乗り放題乗車券や施設の入場無料券がセットで超便利

旅のプロが選んだ! 関西のお得なきっぷ14選

古橋 龍一
2019/05/07 3

大阪、京都、奈良などの世界的観光地をはじめとした関西旅行で使えるお得なきっぷを紹介。「私鉄王国」と呼ばれる関西とあって、とりわけ私鉄各社では沿線の観光施設とのタイアップにより魅力的なきっぷを販売しています。

旅のプロが選んだ! 関西のお得な鉄道きっぷ14選
【目次】
  1. 関西広域エリアのきっぷ
  2. 大阪府 兵庫県のお得なきっぷ 
  3. 京都府 奈良県のお得なきっぷ
  4. 滋賀県 三重県のお得なきっぷ
  5. 和歌山県のきっぷ

関西広域エリアのきっぷ

関西1デイパス(JR西日本など)

北口など駅周辺で再開発が進むJR大阪駅

京阪神地区を幅広くカバーする“1日乗り放題の乗車券”

【どんなきっぷ?】
大阪、京都、神戸の三大都市を中心とした2府3県(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県)にまたがるJR関西エリアの普通列車(快速・新快速を含む)が、1日乗り放題となるフリー乗車券。正式には「春の関西1デイバス」のように春・夏・秋・冬の季節名を冠し、ほぼ1年を通して発売されています。さらに京阪、南海、近鉄の私鉄3社とも提携し、付属の「チケット引換券」を使用すれば、いずれか1社の鉄道・バスなどが指定区間で利用できます(利用区間などは、春・夏・秋・冬ごとに変わります)。大阪水上バスやレンタサイクルも利用でき、京阪神地区の移動はこの1枚でほぼすべてがカバーできます。

大阪、京都、神戸の三大都市を中心とした2府3県にまたがるJR関西エリアの普通列車が乗り放題のフリー乗車券

【知っておきたいポイント!】
料金は、大人3600円。京都駅〜姫路駅のJRの運賃が片道2270円なので、この区間の往復以上が利用の目安になります。前売り(利用開始日の1か月前から前日まで)のみの販売に限られ、利用日当日分は購入できないので注意しましょう。別途特急券を購入すれば、在来線の特急列車も利用できます(新幹線は利用不可)。

関西1デイパスは広域で使えることで人気が高い

関西1デイパスの買い方

■関西1デイパス
2019年版「春の関西1デイパス」の場合
発売期間:2019年2月1日〜5月30日
利用期間:2019年3月1日〜5月30日
※指定日の1日限り有効(「チケット引換券」も同1日に限り有効)
料金:大人3600円 小人1800円
発売場所:JR西日本のインターネット予約「e5489」、およびみどりの券売機(フリーエリア区間内の各駅と和歌山・福知山地区の一部の駅)
※駅のみどりの窓口、電話予約、旅行会社での発売はしていない
※前売りのみの販売(乗車日1日前まで)
 

 

近鉄週末フリーパス(近畿日本鉄道)

奈良・薬師寺の脇を走る近鉄の特急列車

日本最大の私鉄が3日間乗り放題!

【どんなきっぷ?】
大阪、京都、奈良、三重、愛知の2府3県にまたがる巨大な路線網を誇る近畿日本鉄道(近鉄)。2016(平成28)年のサミット開催地になった三重県の伊勢志摩エリアをはじめ、古代に都が置かれた奈良・飛鳥地方や桜の名所・吉野など、沿線には有名観光地が目白押しです。「近鉄週末フリーパス」は、近鉄全線が乗り放題となるフリー乗車券で、有効期間は「金・土・日」または「土・日・月」の3日間。近鉄が保有する生駒ケーブルと西信貴ケーブルも、この乗車券で自由に利用できます(葛城山ロープウェイは、片道または往復の1回限りで50%割引)

私鉄としては日本で一番広域で使える近鉄のフリーきっぷ

【知っておきたいポイント!】
3日間使えて、料金は大人4100円。大阪難波駅〜近鉄名古屋駅の運賃が2360円なので、ここを往復するだけで元が取れます。ただし前売り(利用開始日の1カ月前から前日まで)のみの販売に限られ、利用日当日分は購入できません。別途特急券を購入すれば、特急列車にも乗車できます(特急「しまかぜ」を利用する場合、特急券と特別車両券が必要)。
 

