全国を走るおいしいレストラン

長良川鉄道「ながら」で行く観光列車の旅

畠中 雅子
2019/05/29 2

日本を代表する清流のひとつ長良川沿いを走る長良川鉄道。自然の織りなす景観と地元食材にこだわった料理を存分に楽しめるのが観光列車「ながら」です。1日のうち、時間帯、予算、好みによってプランが選べるのも特徴です。

長良川鉄道の観光列車ながら
【目次】
  1. ふるさと納税の返礼品で観光列車「ながら」のランチプランを体験
  2. 地元産の木材を多用した落ち着いた室内
  3. アワビ、松茸、飛騨牛、ウナギなど高級素材の二段重を楽しむ
  4. 「ながら」の予約方法

ふるさと納税の返礼品で観光列車「ながら」のランチプランを体験

「ながら」のデザインは全国の観光列車を手がける水戸岡氏によるもの
「ながら」のデザインは全国の観光列車を手がける水戸岡氏によるもの

岐阜の長良川沿いを走る観光列車「ながら」。観光列車の中には1日1往復、あるいは1日1方向のみ運行など、走る時間帯やコースが限定されているものも多いのですが、「ながら」は、ランチプラン、スイーツプラン、お弁当プラン、ほろ酔いプランなど、走る時間帯ごとにサービスの形態が変わり、予算や目的などでざまなプランが選べるのが特徴です。

私が乗車したのは、観光列車「ながら」2号のランチプラン。郡上八幡駅から美濃太田駅までの上り列車への乗車です。費用は1人1万2000円のコースですが、実はふるさと納税の返礼品で、乗車費用がなんと無料に! ちなみに私が利用したときは、5万円を寄付することで、ランチプラン2人分が無料になりました。

乗車記念のお土産をいただいた
乗車記念のお土産

現在も観光列車「ながら」のランチプランは、ふるさと納税の返礼品になっています。ただ、ふるさと納税については、返戻率の規制が厳しくなったことから、私と同じランチプラン2名分の乗車コースは、8万4000円の寄付が必要になっているようです。

ふるさと納税を利用すると、通常(2か月前)よりも1か月も早く予約できる特典があります。早く予約ができるため、乗車日は自由に選択できました。ネットでの予約はなく、通常でも、ふるさと納税を利用した場合でも、電話のみの予約になります。

また観光列車「ながら」の予約をすると、長良川鉄道全線の2日間フリー乗車券も一緒に送られてきます。そのフリー乗車券を利用して、JRとの乗換駅である美濃太田駅から「ながら」の乗車駅、郡上八幡に向かいました。

地元産の木材を多用した落ち着いた室内

テーブルやイスなど内装には木材が多用され落ち着いた雰囲気に仕上がっている
テーブルやイスなど内装には木材が多用され落ち着いた雰囲気に仕上がっている

「ながら」をデザインしたのは、日本各地の観光列車のデザインを手がける水戸岡鋭治氏。車体の色は、沿線の緑や川の青さとコントラストを強調する華やかなロイヤルレッド。一方、車内は木材を多用した落ち着いた色合いで、食事や景色を楽しみやすいゆったりしたつくりになっています。

着席した席には、食事とともに、「ふるさと納税をしたことに対するお礼の手紙」が置かれていました。その後、クルーの方の最初のあいさつの時にも、ふるさと納税へのお礼の言葉をいただきました。タダで乗車しているのにと、かえって恥ずかしく感じてしまいました……。

乗車記念のお土産
乗車した時には、前菜のお重が置かれていた

「ながら」の車内には木材が随所に使われており、木のカウンターには「長良」の文字が埋め込まれていました。座席のテーブルやつり革などには岐阜産の木材が使用されているそうです。

おひとりさまでも楽しめるよう車窓向きの座席もある
おひとりさまでも楽しめるよう車窓向きの座席もある

「ながら」の総走行距離はおよそ70kmですが、そのうちの50kmくらいは長良川に沿って運行しているそうです。日本を代表する清流のひとつである長良川の景観と、地元の食材をふんだんに使っているというランチに、いやが上にも期待が高まります。

