達人たちのとっておきのアイデアを試してみませんか?

涼しくお得に、夏バテしない「猛暑攻略アイデア30」

公開日:2018.07.02

更新日:2024.04.01

猛暑の夏。クーラーに頼るだけでなく、各分野の達人たちが実践している、猛暑を賢く乗り越えるアイデアを試してみませんか?どれも手軽で、気持ちよさそうなものばかりですよ!

意外なものを使って涼しく♪

[アイデア1] 体のほてりを抑えるスイカ。実も皮もおいしくいただく!!

スイカは、実にも白い部分にもカリウムやリコピン、シトルリンなどの栄養成分が豊富! ほてりを抑える、水分を出してむくみを取るなど夏の体を整える効果があるので、緑の硬い皮だけむき、他は全部料理に使っちゃいましょう。生ゴミも減ります。(赤星たみこさん)


さっぱりシャーベットに!
細かく切ってミキサーにかけ、密閉容器に入れて冷凍庫へ。2〜3時間で取り出し、フォークで細かく砕いて再冷凍。これを2〜3回繰り返し、お好みの硬さになったら完成。ショウガの搾り汁やラム酒で香り付けしてもおいしい。



白い部分は煮物&カレーに!
白い部分を一口大に切り、お好みの具材と一緒に煮る。見た目は冬瓜に近いですがやや硬いため、早めに煮始めるのがコツ。1/8カットで約4人分。



白い部分を小さく切り、ミキサーでピューレ状に。水の一部をピューレに代えて(赤星家の場合は半量)カレーを作る。コクが出ます

1/6カットで約300㎖のピューレに




[アイデア2] 氷代わりにミニサイズのペットボトルを

乳酸菌飲料などの小さな空ボトルに水を入れて凍らせます。お茶を作ったら、その空ボトルを氷代わりに、一緒に魔法瓶に入れます。氷そのものを入れるとお茶が薄まってしまいますが、これならお茶の濃度を保ったまま、冷え冷えに!(赤星たみこさん)

お茶を魔法瓶に入れておけば、冷蔵庫の開け閉めが減って、電気代の節約にも!



[アイデア3] 汗が止まらないときは鎖骨下&脇の下のツボをプッシュ

両鎖骨から指3本分下(乳首から3〜5㎝上)にある屋翳、両脇の下にある大包というツボを息を吐くときに押します。これを約1分。上半身のほてりが収まり、汗がひきます。(平地治美さん)



[アイデア4]  寝ゴザを敷けばクーラーなしで眠れる

寝苦しい日は、布団の上に寝ゴザを敷き、その上に直接寝るのがおすすめ。寝ゴザはい草でできていて、熱や湿気を吸収・発散。安眠しやすくなります。 (赤星たみこさん)

[アイデア5] ペットボトル氷で、即席・冷えうまアイスグリーンティー!

空の500㎖ペットボトルに半分水を入れ、横に倒して凍らせる。そこに、やや濃い目に入れた緑茶を注ぎ入れる。緑茶が急速に冷やされ、即席でおいしいアイスグリーンティーの出来上がり! 急な来客時にもすぐにお出しできますよ。(赤星たみこさん)

赤星さん宅では、常に4~5本のペットボトル氷を常備しているそう


[アイデア6] 汗が止まらないときほど素足より靴下!

下半身が冷えると血が巡らず、上半身に血がたまって汗が止まらなくなることが。
靴下で温めると血管が広がり、血が全身に巡り汗がひきます。(平地治美さん)


[アイデア7] 靴下をはくならシルクの5本指がおすすめ

上記のように足が冷えているときや、逆に足がムレるときにおすすめなのがシルクの5本指靴下。指を広げて血行を促し、ムレも解消します。(土井千鶴さん)





[アイデア8]  肌着は1枚着る方が涼しくて汗から体を守る

人間の体は暑いと汗をかき、その汗が乾くことで熱が発散されます。それを助けるのが肌着。特に速乾性のある素材がおすすめです。(土井千鶴さん)

[アイデア9] 涼感加工素材よりメッシュや楊柳の方が涼しさ長持ち!

