「おんせん県」は日帰り施設も充実

大分の足湯|名勝温泉地の足湯めぐり6選

伊藤 淳子
2019/03/08 4

温泉の源泉数、湧出量ともに日本一の「おんせん県」として知られる大分県。まずゲートウエーの空港から足湯でお出迎え。大分県内に日帰り温泉だけでも70か所近くあるのだとか。名湯温泉めぐりの合い間に、立ち寄りたい足湯の名所をご紹介します。

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【目次】
  1. 到着したらまず温泉に「大分空港足湯」(大分空港)
  2. 「地獄」を体験できる「別府地獄めぐり・海地獄」(別府市)
  3. 名物の砂湯のついでに「別府海浜砂湯」(別府市)
  4. 平安時代の奇跡の湯「石櫃(いしびつ)の湯」(九重町)
  5. 公園散策の後に「佐野植物公園 ぽかぽか池」(大分市)

到着したらまず温泉に「大分空港足湯」(大分空港)

ストッキングのままでも入浴できるビニールソックスもある

日本国内だけでなく、韓国や台湾からの観光客も多い大分空港到着ロビーに、おもてなしの足湯が2016年6月に設置されました。14席のヒノキ足湯風呂には、毎日別府温泉から6,000リットルの温泉を運んでいるそうで、源泉かけ流しを再現しながら、40度から42度のちょうどいい湯温の単純泉の足湯が楽しめます。国内線の到着ロビーにあるので、フライトの疲れを足湯で解消して、「おんせん県」のお湯めぐりに出かけましょう。

観光客も手軽に利用できるようにということで、簡易更衣室があるほか、靴下やストッキングのままでも入浴できるビニールソックスが用意されています。「素足のままじゃなくて大丈夫かなあ」と思いながら、恐る恐るビニールソックスをつけて入浴したところ、思いのほか気持ちいい!! これならほんの少しの待ち合わせ時間でも楽しめること間違いなしです。「でも、やっぱり素足がいいわ」という人には足拭き用タオルも販売しています。

足湯のまわりには湯煙があがる鉄輪温泉の景色が描かれていますが、これは「だまし絵」。
写真に撮影するとトリックアートが浮かび上がってきます。また、足湯のそばには大きな湯桶に浸かっているような写真が撮影できるフォトスポットもあり、大分の観光記念スポットとしても人気があります。

大分空港足湯

住所:大分県国東市安岐町13 大分空港内国内線1階到着ロビー
電話:0978-67-2015(営業企画課)
営業:11:00~19:00 無休
料金:無料

 

「地獄」を体験できる「別府地獄めぐり・海地獄」(別府市)

「海地獄」の足湯

温泉地として名高い別府は、1,000年以上昔から噴気、熱泥、熱湯が噴出していたことから「地獄」呼ばれていたそうです。現在でも、温泉噴出口のことを「地獄」といい地獄めぐり7つの地獄のうち、「海地獄」「血の池地獄」「龍巻地獄」「白池地獄」の4つの「別府の地獄」は国の名勝に指定されています。

そのなかでも最大の「海地獄」は、コバルトブルーをしていて、まるで海のように美しい温泉池があります。これは温泉に含まれる成分のなかの硫酸鉄が熔解しているためとのことです。温度は98度と高温で泉質は含食塩酸性泉。この温泉熱を利用した温室もみどころです。

地獄の源泉100%の足湯はやや温度高めですが、地獄の雰囲気を満喫できると人気。雨の日でも利用できる屋根付きの和風露天足湯で、団体でも利用できる広さがあります。また、バリアフリーですので、車椅子の方でも利用可能。タオルは自販機で購入できます。

入場券は2日有効で2,000円で、海地獄・血の池地獄・龍巻地獄・白池地獄・鬼石坊主地獄・鬼山地獄・かまど地獄の7か所の地獄が1回ずつ見学できます。下記べっぷ地獄めぐり(別府地獄組合)の公式サイトの画面をスマホで提示すると10%割引になります。