近鉄週末フリーきっぷの買い方

■近鉄週末フリーきっぷ
発売期間・利用期間:通年
※土・日の両日を含む連続する3日間有効
料金:大人4100円 小人2050円
発売場所:近鉄主要駅の窓口、近畿日本ツーリストグループの主要支店・営業所
※前売りのみの販売(乗車日1日前まで)

大阪府 兵庫県のお得なきっぷ 

大阪周遊パス(大阪エリア版)

大阪・ミナミの繁華街としておなじみの道頓堀

大阪市内観光で威力を発揮!

【どんなきっぷ?】
大阪メトロ(地下鉄・ニュートラム)と大阪シティバスの全線、および阪急、阪神、京阪、近鉄、南海の大阪市域区間が、1日乗り放題となるフリー乗車券。これ1枚あれば、大阪城や道頓堀、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)へのアクセスに不自由しません。また、大坂城天守閣や梅田スカイビルの「空中庭園展望台」など観光スポット40か所以上が、乗車券提示で無料になります。

無料で利用できる施設の例
・大阪城天守閣(通常料金600円)
・梅田スカイビルの「空中庭園展望台」(無料入場は18:00まで/通常料金1500円)
・通天閣(無料入場は平日のみ/通常料金700円)
・天保山大観覧車(通常料金800円)
・天然温泉 なにわの湯(通常料金800円)
・大阪水上バス アクアライナー(通常料金1700円)

大阪市内で一番広域で使える大阪周遊フリーパス

【知っておきたいポイント!】
割引・特典が受けられるクーポンがついた観光ガイド冊子がセットで、大人2700円(小人料金はなし)。無料入場できる施設を旅のプランに組み込めば、かなりお得になるでしょう。「大阪エリア版」のほかに、大阪市周辺から利用するのに便利な「拡大版」(阪急拡大版3100円、阪神拡大版3100円、南海関空版3,400円)、万博記念公園(大阪府吹田市)エリアの観光も楽しめる「万博記念公園版(3200円)」などもあります。

大阪周遊パス(大阪エリア版)の買い方

■大阪周遊パス(大阪エリア版)
発売期間:2019年4月1日〜2020年3月31日
利用期間:2019年4月1日〜2020年4月30日
※1日限り有効
料金:大人2700円 ※大人のみ
発売場所:大阪メトロ各駅の駅長室、阪急、阪神、京阪、近鉄、南海のフリーエリア内主要駅、大阪市内の一部ホテル、主な旅行代理店(引換クーポン発行)など


 

堺おもてなしチケット(阪堺電軌軌道・南海バス)

日本一高い超高層ビル「あべのハルカス」を背景にして走る阪堺電車

路面電車に揺られて、ナニワ商人の街をめぐる

【どんなきっぷ?】
大阪市南部と堺市を結ぶ阪堺電軌軌道(阪堺電車)は、大阪に残る唯一の路面電車。「堺おもてなしチケット」は、古くからの商業の街である堺周辺をめぐるのに便利な1日フリー乗車券。阪堺電車全線と南海バスの指定エリアが乗り放題となる「阪堺拡大版」と、阪堺電車の堺市内(我孫子道〜浜寺駅前)と南海バスのワイドエリアが乗り放題となる「南海バス拡大版」の2種類があります。チケットを提示すれば、カフェでの飲食やホテル宿泊、博物館の入館料など76の施設で、割引などのサービスが受けられます。

堺市といえば、仁徳天皇陵をはじめとした「百舌鳥古墳群」が有名

【知っておきたいポイント!】
「阪堺拡大版」が大人700円、「南海バス拡大版」が500円。阪堺電車は1乗車210円(全区間共通運賃)、南海バスは初乗りで220円なので、これらを3〜4回利用すれば元が取れる計算になります。「阪堺拡大版」なら、あべのハルカスや通天閣、新世界などで知られる「あべの・天王寺エリア」もカバーしているので、この地域も合わせた観光に最適でしょう。

 