開業当時に復元された郡上八幡の駅舎。ここから「ながら」に乗車
開業当時の外観に復元された郡上八幡の駅舎。ここから「ながら」に乗車

郡上八幡駅はクラシックな駅舎ですが、2017年に昭和4年の開業当時の外観に復元、リニューアルされたものだそうです。郡上八幡駅を出発するとすぐに長良川を渡り、美しい風景が目に入ってきました。

アワビ、松茸、飛騨牛、ウナギなど高級素材の二段重を楽しむ

ふたつ目のお重。これも豪華な地元食材を生かした料理が美しく盛り付けされる
1つ目のお重。これも豪華な地元食材を生かした料理が美しく盛り付けされる

ランチプランでいただけるのは、二段重です。前菜に当たる1つ目のお重には、「飛騨牛のローストビーフと根菜のサラダ」「郡上産かじかの甘酢漬け」「信州サーモンとホタテのムース」「長良川産天然鮎パイ包み焼」「鯉の道明寺粉包み」が入っていました。地元産であることがわかるメニューが並びます。

ひとつ目のお重。地元の食材が並ぶ
2つ目のお重。地元の食材が並ぶ

2つ目のお重には、「松茸とアワビの蒸し焼き」「ウナギとごぼうのクレープ」「ガスエビのグラタン」「飛騨牛赤ワイン煮」が盛られていました。松茸、アワビ、飛騨牛、ウナギなど、一度に食べるにはもったいないほどの高級素材がふんだんに使われています。

手描き風のメニュー。思い出にいただいた
手描き風のメニュー。乗車記念にいただいた

なにしろ、この観光列車にはタダで乗車しているわけですから、これだけの高級素材をいただくのは申し訳ない気持ちになったほどです。

“和”の食材にぴったりの地酒。これは別料金
“和”の食材にぴったりの地酒。これらは別料金

そんな気持ちで乗車している私をよそに、普段はあまり日本酒を飲まない主人は、車内で提供される日本酒をあれこれ注文していました。よほどランチプランのメニューと日本酒が合ったようです。いくらかでも長良川鉄道にお支払いしたいと思っていた私としては、飲み代をうん千円か払ったことで少しは気持ちがおさまりました。のん兵衛もたまには役に立つものです。

デザートはチョコレート。季節に合わせて内容が変わるそう
デザートはチョコレート。季節に合わせて内容が変わるそう

食事の最後、デザートはマルキーズショコラでした。アルコールに合う食材が多かったので、甘いデザートをいただき、口の中が落ち着いた感じです。

観光列車の場合、季節に合わせてメニューが替わるケースが多いので、観光列車「ながら」には、今度は別の季節に、できれば逆区間(下り)で乗車したいと思っています。

■今回のコース

東京駅(新幹線)→名古屋駅(特急ひだ)→美濃太田駅(長良川鉄道 1日フリーきっぷ)→郡上八幡駅(長良川鉄道 観光列車ながら)→美濃太田駅(特急ひだ)→名古屋駅(新幹線)→東京駅

「ながら」の予約方法

木材を多用した車内。長良川の沿いの景色が落ち着いて楽しめる

■長良川鉄道「ながら」

「ながら」は金・土・日・夏休みを中心に年間約150日程度運行しています。運行日によってプランが異なります。予約は乗車日の2か月前の各月1日10:00から乗車14日前16:00まで。電話予約のみで、観光列車「ながら」予約センター 0575-46-8021(受付時間10:00~16:00)

料金:ランチプラン 1万2000円(全25席)
ビュープラン 乗車運賃+乗車整理券500円(全38席定員制)
スイーツプラン 5500円(全25席)
お弁当プラン 6000円(全26席 最少催行15名)
ほろ酔いプラン 6000円(全26席 最少催行15名)
※同日に「ながら」を往復乗車すると割引になるセットプランもある
 

※掲載情報は2019年5月取材時のものです。

■関連リンク
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長良川鉄道 観光列車ながら公式サイト
 

畠中 雅子

はたなか・まさこ  ファイナンシャルプランナー 子育てから老後のお金のことまでまで生活にかかわるお金の全般をやさしく解説。TV出演多数、著者多数。無類のレストラン列車好きで、国内外問わず、時間を見つけては旅に出ている。

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