お気に入りの本に囲まれて泊まれるブックホテル

おすすめの温泉宿|強羅温泉「箱根本箱」(神奈川県)

坂井 淳一
2019/02/05 8

居心地のいい部屋でゆっくりする。しかもお気に入りの作家の本と一緒に。誰にも邪魔されず好きな本を心ゆくまで読み耽る。箱根ならではの温泉と新鮮な素材の料理とともに楽しめる、新たな旅のスタイルを提案してくれるのがブックホテル「箱根本箱」です。

hakone hondana
本のプロがプロデュースした読書好きのための温泉宿
【目次】
  1. 本好きにはたまらないプロが選んだ12,000冊の蔵書
  2. ゆっくり読書ができる最適な環境が整う館内
  3. 箱根ならではの料理や温泉も最高水準のブックホテル
  4. 強羅温泉「箱根本箱」への行き方(交通アクセス)

本好きにはたまらないプロが選んだ12,000冊の蔵書

宿のいたるところに並べられた本はすべて購入が可能

温泉に浸かる。おいしいものを食べる。美しい自然や史跡を巡る。どれも旅の楽しみです。けれど、それだけが旅の醍醐味ではありません。

また、移動中の電車の中では美味しい駅弁の写真をSNSにアップロードしたり、車窓から見える景色を撮影したりするのも楽しいものですが、あっという間に時間は過ぎてしまうかもしれません。せっかくの旅なのですから、旅先に着いたなら、現実の生活や友達とのやりとりなど忘れて、自分が本当にしたいことに浸りませんか。

そう、本を読む、というのはいかがでしょう。

若い頃、旅に出るときに、本は持っていきませんでしたか? 文庫本、ハードカバーの小説、あるいは何度も読み返している詩集。お気に入りの本を、カバンに忍ばせていたころを思い出してください。

そう、読書は、旅の醍醐味のひとつなのです。

いまではタブレットにダウンロードした電子書籍かも知れませんね。けれど、古い本の匂い、ページをめくるときの紙の手触りや音、そうしたものが、静かな旅先の部屋では何よりも愛おしく感じられるのではありませんか?

「箱根本箱」は、読書が大好きなあなたのためのブックホテルです。

エントランスを通り過ぎると、まずは広々としたラウンジに出ます。その両側の壁はすべて書棚。そこに収められた本を含め、このホテルにはおよそ12,000冊のどの本が収められているのです。もちろん、すべての本を読むことができますし、気に入った本を買うこともできます。実は、この「箱根本箱」のブックセレクションは、出版取次会社・日販のブックディレクションブランド「YOURS BOOK STORE」が手がけているのです。

「衣・食・住・遊・休・知」をテーマにした本の数々はバラエティに富み、手にとってページをめくることが愛おしく思える本ばかりです。電子書籍ではない、、紙に印刷された本の良さを再発見できることでしょう。

客室の中にも本がたっぷり

小説やエッセイ本、詩集はもちろんのこと、絵本や写真集までさまざまな本が揃っていますから、ラウンジの書棚を眺めているだけでも楽しくなります。そして、ラウンジ以外にも、客室や館内のそこここに置かれた小さな本箱の中を覗くのも楽しみです。「あの人の本箱」という企画で、作家の石田衣良さん、伊藤たかみさん、恩田陸さん、山崎ナオコーラさん、綿矢りささん、いとうせいこうさんをはじめ、蜷川実花さん、松尾スズキさん、土井善晴さん、松浦弥太郎さん、横尾忠則さん、上原ひろみさんなど、多くの文化人やアーティストがおすすめの本を選んでいるのです。この本箱は、いつも同じところにあるとは限りません。二度、三度と訪れ、どこに誰の本箱があるのかを探す楽しみもあるのです。 

ゆっくり読書ができる最適な環境が整う館内

ゆったりとしたベッドにはそれぞれにリーディングライトが

「箱根本箱」は「本のある暮らし」を提案するホテルです。客室は7タイプ18室。そのどれもが異なるインテリアですが、ベッドには夜が更けるまで読書を続けられるように、それぞれにリーディングライトが設えられています。部屋の照明を落としても、となりのベッドで眠っている連れ合いさんやお友達を気にせずに本に集中できます。