堺おもてなしチケットの買い方

阪堺拡大版の堺おもてなしチケットは大人700円 小人350円で発売

 

堺おもてなしチケット南海バス拡大版)は大人500円 小人250円で発売

■堺おもてなしチケット
発売期間・利用期間:通年
※1日限り有効
料金:大人700円 小人350円(阪堺拡大版)
大人500円 小人250円(南海バス拡大版)
発売場所:阪堺電車の我孫子道、浜寺駅前電停/南海バスの堺東案内所、堺営業所/堺駅、堺東駅、大仙公園の観光案内所など(「阪堺拡大版」は、阪堺電車の天王寺駅前、新今宮駅前でも販売)

 

 

神戸街めぐり1dayクーポン〈神戸エリア版〉(神戸市交通局など)

神戸ポートタワー(中央)がそびえる港町・神戸

観光クーポンを上手に利用しよう

【どんなきっぷ?】
NHK朝ドラ「べっぴんさん」(2016年度下半期放映)の舞台となったハイカラ都市・神戸をめぐるのに最適な乗車券。神戸市営地下鉄(西神・山手線の一部区間をのぞく)、神戸高速線全線、ポートライナー全線からなる神戸市街エリアのフリー乗車券に加え、700円分の観光クーポン「神戸街遊券」と、神戸の観光スポットをめぐる周遊路線バス「シティー・ループ」の1日乗車券割引券(110円OFF)がセット。神戸の定番観光地をめぐるのなら、この1枚で十分カバーできます。

【知っておきたいポイント!】
700円分の観光クーポンがついて大人950円(小人料金はなし)なので、かなりお得といえるでしょう。観光クーポンは、北野偉人館街に建つ「風見鶏の館」や「萌黄の館」など約50か所で使用できるので、使い勝手はバツグンです。これとは別に、「神戸街遊券」の提示で、グルメや土産店、体験教室での割引や特典サービスも受けることができます。

阪急、阪神、山陽、神戸電鉄、北神急行、近鉄などの各沿線から利用する際には、「エリア拡大版」を。「阪急版」なら、阪急全線がフリー区間に加わり、1750円となります。

 

神戸街めぐり1dayクーポン〈神戸エリア版〉の買い方

大人の街神戸を楽しむなら神戸街めぐり1dayクーポンが一番便利

■神戸街めぐり1dayクーポン〈神戸エリア版〉
発売期間・利用期間:2019年4月1日~9月30日(春夏版)
2019年10月1日~2020年3月31日(秋冬版)
※1日限り有効
料金:大人950円 ※大人のみ
発売場所:新神戸駅~新長田駅、海岸線の各駅窓口(神戸市営地下鉄)
神戸三宮駅、新開地駅の各駅長室、神戸三宮駅の阪神電車サービスセンター(阪神電鉄)
三宮・神戸空港の各駅(ポートライナー)
神戸三宮ごあんないカウンター(阪急電鉄)

 

 

有馬温泉 太閤の湯クーポン(神戸電鉄など)

「関西の奥座敷」として発展した有馬温泉

豊臣秀吉ゆかりの関西の名湯へ

【どんなきっぷ?】
日本三古湯の一つとして名高い有馬温泉(神戸市)は、豊臣秀吉が歴戦の疲れを癒やしたことでも知られています。「有馬温泉 太閤の湯クーポン」は、有馬温泉の玄関口にあたる神戸電鉄(神鉄)有馬温泉駅までの1日乗り放題となるフリー乗車券に、有馬最大の温泉観光施設「太閤の湯」の入館券がセット。土産物店や六甲有馬ロープウェーなどの割引券のオマケもあるので、周辺エリアの散策を楽しむのもよいでしょう。

【知っておきたいポイント!】
神鉄版、阪急版、阪神版、山陽全線版、神戸市営地下鉄版などがあり、それぞれフリー区間が異なります。「阪急版」の場合、阪急の各駅から有馬温泉駅までがフリー区間となり、大人2950円(大人のみ)。「太閤の湯」の入館料が2400円(土・休日は2600円)なので、格安といえるでしょう。

