や刺繍が織りなすコントラスト。派手ではないのに、静かに心に残る空間です。
客室からは上信越高原の雄大な山並みが一望でき、テラスには心地よい風がそよぎます。
窓に向かって置かれたデスクを見て、「ここなら仕事もはかどりそう。でも今日はパソコンは開かない」と心の中で決めました(笑)
誰にも合わせない時間が、ひとり旅の最高の贅沢
庭にはご当地楽の工房や暖炉ラウンジ、湯小屋が点在し、その先には草津温泉の中心地・西の河原公園へ続く森が広がります。温泉街より涼しい風がすーっと通り抜けて、鳥の声や風の音、エゾハルゼミの鳴き声が響いています。草津が避暑地でもあることを実感しました。
森を抜け、宿泊者専用トンネルをくぐると、目の前にはにぎやかな温泉街。静かな森と温泉街を自由に行き来できるのは、「界 草津」ならではです。
温泉街へ出掛けてもいい。
ラウンジで本を読んでもいい。
森を散歩してもいい。
何もしなくてもいい。
誰かに合わせることなく、そのときの気分で過ごし方を選べる時間は、思っていた以上に贅沢でした。
上州の味覚と地酒を、ひとり気ままに楽しむ夜
お待ちかねの夕食は、群馬の食材をふんだんに使った会席料理。
最初に運ばれてきた先付けは、湯畑や湯もみをモチーフにした遊び心のあるしつらえで、思わず笑顔になります。上州の食材を少しずつ味わえる宝楽盛りや、ほろほろになるまで煮込まれた鶏肉の常夜鍋など、体にじんわり染み渡るようなやさしい味わい。
せっかくなので群馬の地酒も飲み比べながら、料理との組み合わせを楽しみました。誰かのペースに合わせることなく、ゆっくり味わって気持ちよく酔えるのも、ひとり旅ならではの愉しみです。
温泉と暖炉のあるラウンジで、何もしない夜を過ごす

界 草津の大浴場では、高温・強酸性の「万代鉱源泉」と「西の河原源泉」の二つの源泉を楽しめます。
草津温泉は「日本三大薬湯」の一つとして名高く、「恋の病以外は何でも治す」と言われるほど酸性度の高い泉質が特徴なのだそう。長湯は禁物ですが、短い時間でも体の芯から温まり、湯上がりは肌がすっきりしたように感じました。
「温泉文化いろは」では、草津温泉の歴史や文化とあわせて、酸性の湯にはサビを落とす性質があることや、湯上がりは真湯で流すと肌への刺激を和らげられることなど、草津ならではの入浴法も教えてもらえます。
露天風呂には浅く寝転べるスペースがあり、夜は満天の星空を眺めながら湯に浸かることも。
くうう、たまんない。
何もしない。ただお湯と夜空を味わう時間は、日々の疲れを静かに癒やしてくれました。
湯上がりは暖炉のある開放的なラウンジへ。

梅シロップや麦茶をいただきながら、ひとり時間を満喫できます。本を読んでもいいし、ただ炎を眺めてぼんやり過ごしてもいい。誰にも気を使わず、自分のペースで過ごせる場所がある。それだけでこんなに心ほどけるんだ、と気付きました。
夕食の後、もう一度温泉街へ行くと、昼間とは違う幻想的な草津の夜が広がっていました。ライトアップされた西の河原公園を歩き、湯畑までぶらぶら。浴衣姿でそぞろ歩く人たちの姿もどこか懐かしく、温泉街ならではの情緒を味わえました。
旅先での「感動」を持ち帰る、群馬ならではのご当地体験

翌朝は山並みに昇る朝日を眺めながら部屋の露天風呂へ。健やかな1日の始まりです。
朝食の後は、界の名物・ご当地楽「上州座繰り」で繭から糸を挽くという貴重な体験にも挑戦!

本物の繭から細い糸がすっと引き出され、それを途切れないように巻き取っていく作業は、想像以上に繊細。ほんの数分体験しただけでも、一枚の布がどれほど手間をかけて作られているのかを知ることができ、普段身につける服を見る目まで少し変わった気がしました。
最後は自分で紡いだ糸でタッセル作り。
以前、訪れた富岡製糸場で見た景色とも自然につながり、「絹の国・群馬」が育んできたものづくりの歴史が、ぐっと身近に感じられました。旅先の景色や名所だけでなく、その土地に息づく文化を自分の手で感じられる――。そんな体験が旅の思い出をより深いものにしてくれます。
体験そのものを持ち帰れるのが、この「ご当地楽」の魅力です。
糸が紡ぎ出す美しさにすっかり魅了された私。ロビーにあるお土産ショップでも、群馬にゆかりのある繊維メーカーの素敵なアイテムが並んでいて、心を奪われたラリエットとピアスを購入しました。
ピアスの深緑の刺繍糸は界 草津をイメージしたオリジナルカラーなんだそう。
もうすぐ50代。最近は、流行だけではなく、その土地の物語まで身に着けられるものに惹かれるようになりました。
50代からは、「自分らしさ」を取り戻すひとり旅へ
帰る前のお昼は、界 草津から西の河原公園に抜けたところにある蕎麦割烹SAIで鴨ざる蕎麦を。ここは、ランチは宿泊客以外でも利用できるのだそう。
香ばしく炙った鴨肉がたっぷり入っていて、大満足の味とボリューム。最後まで群馬のおいしさを満喫しました。
帰りは特急で上野駅へ。草津温泉は東京方面へのアクセスがいいので、移動疲れが少ないのもうれしいポイントです。
翌日、出社すると、スタッフから思いがけない一言が。
「肌、何かしたんですか? つるつるですよ!」
そんなことを言われたのは、実にウン十年ぶりな気がします(笑)。そういえば、ファンデーションのノリもいつもよりいい気がしたのよね。
ピーリング効果のある酸性の温泉にたっぷり浸かったおかげかもしれません。でも、一番整ったのは気持ちでした。
仕事でも家庭でも、「自分の最適解」は後回しになりがちな50代。だからこそ、「今日は何をしたい?」と自分に問いかける時間は、何よりのご褒美でした。
温泉に浸かり、森を歩き、その土地の文化に触れる。そんなひとり旅は、心を健やかに整え、自分らしいペースを少しずつ取り戻させてくれる——。忙しい毎日だからこそ、またふらりと訪れたくなる場所です。
■界 草津
群馬県吾妻郡草津町草津 白根464-690
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikusatsu/
取材・文=長倉志乃(HALMEK up編集部)
「界 草津」ペア宿泊(1泊2食付き)1組2名様
「界 草津」ペア宿泊券(1泊2日)を、1組2名様にプレゼントします。(有効期限:2026年12月1日~2027年5月末日) ※宿泊券の発送は2026年11月初旬になります。
>>詳しくはこちら
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