ゆったりと足を投げ出して、ここでも読書三昧

もちろん部屋の中には「あの人の本箱」が。静かな室内で本を読むも良し、天気が良ければテラスに出てハンモックの中で揺られながらの読書も楽しめます。調度のひとつひとつ、サービスのひとつひとつまで、本と暮らすことの幸せを感じられるのです。

本ばかりではありません。箱根外輪山を望むマウンテンビュー、そして四季折々の樹々の美しさを楽しめるグリーンビュー、ふたつの景色を楽しめます。本から目を離して視線を上げると、心地よい箱根の空気に包まれていることを感じるでしょう。

冷たい水を注ぐグラスやケーキのお皿まで選び抜かれたデザイン

 「箱根本箱」の蔵書は12,000冊、今後どんどん増えていくそうです。これだけの本が館内のあちこちに置かれているのですから、とても一日では把握しきれません。2018年夏の開業以来、なんどもリピートしたい、というお客さんが多いそうです。

自分の部屋にしまっておける本の数は限られています。ならば「箱根本箱」を自分の「書庫」として使うのも楽しいかもしれません。読み終わった本を書架に戻し、記憶にとどめる。頻繁に読み返したくなった、とりわけ愛おしい本だけを購入し、連れて帰る。そんな使い方も悪くないかもしれません。巡り合って読み返した本と、また出逢うためにこのホテルを訪れる。新しい本だけでなく、通り過ぎていった本に逢いに行くのも、今までとは違った新しい「本との暮らし方」なのかもしれません。

ラウンジはまさに自分だけのもうひとつの書庫

箱根ならではの料理や温泉も最高水準のブックホテル

スタイリッシュなダイニング

箱根の澄んだ空気で身も心も洗われ、ついつい時間を忘れて大好きな読書に耽っていると、もちろん、おなかも空きます。「箱根本箱」のレストランは「オーガニック&クレンジング」をテーマに創られた自然派のイタリア料理。イタリアの二つ星レストラン「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」で修行をし、弘前の「オステリア エノテカ ダ・サスィーノ」を経て新潟の「MANO」で腕を揮う佐々木祐治さんがシェフを務めます。箱根近辺は有機野菜やミカンをはじめとした柑橘類の産地。そして駿河湾、相模湾、伊豆半島の魚など、素晴らしい地の魚介。そうした豊かな食材を使い、箱根だから産み出せる味を表現しています。

駿河産のハマグリをつかった一品
繊細で華やかなアミューズ

 

天日塩と伊豆のわさびを使った子羊の料理

そして、箱根と言えばやはり温泉。1894年に早雲山から温泉を引くことで温泉地としてスタートした強羅温泉は、いまでは46の源泉を持つ箱根屈指の温泉のひとつです。箱根でも標高の高い場所ある強羅は、箱根登山鉄道が開通すると政財界人や文化人がこぞってこの地に別荘を持ったそう。「箱根本箱」は、まさにそんな文化的背景を持つホテル。強羅からさらにケーブルカーで4駅奥にあります。

箱根屈指の名湯・強羅温泉

露天付きの大浴場では、無色透明の湯と乳白色の湯のふたつを楽しめます。無色の湯は強羅温泉の源泉から引いたもので、乳白色の温泉は大涌谷から。箱根らしいふたつのお湯に源泉掛け流しで浸かることができます。

2種類の温泉を楽しめる大浴場

また、全ての客室に部屋付きの露天風呂があります。温泉に入っては読書、そしてまた温泉、といつまでも繰り返してしまいそうですね。

全室に露天風呂がつく

強羅温泉「箱根本箱」への行き方(交通アクセス)

箱根本箱

住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-491
電話:0460-83-8025
交通: 箱根湯本から箱根登山鉄道で強羅駅へ。箱根登山鉄道ケーブルカーに乗り換え、中強羅駅下車。徒歩5分
料金:1名18,321円~(1室2名利用の場合 税別)

 


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坂井 淳一

「今日なにを呑む?」から始まる食事の新しいスタイルを提案する酒ごはん研究所主任研究員。ワイン、日本酒、本格焼酎やスピリッツ、カクテルとあらゆるお酒を研究している。料理はもちろん、旅行、アウトドアやIT、ガジェットなど幅広くカバーする。

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