ただし、日曜・祝日・休日などはこのきっぷを利用することはできません。利用にあたっては、必ず事前に確認してください。

有馬温泉 太閤の湯クーポンの買い方

「有馬温泉 太閤の湯クーポン」は、有馬温泉の玄関口にあたる神戸電鉄(神鉄)有馬温泉駅までの1日乗り放題となるフリー乗車券に、有馬最大の温泉観光施設「太閤の湯」の入館券がセット

■有馬温泉 太閤の湯クーポン
発売期間・利用期間:2019年4月1日〜2020年3月31日
※1日限り有効
※日曜・祝日・休日、「太閤の湯」の休館日(2019年7月3日、9月25・26日、2020年1月8日)、および特定日(2019年8月11~15日、2020年1月1~3日)は利用不可
料金:神鉄版2300円 阪急版2950円 阪神版2750円 神戸市営地下鉄版2650円など
※大人用のみ
発売場所:神鉄版/神鉄主要駅
阪急版/ごあんないカウンター(神戸三宮駅をのぞく)、阪急京都観光案内所
阪神版/梅田駅、尼崎駅、甲子園駅、御影駅、神戸三宮駅の駅長室、および新在家駅以東の各駅改札口(係員不在時をのぞく)、大阪難波駅、阪神電車サービスセンター(神戸三宮駅)

京都府 奈良県のお得なきっぷ

地下鉄・バス一日券(京都市交通局など)

清水寺(写真)や金閣寺などを周遊するなら、バスを組み合わせて移動しよう

京都市内めぐりは、この1枚でOK!

【どんなきっぷ?】
13か所もの世界遺産が点在する京都市の観光めぐりでは、効率のよい移動がカギになります。地下鉄は市内を十字に走りますが、地下鉄沿線から離れた見どころも多く、たとえばJR京都駅から大原エリアへ向かうには、地下鉄と路線バスを乗り継いでスムーズに移動したいものです。「地下鉄・バス一日券」は、京都市営地下鉄、市営バス、京都バス(一部路線をのぞく)、京阪バス(一部路線をのぞく)が1日乗り放題なので、市内の定番観光地めぐりに最適。連続する2日間有効の「地下鉄・バス二日券」もあるので、プランに合わせて選びましょう。

法観寺の五重塔(八坂の塔)は、祇園のシンボル

【知っておきたいポイント!】
料金は、「一日券」で大人900円、「二日券」で1700円。地下鉄の初乗り運賃が大人210円、市バスは230円(市内は運賃均一)なので、これらを1日あたり5回以上利用すれば、お得になります。二条城や京都鉄道博物館、東映太秦映画村など約60か所の施設で割引などの優待が受けられるのも、うれしい点です。

地下鉄と市バスの乗り換えは、京都駅、北大路駅、三条京阪駅、四条駅(四条河原町)など。なお市内の大半をカバーしているものの、貴船・鞍馬エリアはこのきっぷの範囲外なので、注意しましょう。

地下鉄・バス一日券(二日券)の買い方

■地下鉄・バス一日券(二日券)
発売期間・利用期間:通年
※「一日券」は1日限り、「二日券」は連続する2日間で有効
料金:大人900円 小人450円(一日券)
大人1700円 小人850円(二日券)
発売場所:市バス・地下鉄案内所、定期券発売所、地下鉄各駅窓口、市バス営業所、および主な旅行代理店(引き換え用のクーポン発行)など

 

天橋立まるごとフリーパス(京都丹後鉄道、丹後海陸交通)

宮城の松島、広島の宮島とともに日本三景に数えられる天橋立

「股のぞき」の絶景スポットを目指すなら

【どんなきっぷ?】
日本海に面した京都府北部エリアは、近年は「海の京都」と呼ばれ、風光明媚な景勝地が多く残っています。その代表格である日本三景・天橋立(宮津市)周辺の観光には「天橋立まるごとフリーパス」が最適です。これは、天橋立への“足”となる京都丹後鉄道全線の普通列車、快速列車、特急列車自由席に加え、天橋立周辺の路線バス、観光船、ケーブル・リフト、登山バスが1日乗り放題となるフリー乗車券。2日間有効の「2days天橋立まるごとフリーパス」も販売しています。