べっぷ地獄めぐり

住所:大分県別府市大字鉄輪559-1 
電話:0977-66-1577(別府地獄組合)
営業:8:00-17:00(年中無休)
料金:共通観覧券大人2,000円、個人や団体などで違う料金体系あり。
   7ヶ所の地獄(海・血の池・龍巻・白池・鬼石坊主・鬼山・かまど)が見学できる共通入場券で、2日間有効。
駐車場:7地獄合計690台

 

名物の砂湯のついでに「別府海浜砂湯」(別府市)

海を見ながら浸かる足湯は砂湯のあとで

「別府海浜砂湯」は別府国際観光港の隣で、緑に囲まれた上人ヶ浜公園の一角にあります。「市民、観光客の方が気軽に利用できる足湯を」との目的から、職員が手づくりしたのだそうです。足湯の湯底にはカニと亀をかたどった石もありますが、なぜなら上人ヶ浜は別府八湯のひとつ亀川温泉にあるから。古い文献によると、建治2年に(1276年)時宗の開祖と言われる一遍上人が上陸したことが地名の由来となっているといわれています。

別府ではかつて海岸の砂浜に湧き出した温泉を利用した砂湯が各地にあったそうですが、国道整備などによってそうした砂湯もなくなっていったそうです。

「砂湯」は、専用の浴衣のような湯着に着替えて砂浜に横たわり、温泉熱で暖められた砂の中に全身をスッポリ包み込み温まるのですが、サウナのように身体の芯からぽかぽかと温まるので、特に女性には人気が高く、この砂湯のあとに足湯で温まるという人も。ただ、一度に利用できるのが12名までということもあり、ゴールデン・ウィークや休祭日には混雑が予想されます。

足湯の泉質はナトリウム−塩化物泉(塩化物泉)。別府湾を眺めながら、散歩の途中や砂湯の待ち時間にほっとするひとときを体験してみませんか。

別府海浜砂湯

住所:別府市上人ヶ浜
電話:0977-66-5737
営業:8:30~18:00(最終受付17:00)【3月~11月】
   9:00~17:00(最終受付16:00)【12月~2月】毎月第4水曜日定休(祝日の場合は翌日)
料金:足湯は無料。(砂湯料金は浴衣込み1,030円)
駐車場:10台(未舗装)
アクセス:電車 JR別府駅東口よりバス 「六勝園・別府海浜砂湯前」下車(徒歩2分)
     車 東九州自動車道別府ICから亀川方面へ車で約15分
       JR別府駅から亀川方面へ約10分
       別府国際観光港から亀川方面へ約5分

 

 

 

 

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気分は足サウナ!?「地獄蒸し工房鉄輪 ポケットパーク」(別府市)

温泉熱で「足蒸し」体験

源泉が豊富な別府のなかでも、いたるところで「地獄蒸し」がある鉄輪(かんなわ)温泉。地獄蒸しとは源泉の蒸気を利用した蒸し釜のこと。摂氏98度、100%地熱エネルギーの温泉墳気を利用して、鉄輪では江戸期頃から用いられていた伝統の調理法なのだそうです。この「地獄蒸し料理」や「蒸しスイーツ」「蒸し湯」に並び、人間までも蒸してしまおうという「足蒸し」は鉄輪温泉ならではのおもてなしといえるかも。

たとえば、いで湯坂にある「地獄蒸し工房鉄輪 ポケットパーク」にも足湯と「足蒸し」があります。足蒸しはお湯ではなくて蒸気で温めます。膝まで素足になって、足を入れたら蒸気を逃がさないようにふたをします。部分サウナのような感じですが、蒸気の出る場所によってぬるいときがあったり、熱いところもあるので、ご注意を。

施設には足湯もあり、どちらも無料。近くのスーパーで買った野菜や卵などを「地獄蒸し」にできる施設もあるので、食べ物が蒸しあがるまで自分も蒸しちゃうというツワモノもいるようです。

