川邊サチコさんに聞くカッコよく年を取るセオリー

川邉サチコさんの凛とした生き方の秘密

公開日:2019.11.22

更新日:2021.04.02

川邉サチコさんは、パリコレや日本の広告業界等で活躍してきた81歳の現役美容家です。約25年前から自身のサロンで一般女性を応援するトータルサロンを始めました。サチコさんが、人生を振り返りながら大切にしているテーマについて語ります。

川邊サチコさん
書斎の本棚には、かつて手掛けた作品がまとめられた写真集がずらり。時々見返しています。

川邉サチコさんが、23歳から歩み始めた美容の道

国内外で称賛されたヘア・メイクの数々。左上は、フェイ・ダナウェイに白塗りをした1979年パルコ広告。中央上は73年デヴィッド・ボウイに施した「ムーン・メイク」。手前は世界を魅了した「小夜子メイク」。中央は30代の私。
国内外で称賛されたヘア・メイクの数々。左上は、フェイ・ダナウェイに白塗りをした1979年パルコ広告。中央上は73年デヴィッド・ボウイに施した「ムーン・メイク」。手前は世界を魅了した「小夜子メイク」。中央は30代の私

私は、日本文化がまだ色濃く残っていた下町の日本橋で生まれ育ち、学生時代の友人と結婚したのを機に、嫁ぎ先の家業である美容の道を歩き始めました。義母とパリに行ったのが1961年。23歳のときです。

現地のメイクアップスクールやサロンで学び、その後、ファッションショーの美容を担当する仕事からスタートしました。当時はヘアとメイクを両方できる存在は珍しくて、仕事の場は広告や舞台などへと広がっていき、世界を飛び回りました。

印象深い仕事の一つに、東洋の神秘と称された、スーパーモデルの故・山口小夜子(やまぐちさよこ)さんのヘア・メイクがあります。真っ黒なストレートのボブヘア、陶器のようなマットな肌、切れ長なアイ・メイク、リップラインをくっきり描いた深紅の唇という「山口小夜子」を創りました。

素顔の彼女は可憐な少女のようで、温和で繊細な人でしたが、ひとたび舞台に立つと、誰よりも強い存在感を放ちました。人は、自分という個性を認識し、自信を持つと、誰でも美しく輝けるのだと実感しました。

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