由良川橋梁を渡る京都丹後鉄道の気動車

【知っておきたいポイント!】
料金は、大人3090円。京都丹後鉄道の福知山駅〜天橋立駅間が、片道で770円。「股のぞき」発祥の地として有名な傘松公園の展望台へ向かうケーブル・リフト(往復660円)や、天橋立観光船(500円〜)、路線バスを使うのが観光の定番なので、これらをフルに使えば元が取れる計算になります。なお「2days版(4430円)」の場合、天橋立駅横にある「天橋立温泉 知恵の湯」に無料で入浴できます(大人700円/1回限り)。     

 

天橋立まるごとフリーパスの買い方

天橋立まるごとフリーパスがあれば風光明媚な天橋立周辺をくまなく回れる

■天橋立まるごとフリーパス
発売期間・利用期間:通年
料金:大人3090円 小人1550円
大人4430円 小人2220円(2days版)
発売場所:京都丹後鉄道の主要駅、旅行代理店(日本旅行、近畿日本ツーリスト/引き換え用のクーポン発行)
※京都丹後鉄道の公式サイトから、予約・購入することもできます。

 

 

奈良世界遺産フリーきっぷ 奈良・斑鳩コース(近畿日本鉄道)

世界遺産登録の古都・奈良の観光エリアをカバー

【どんなきっぷ?】
平城京が置かれてから1300年余りの歴史をもつ奈良・斑鳩エリア。新元号「令和」の出典となった『万葉集』ゆかりの地でもあり、観光スポットとして人気上昇中です。「奈良世界遺産フリーきっぷ 奈良・斑鳩コース」は、奈良と斑鳩、両エリア内の近鉄線フリー区間(近鉄奈良駅〜学園前駅、平城駅〜筒井駅)の乗り放題に加え、近鉄沿線の各駅からフリー区間までの往復乗車券、および奈良交通バス(路線バス)の指定区間乗り放題がセット。春日大社国宝殿や大和文華館などの観光施設やレンタサイクル利用での割引などもあります。

【知っておきたいポイント!】
1日限り有効の「1日コース」と、連続する2日間有効の「2日コース」の2種類。発駅によって料金は変わり、大阪難波駅や京都駅発で、「1日コース」は大人1500円、「2日コース」は2000円。大阪難波駅からだと、大阪難波駅〜近鉄奈良駅の運賃560円に、近鉄奈良駅から春日大社や東大寺などへのバス運賃210円を加え、通常は片道770円(往復1540円)程度かかります。

発駅と着駅が異なる場合でも利用できるので、「京都駅〜フリー区間〜大阪難波駅」のような設定も可能。阪急、阪神、南海、京阪、大阪メトロなどの近鉄線以外の私鉄各駅から奈良・斑鳩エリアへ向かう場合、「奈良・斑鳩1dayチケット」が便利でお得になります(料金も会社ごとに異なる)。

 

奈良世界遺産フリーきっぷ 奈良・斑鳩コースの買い方

奈良世界遺産フリーきっぷ 奈良・斑鳩コースは万葉集ブームを追うかっこうのフリーきっぷ

■奈良世界遺産フリーきっぷ 奈良・斑鳩コース
発売期間・利用期間:通年
料金:発駅、および「1日コース」「2日コース」で変わります
発売場所:大阪難波駅、鶴橋駅、京都駅発 大人1500円 小人750円(1日コース)
大人2000円 小人1000円(2日コース)
発売場所:近鉄主要駅の窓口、近畿日本ツーリストグループの主要支店・営業所

滋賀県 三重県のお得なきっぷ

びわ湖1日観光チケット(京阪電気鉄道)

開創から1200年以上の歴史を持つ比叡山延暦寺

延暦寺参拝や琵琶湖クルーズなどを楽しむ

【どんなきっぷ?】
京阪電気鉄道(京阪)の大津線は、京津線(御陵駅〜びわ湖浜大津駅)と石山坂本線(石山寺駅〜坂本比叡山口駅)で構成され、日本最大の湖・琵琶湖の西側を走ります。「びわ湖1日観光チケット」は、大津線全線が1日乗り放題となるフリー乗車券。世界遺産の比叡山延暦寺をはじめ、湖上クルーズを楽しめる琵琶湖汽船、名物の鮒寿司を提供する飲食店などでの割引・特典サービスも充実しています。

