- ハルメク365トップ
- 暮らし
- 生きるヒント
- 実践できる!向谷地さんの問題を手放すためのワーク
ソーシャルワーカーの向谷地生良さんは、北海道・浦河町に創設した「浦河べてるの家」で、心に病を抱えた人たちと共に起業する取り組みを続けてきました。そこで行われている「当事者研究」は、私たちの生活にも応用できると話します。その方法を紹介します。
「弱さの情報公開」のやり方とは?
私は、統合失調症など心の病を抱えている人たちと一緒に行動しています。どうすれば、お互いが生きやすくなるのかを考え、試行錯誤してきました。その答えの一つが、「弱さの情報公開」であることは前回お話ししました。弱さの情報公開とは、自分が抱えている悩みや苦労を表に出すことで、自分だけで抱えていた悩みや苦労を、みんなで抱えていくものです。今回はその方法をお伝えします。
まずは、浦河べてるの家(以下べてる)で行われている弱さの情報公開の場「当事者研究」が大切にしていることを紹介します。
1.本人と「問題」を切り離す
ある「問題(苦労)」があり、それをどうしようかと話し合うとき、なりがちなのが、「本人に問題がある」という考え方です。これを防ぐために人と問題を切り離します。
例えば、月末になると必ず「金欠」になってしまう人がいたとします。そのとき、「金欠を繰り返すAさん」ではなく、「金欠を防ぎたいが、防げない苦労を抱えているAさん」と、「金欠」と「本人」を切り離すのです。
2.自分の病名「自己病名」を考える
抱えている苦労に自分で「名前」(自己病名、苦労ネーム)をつけます。べてるでは「月末金欠バクハツタイプ」や「人間アレルギー症候群」など、さまざまな病名や苦労ネームがあります。ユーモア感覚で名前をつけることで、自分の問題と距離を取ることができます。
また、この場を「当事者研究」と名付けているのは、問題を「自分の心の問題」ではなく「研究テーマ」と捉えることで、あたかも実験を行うように、取り組むことができ...
雑誌「ハルメク」
女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら
-
突然の出費はこれで解決!
住宅ローンや子の教育費などお金がかかる50~60代。一方で親は高齢となり、その金銭面の援助も不安。解決策を探ります。 -
巻き爪を予防する靴選び
健康的な足を守るために「靴選び」はとても重要。巻き爪や足トラブルを防ぐ靴の選び方と履き方をシューフィッターに聞きました。 -
「朝の尿モレ」これで解決
どっと押し寄せる朝の尿意。そんなやっかいな「朝の尿モレ」に特化した吸水パッドをハルトモさんがお試し!はたして効果は? -
薬局の待ち時間を解消
薬局でのキツい待ち時間。仕方ないとあきらめていませんか?アイン薬局のアプリを使えば、実は待ち時間問題は解消できるんです! -
老化を早める「体の酸化」
体の酸化度(サビ度)をチェック!「老けやすい生活」を送っていませんか? -
1回10分~の健康習慣♪
一流講師のレッスン100以上!本会員は無料で受け放題!日替わり「まいにちレッスン」の詳細はこちら★