涼感「加工」素材は後加工の場合が多く、洗濯するうちにはげることが。メッシュや楊柳など、編み方・織り方に工夫がある素材の方が涼しさ長持ち。(土井千鶴さん)

[アイデア10] カーテンで仕切って冷房をかけると早く涼しくなる!

大きな部屋は、突っ張り棒に布を垂らして仕切って冷房をかけると、部屋が早く涼しくなります。奥の方もカーテンの隙間から漏れた涼風で、やさしい温度の部屋に。(赤星たみこさん)

電気代を賢くカットしてお得に!!

[アイデア11] お手軽二重窓で熱気をシャットアウト!

ホームセンターなどで購入できるプラスチックダンボールを切って窓ガラスの内側に置けば、簡単二重窓に。熱気や冷気を遮断し、エアコンの効率がアップ! 冬は結露も防いでくれます。プラスチックダンボールは1m×2mで1000円前後、はさみやカッターで裁断できます。(赤星たみこさん)


[アイデア12] 冷蔵庫の横には何も貼らず、上は拭き掃除を

冷蔵庫は両サイドや上部、背面から放熱して内部を冷やします。上に物を置いたり、
両サイドにチラシを貼ると効率が低下します。中性洗剤でホコリを拭き取ったり、壁から10cmほど離して冷蔵庫を置くのも効果的。(藤山哲人さん)




[アイデア13] エアコンは除湿モードより冷房がお得!

部屋の温度を変えない除湿モードは、エアコン内部で作った冷気を一度暖める「再加熱除湿」が主流です。その場合、非常にエネルギーを使うので、冷え過ぎないようにしたいときも、温度が高めの冷房モードにする方がお得です。(藤山哲人さん)

※冷気を暖めずに除湿をする「弱冷房除湿」の場合は、除湿の方がお得です。お手持ちの機種をご確認ください


[アイデア14] ウレタン&い草マットで冷房効率アップ

ウレタンマットは冷気が逃げるのを防ぎ、エアコンの効率がアップします。さらにその上に肌触りのい草マットを敷けば、はだしで歩くときも快適! (赤星たみこさん)



[アイデア15] 2012年以降のエアコンは優等生! こまめに消すよりお任せでOK

東日本大震災後、節電が重要視され、機能がアップしたエアコンが増えています。人の温度や動きも感知し、自動で節電してくれるので、こまめに消したりせず、お任せしましょう。(藤山哲人さん)

[アイデア16] 白熱灯は今すぐLEDにチェンジ

電球は、白熱灯よりも電気代が抑えられ、長持ちし、温度も上がらないLEDがおすすめ。蛍光灯とLEDでは消費電力はあまり変わりません。部屋の電球、見直してみませんか?(藤山哲人さん)

[アイデア17] 吸水力抜群のスイムタオルでドライヤー時間を短く

水泳選手が使うスイムタオルは吸水性が抜群!バスタオルの代わりに髪を拭いてからドライヤーを使えば、乾かす時間も短く済み、部屋の温度も上がりません。(藤山哲人さん)

スイムタオルはスポーツ用品店で購入できます

漢方の知恵を取り入れて、夏バテしない!

[アイデア18] 消化力が衰える夏にいいのは麺より米!

つるつると食べやすい麺類は、実は消化しにくく、胃腸に負担がかかりやすい食材。食べるのは1日おき、週3回までにとどめましょう。対して米は消化しやすい食材なので、夏の主食にぴったりです。(平地治美さん)


 

[アイデア19] 梅干しを1つ、水の中にポン!即席栄養ドリンク

夏は塩分補給も忘れずに。手軽なのは水の代わりに500㎖の水に梅干しを1つ入れたドリンク。酸味のある食材は汗腺も収れんしてくれます。(平地治美さん)



[アイデ20] “ネバネバ”食品は実は消化しにくい元気な日だけ食べよう

スタミナが付きそうと思いがちな納豆やオクラなどの“ネバネバ”ものは、実は消化しにくく、胃腸に負担をかけやすい食材です。夏場は特に、毎日食べず、体調のいい日だけにとどめましょう。(平地治美さん)


[アイデア21] 水分補給は30分に一口ずつこまめに

冷たいドリンクを一気飲みすると、胃が“氷のう”状態になり、周りの臓器を冷やすことに。できるだけ一気飲みは避け、30分に一口ずつこまめに水分補給をしてください。(平地治美さん)

読者のみなさんの猛暑攻略アイデア

雑誌「ハルメク」の読者からのお手紙や、編集部とのおしゃべり会「リアルハルメクカフェ」で出たアイデアをご紹介!

