50代女性の仕事事情特集(5)

50代からの職探しは、自身のスキルと体力に相談を

公開日:2019.10.04

更新日:2024.02.15

ハルメクの元編集長・矢部万紀子さんが、50代でリタイアし、まったく経験のない仕事に体当たり。退職後、憧れていたパン屋でアルバイトを始めた矢部さん。あまりにも多い仕事量と難易度の高さに疲れ果ててしまい……。

アルバイト4日目にして休みを取る

アルバイト4日目にして休みを取る

第1回 ハルメク元編集長が直面!50代女性のアルバイト事情」を読む
 

4日のアルバイトを終え、実家の家事手伝いをし、くたびれて眠った翌朝、日曜日でした。めまいで目が覚めたのです。グルグルに天井が回っていました。経験したことのない激しいめまいでした。

疲れているから、もうちょっと寝たら治るのではと思い、また目をつぶりました。ウツラウツラとして、再び目を覚ました時もグルグルは続いていました。

夫から「会社を辞めて時間が経っていないのに、無理をするからだ」と言われました。そうかもしれないなあ、と思いました。その日は寝ながら、「次の木曜にバイトに行けるかなあ」とばかり考えていました。

翌日の月曜日、前日ほどではないけれどまだめまいがしたので、近所の内科に行きました。「疲労とストレスでしょう」と言われ、薬を処方されました。

その日のうちにだいぶよくなりましたが、気持ちは晴れません。ベーグルをちゃんとひっくり返せる日は来るだろうか、仮にそういう日が来るとしても、また疲れてめまいがするのじゃないだろうか。辞めたほうがよいかも、という気持ちが湧いたのです。その一方で、たった4日で辞めるなんて無責任だとも思いました。

悩んだ末に出した結論は……

悩んだ末に出した結論は……

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矢部 万紀子

1961年生まれ。83年朝日新聞社に入社。「アエラ」、経済部、「週刊朝日」などで記者をし書籍編集部長。2011年から「いきいき(現ハルメク)」編集長をつとめ、17年からフリーランスに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』(ちくま新書)『美智子さまという奇跡』『雅子さまの笑顔』(幻冬舎新書)

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