「鮒寿司」は、フナを1年ほど漬け込んで発酵させて作る

【知っておきたいポイント!】
料金は、大人700円。比叡山延暦寺のお膝元にある坂本比叡山口駅へは、御陵駅や京阪山科駅から片道320円かかるので、「往復+α」程度で元が取れます。なお京津線は、京都市営地下鉄東西線と相互乗り入れしており、地下鉄区間を利用する場合は、運賃が別途かかります(地下鉄の京都駅〜御陵駅間は、片道290円)。大阪方面からアクセスする際は、京阪本線系統などにも乗車できる「大阪・京都・びわ湖 1日観光チケット(大人1800円)」を利用しましょう。

琵琶湖を周遊する観光船にも、割引料金で乗船できる(写真提供:〈公社〉びわこビジターズビューロー)

びわ湖1日観光チケットの買い方

延暦寺参拝や琵琶湖クルーズなどを楽しむなら琵琶湖1日観光チケットで

■びわ湖1日観光チケット(京阪電気鉄道)
発売期間:2019年4月1日〜2020年3月31日
利用期間:2019年4月1日〜2020年4月30日
※1日限り有効
料金:大人700円 小人350円
発売場所:大津線の主要駅(京阪山科、四宮、石山寺、京阪石山、京阪膳所、びわ湖浜大津、京阪大津京、近江神宮前、坂本比叡山口の各駅)
※駅員配置時間内に発売
 

 

伊勢・鳥羽・志摩スーパーパスポート まわりゃんせ(近畿日本鉄道)

志摩半島南部に位置する英虞湾は、真珠の養殖で有名

至れり尽くせりのサービスで大満足!

【どんなきっぷ?】
伊勢神宮が鎮座する伊勢エリアと、真珠のふるさと・志摩エリアを旅するのに最適なきっぷ。近鉄線の松阪駅〜賢島駅間のフリー区間が、特急列車も含めて乗り放題となります。これに、大阪、京都、名古屋地区など近鉄沿線からフリー区間までの往復乗車券と特急券、および伊勢志摩エリアで運行する三重交通バス、鳥羽市営の離島航路、英虞湾定期船の乗り放題が加わります。また、鳥羽水族館や志摩スペイン村パルケエスパーニャ(パスポート付き)など、20の観光施設に無料で入場・入館できます。レンタカー料金の約30%割引、約90の店舗での特典サービス、帰りの荷物の無料配送など、観光客向けサービスも充実しています。

【知っておきたいポイント!】
4日間使えて、大人9800円。志摩スペイン村パルケエスパーニャ(5300円)、鳥羽水族館(2500円)、鳥羽湾めぐりとイルカ島(1800円)、ミキモト真珠島(1500)円の4施設で通常1万1100円かかりますが、「まわりゃんせ」ならこれらに無料で入場・入館できるので、それだけで元が取れる計算になります(各施設の入場は1人1回限り)。大阪難波駅から伊勢神宮(外宮)最寄りの伊勢市駅まで、特急列車で往復6240円かかるので、かなり割安な値段設定になっています。

なお、往路は「大阪難波駅からフリー区間」、復路は「フリー区間から近鉄名古屋駅」のように、往路の発駅と復路の着駅を異なる駅にすることも可能です。旅のプランに合わせて、上手に使いこなしましょう。

 

伊勢・志摩・鳥羽スーパーパスポート まわりゃんせの買い方

近鉄の人気特急「伊勢志摩ライナー」にも、追加料金なしで乗車できる

■伊勢・志摩・鳥羽スーパーパスポート まわりゃんせ
発売期間:2019年12月26日まで
利用期間:2019年12月29日まで
※連続する4日間有効
料金:大人(中学生以上)9800円 小人(小学生)5300円
発売場所:近鉄の主要駅、阪神の神戸三宮駅、主な旅行会社など

 

 

志摩スペイン村 パルケエスパーニャ・フリーきっぷ(近鉄日本鉄道)

