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北海道・登別温泉|9つの泉質がそろう温泉のデパート

公開日:2018.07.02

更新日:2018.08.15

登別とはアイヌ語で「ヌプリベツ=白く濁った川・色の濃い川」。湧出量が豊富で、硫化水素泉、食塩泉、明礬泉をはじめ、9種類の泉質が楽しめることから、「温泉のデパート」という愛称を持っています。

登別温泉のシンボル「地獄谷」
        登別温泉のシンボル「地獄谷」。四季折々の美しい表情を見せてくれます

多種の泉質が一度に楽しめる温泉のデパート

登別温泉(北海道登別市)は、新千歳空港から1時間ほどで行けるアクセスのよさが魅力です。開湯は150年以上、北海道最大の温泉地として知られています。

「登別」とはアイヌ語で「ヌプリベツ=白く濁った川・色の濃い川」を意味します。古くからアイヌの人々は、川の色が変わるほど豊富に湧き出す温泉を薬湯として用いていました。

毎分3000ℓも噴出する地獄谷をはじめ、大湯沼、奥の湯などの火口跡やクスリサンベツ川沿いなど、およそ36カ所の源泉から1日1万tもの湯が湧き出しています。硫化水素泉、食塩泉、明礬泉、鉄泉、ラジウム泉をはじめ、9種類の泉質を湧出し、「温泉のデパート」と呼ばれています。

コバルトブルーの温泉を楽しむ天然の足湯

登別駅から車で15分ほどの山あいに、北海道屈指の名湯、登別温泉はあります。温泉街は川に沿って細長くのびていて、両側に土産物店や旅館が並びます。ゆるい坂道が奥へと続き、温泉街を抜けたところに地獄谷が開け、荒涼とした山肌はダイナミックな景観を作り出しています。いたるところに熱湯や噴煙が湧きあがり、大地のエネルギーがみなぎっているのを実感します。

地獄谷は、1万年近く前にあった笠山が爆発してできた爆裂火口跡です。もうもうと湯気が立ち上り、あたり一帯には硫黄の匂いが漂います。秋の紅葉シーズンには一番のにぎわいをみせます。見頃は10月上旬。ライトアップの夜も幻想的です。

 

大湯沼川の天然足湯

大湯沼から流れ出す温泉の川が「大湯沼川」の天然の足湯です。ほどよい温度の温泉が川のくぼみにたまります。川沿いには原生林、川床は酸性湯で苔むしていて、コバルトブルーを帯びた水川とともに美しい色彩です。夏でも涼しくて、憩いの場所になっています。

豊富な温泉は大浴場と客室で楽しめる

温泉街には地獄から現れるという愛嬌のある鬼の像が点在

 

地獄谷そばに建つ、登別温泉一の老舗が「第一滝本館」です。男性用の展望風呂からは湯けむりが上がる地獄谷の様が眺められ、壮大な景観が広がります。ここは酸性からアルカリ性まで5つの自家源泉を所有する宿で、登別に湧く7種類の温泉を大小35の湯舟で堪能できるのが魅力です。

ほかに露天風呂付き客室が人気の「滝乃家」、和モダンでスタイリッシュな「望楼NOGUCHI登別」をはじめ、プライベート空間が充実した大人の隠れ家のような温泉旅館が人気を集めています。

温泉街には老舗の喫茶店、ブックカフェをはじめ、立ち寄りスポットが点在しています。また、地獄から現れるという鬼の像とあちらこちら出会えるのも楽しみです。登別観光協会では現地発着の観光ツアー(有料)を豊富に取り揃えています。ガイドと歩く地獄のツアーやタクシー巡りコースがあり、内容はバラエティー豊かに富んでいます。

 

《アクセス》

新千歳空港から登別温泉行き直行バス「快速エアポート号」で約1時間。電車利用は、JR室蘭本線登別駅からバス15分、登別温泉下車。


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のかた あきこ

旅ジャーナリスト、フリーライター&編集者、まちづくり人案内人。旅行読売出版社編集部を経て2002年独立。旅と温泉に詳しく、宿本“旅美人SPECIAL”では編集長を務め、『大人の隠れ宿』『部屋つき露天』など10冊制作。温泉ソムリエ、温泉観光士、厚生労働大臣認定「温泉入浴指導員」、日本温泉地域学会会員。

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