地獄蒸し工房鉄輪 ポケットパーク 

住所:大分県別府市風呂本(いでゆ坂沿い)
電話:0977-66-3775
営業:9:00~19:30(蒸気の状況により、臨時休館・営業時間の変更の可能性あり)
料金:無料
駐車場:あり(26台)
アクセス:電車 JR別府駅から車で約15分
     車 大分自動車道別府ICから約10分

平安時代の奇跡の湯「石櫃(いしびつ)の湯」(九重町)

歴史を物語る日本最大の石櫃風呂

宝泉寺温泉にはこんな話があるそうです。「平安時代中期の天慶元年(938年)空也上人が諸国巡礼の途中に一猟師に会い、仏心やみ難く殺生の戒を説かれ手にしていた杖を大地に突き刺し、 奇跡を予言して立ち去った。その杖が大杉となったが、天禄3年(972年)に大地震が起きた時に、その根元から温泉が湧き出し、奇しくもその日は上人さまが入滅された日であった。その湯に怪我人が浸かると瞬く間によくなる。まさしく宝の湯そのものであった」

村人たちは上人さまを祀る寺院を建立し、寺を「平原山宝泉寺」と名付けたのがこの地の由来だそうですが、現在はその寺院はありませんが、高さ15mの観音様が温泉街を見守っており、毎月21日には観音護摩供養が行われています。

九重の山々にひっそりと佇む宝泉寺温泉は生き物100選に選ばれた3種類のホタルとかじかの棲む緑に囲まれた静かな温泉場で、温泉は弱アルカリ性。しっかりと肌に優しい、柔らかな泉質です。共同露天風呂「石櫃(いしびつ)の湯」は、寺宝の石櫃で造られた日本最大の石櫃風呂で、現在は足湯となっていますが、宝泉寺温泉のシンボルとして親しまれています。

石櫃(いしびつ)の湯

住所:大分県玖珠郡九重町大字町田2424
電話:0973-73-5505(九重町観光協会)
営業:9:00~21:00 不定休
料金:無料
駐車場:あり
アクセス:電車 JR大久本線豊後森駅からバス30分
     車 大分道九重ICから約15分

 

公園散策の後に「佐野植物公園 ぽかぽか池」(大分市)

広大な公園のなかの足湯

年間を通じて熱帯、亜熱帯の植物などが鑑賞できる植物園のほか、「草すべり広場」や全長60メートルの「スライダー」、「芝生広場」、いろいろな遊具がある「遊びの森」、望遠鏡が設置された「展望広場」、「散策路」など、自然のなかでのんびり、楽しく過ごせる公園がいつでも無料。お弁当を食べながらゆったりと過ごしたりできるので、子供連れで利用する方たちも多いようです。園内はバリアフリーで、車椅子でも利用できます。

その広々とした公園のなかに、足湯があります。「ぽかぽか池」というネーミングの足湯は、収容人数はおおよそ30人程度。隣接する清掃センターで発生するゴミの焼却余熱を利用したお湯なので、温泉ではありませんが、ほどよい温度に保たれているので、園内散策で疲れたときなど、ひとやすみにはもってこいのリラクゼーション・スポット。

足湯のそばには歩行湯や、つぶつぶの石がはめ込まれている足つぼゾーンもあり、足裏マッサージ効果も期待できそう。ただし、足湯ゾーンにタオルはないので、忘れずに持参してください。

佐野植物公園 ぽかぽか池

住所:大分市大字佐野3452-2
電話:097-593-3570
営業:9:00~18:00(観賞温室およびぽかぽか池は17:00まで)
         9:00~17:00(3月~11月) 月曜日定休(祝日の場合は翌日休)
料金:無料
駐車場:274台
アクセス:電車 日豊本線鶴崎駅または大在駅より車で約15分
     車 東九州自動車道大分宮河内ICから約6分

 

伊藤 淳子

農と食女性協会代表。(公)日本フードスペシャリスト協会理事。農林水産省農業女子プロジェクト・サポーター。農業や食、地域ブランドづくりに関わり、女性の活動支援も多面的に行っている。猫好き。

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