志摩スペイン村には、地中海風の街並みを再現した通りなどがある

志摩スペイン村を格安で楽しむなら

【どんなきっぷ?】
「志摩スペイン村 パルケエスパーニャ(以下、志摩スペイン村)」は、情熱の国スペインをモチーフにした大規模テーマパーク。このきっぷは、志摩スペイン村の1日パスポート引換券に、近鉄電車の往復乗車券・特急券や、フリー区間(松阪〜賢島間)乗り放題、鵜方駅または賢島駅から志摩スペイン村までの三重交通バスがセットになっています。有効期間は4日間なので、志摩スペイン村だけでなく、伊勢神宮参拝など伊勢志摩の観光スポットに立ち寄るのもいいでしょう。

園内には、大航海時代の船をモチーフにしたアトラクションも

【知っておきたいポイント】
前述の「伊勢・鳥羽・志摩スーパーパスポート まわりゃんせ」と似ていますが、こちらはフリー区間内で特急は利用できず、また志摩スペイン村以外の施設での特典や割引サービスは付随していません。そのため、料金は大人8300円と、やや割安になっています。大阪難波駅からアクセスする場合で考えると、志摩スペイン村最寄りの鵜方駅まで特急列車で往復7840円、これに志摩スペイン村の1日パスポート5300円を加えれば、通常だと1万3140円かかる計算になります。その差は4840円となり、格安といえるでしょう。なお、販売は乗車日前日までなので、ご注意を。

 

志摩スペイン村 パルケエスパーニャ・フリーきっぷの買い方

■志摩スペイン村 パルケエスパーニャ・フリーきっぷ
発売期間・利用期間:通年
※連続する4日間有効
料金:大人8300円、シニア(60歳以上)・中・高生7400円、小人4800円
発売場所:近鉄の主要駅、阪神の神戸三宮駅、主な旅行会社など
※前売りのみの販売(乗車日1日前まで)

和歌山県のきっぷ

高野山・世界遺産きっぷ(南海電鉄)

高野山・奥の院には、織田信長ら名だたる戦国武将の墓が並ぶ

電車、ケーブルカーを乗り継いで山上の聖地

【どんなきっぷ?】
空海が開いた真言密教の聖地・高野山は、標高約800mの山地にあるものの、南海電鉄の特急とケーブルカーを使えば、大阪ミナミの中心・難波駅から2時間もかからず気軽にアクセスできます。「高野山・世界遺産きっぷ」は、高野山の玄関口にあたる高野山駅までの往復乗車券に、高野山内を運行するバスのフリー乗車券がセット。さらに、拝観料2割引サービス券(金剛峯寺、金堂、根本大塔、霊宝館)と、お土産1割引サービス券(珠数屋四郎兵衛、中本名玉堂、高野茶屋 和久)のオマケもあります。2日間有効なので、週末旅行などに最適でしょう。

【知っておきたいポイント!】
料金は、南海のどの駅から利用するかで変わります。たとえば難波駅発で、大人2860円。難波駅〜高野山駅の往復だけで3440円かかるので、電車とケーブルカーの往復だけで560円のお得になります。また、往路(片道)の特急券つきでの販売もあります(難波駅発3400円)。

なお大阪メトロや、阪急、阪神、京阪、山陽などの私鉄沿線から、南海電車に乗り継いで高野山へ向かう場合、「高野山1dayチケット」がオススメです。料金は各私鉄によって異なりますが、いずれも「高野山・世界遺産きっぷ」より割引率が高く、かなりお得になります(たとえば「阪急版」は、3090円〈大人のみ〉)。ただし、こちらの有効期間は1日のみなので、日帰り旅行での利用に限られるでしょう。

高野山・世界遺産きっぷの買い方

特急「こうや」の特急券(往路、片道のみ)付きでの販売も行っている

■高野山・世界遺産きっぷ
発売期間:2019年4月1日~9月30日
利用期間:2019年4月1日~10月1日
※2日間有効
料金:発駅によって料金は変わります
難波駅、新今宮駅 大人2860円 小人1440円
大人3400円 小人1710円(往路特急券つき)
発売場所:南海の主要駅、およびJTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行の各主要支店(なんば駅、新今宮駅、関西空港駅の各駅発着分のみ)

 

 

南紀・熊野古道フリーきっぷ(JR東海)