[アイデア22]  いつもより早起きすると、1日しゃっきり過ごせます
達人(平地治美さん)からも一言!
太陽の動きに合わせて活動すると、体の調子がよくなるんですよ。夏は4時半起きがおすすめです。



[アイデア23] よしずで室外機まで日よけしています!
達人(藤山哲人さん)からも一言!
室外機に日光が当たると放熱の効率がダウン。熱がこもりやすい植木鉢を上に置くのもやめましょう。



[アイデ24] リボンの先にアロマオイルを垂らして扇風機に付けます

達人(赤星たみこさん)からも一言!
アロマオイルの代わりにハッカ油を垂らしても、清涼感のある香りが広がっておすすめですよ。

誤解がいっぱい!食中毒対策

[アイデア25] 12分で菌は倍増!料理は1時間以内に冷蔵庫に入れる

肉や泥付き野菜に潜む「ウェルシュ菌」は加熱しても死滅せず、40~47℃では10〜12分に1回の速度で分裂して増殖。温度が下がりかけた料理は絶好の場所です。料理を作り置く場合は鍋から容器に移して早めに粗熱を取り、1時間以内に冷蔵庫へ。カレーを一晩置くときも要冷蔵です。(藤井建夫さん)


[アイデア26] スーパーには保冷剤を持っていこう!

スーパーの帰り道も要注意! 保冷剤を持参し、なるべく寄り道せず帰宅し、早めに冷蔵庫に入れましょう。肉や魚を最後の方にカゴに入れるのも効果的。(藤井建夫さん)



[アイデア27] 低塩の総菜は要冷蔵&早めに食べて

健康志向の高まりから、最近の総菜は減塩のものが多く、あまり日持ちがしません。必ず冷蔵庫で保管し、早めに食べましょう。保存容器に移す場合は賞味期限の確認を忘れずに。(藤井建夫さん)



[アイデア28] 実は菌の巣窟? 冷蔵庫の中も時々水拭きを

こぼれた肉汁や飲料から菌が繁殖することも。菌の温床にならないよう、時々水拭きをしましょう。アルコールで拭くとさらに効果的。(藤井建夫さん)

[アイデア29] 野菜や果物は袋入りのものが安心です

便利なバラ売りですが、多くの人がベタベタと触っているため、食中毒菌が付いている可能性が。この時期は、袋売りの方が安全です。(藤井建夫さん)



[アイデア30] 口を付けたペットボトルは翌日に持ち越さない

口を付けたペットボトルは、ストローを使っても唾液や口内の細菌が入り、増殖します。ジュースや甘いスポーツドリンクは特に注意。コップに移して飲むか、口をつける場合は1日で飲み切りましょう。(藤井建夫さん)

 

《この5人に聞きました!》

 

赤星たみこさん

 漫画家。ゴミ問題に関心を持ち、自らゴミ漫画家と名乗りいろいろと工夫してエコ生活を実践。 

楽しいエコ生活ならお任せあれ。   

    

平地治美さん 

         

薬剤師、鍼灸師。和光漢方薬局代表。夏でも体を冷やさず体調を整える方法をアドバイス中。      

夏の体をいたわるコツ、教えます 。

 

土井千鶴さん

ランジェリーガイド。体に心地いいインナーの新情報など、オールアバウトなどで発信中。 

インナーの選び方も大事ですよ。

 

藤山哲人さん

家電ライター。「マツコの知らない世界」(TBS系)などでの家電解説に定評あり。     

あふれる家電愛で節電方法をご紹介します。

 

藤井建夫さん

東京家政大学大学院客員教授。

食中毒からあなたを守ります

 



取材・文=田渕あゆみ、大矢詠美(ともにハルメク編集部) 撮影=中川まり子 イラストレーション=Yuzuko

※この記事は、「ハルメク」2016年9月号に掲載されたものです。

雑誌「ハルメク」

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