名古屋方面から南紀エリアを目指すなら

【どんなきっぷ?】
本宮大社(田辺市)、速玉大社(新宮市)、那智大社(那智勝浦町)からなる「熊野三山」、およびそれらを結ぶ巡礼路「熊野古道」は、ミシュラン社のガイド本で最高の星3つを獲得した世界的観光地です。「南紀・熊野古道フリーきっぷ」は、名古屋方面からこれら人気スポットを擁する南紀エリアへ向かうのに最適なきっぷ。南紀エリアのJR線フリー区間に、フリー区間までの特急「ワイドビュー南紀」の普通車指定席の往復と、各観光スポットへ向かう路線バスの乗り放題がセット。東京など首都圏から南紀を目指す観光客にも、このきっぷが便利でしょう。

特急「ワイドビュー南紀」は、名古屋駅〜紀伊勝浦駅間を約4時間で結ぶ

【知っておきたいポイント!】
「伊勢路コース」と「中辺路コース」の2種類で、「伊勢路コース」は紀勢本線の三瀬谷駅~熊野市駅、「中辺路コース」は熊野市駅~紀伊勝浦駅がフリー区間となっています。熊野三山を参拝するなら、「中辺路コース」を選びましょう。

いずれも3日間有効で、「中辺路コース」の名古屋駅発だと大人9780円。速玉大社の最寄り駅である新宮駅〜名古屋駅間で、特急「ワイドビュー南紀」の普通車指定席は往復1万3740円かかるので、特急の往復だけで元が取れます。観光施設やホテルでの割引やプレゼントの特典もあるので、利用の際には確認しましょう。

南紀・熊野古道フリーきっぷの買い方

南紀・熊野古道フリーきっぷは3コースのなかから選べる

■南紀・熊野古道フリーきっぷ
発売期間・利用期間:通年
※連続する3日間で有効
※2019年8月10日~19日、12月28日~翌年の1月6日は利用不可
料金:発駅、および「伊勢路コース」「中辺路コース」で変わります
名古屋駅 大人8230円 小人4120円(伊勢路コース)
     大人9780円 小人4890円(中辺路コース)
発売場所:名古屋駅などのきっぷの発駅、および主な旅行会社など

 

※掲載情報は2019年4月取材当時のものです。

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■関西1デイパス 詳しくは、JRおでかけネット公式サイトへ 

■近鉄週末フリーきっぷ 詳しくは、近畿日本鉄道公式サイト

■大阪周遊パス(大阪エリア版) 詳しくは、「大阪周遊パス」の特設サイト

■堺おもてなしチケット 詳しくは、「堺おもてなしチケット」の専用サイト

■神戸街めぐり1dayクーポン〈神戸エリア版〉 詳しくは、神戸市交通局沿線NAVIの「神戸街めぐり1dayクーポン」専用サイト

■有馬温泉 太閤の湯クーポン 詳しくは、神戸電鉄など各社の公式サイトへ

■地下鉄・バス一日券(二日券) 詳しくは、「地下鉄・バス一日券」の特設サイト

■天橋立まるごとフリーパス 詳しくは、京都丹後鉄道の公式サイト

■奈良世界遺産フリーきっぷ 奈良・斑鳩コース 詳しくは、「奈良世界遺産フリーきっぷ 奈良・斑鳩コース」の専用サイト

■びわ湖1日観光チケット(京阪電気鉄道) 詳しくは、京阪電気鉄道の公式サイトへ 

■伊勢・志摩・鳥羽スーパーパスポート まわりゃんせ 詳しくは、「まわりゃんせ」の公式サイト

■志摩スペイン村 パルケエスパーニャ・フリーきっぷ 詳しくは、「志摩スペイン村 パルケエスパーニャ・フリーきっぷ」の専用サイト

■高野山・世界遺産きっぷ 詳しくは、「高野山・世界遺産きっぷ」の専用サイト

■南紀・熊野古道フリーきっぷ 詳しくは、JR東海の公式サイト

古橋 龍一

科学や乗り物などの雑誌、ムック、学習教材を手掛ける編集プロダクション「美和企画」の編集者。学生時代は自転車での貧乏旅行にハマり、その経験を生かしてオトクな旅行術を研究している。

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