人気モデルのおしゃれ術をインタビュー

黒田知永子さんに学ぶ!素敵な50代ファッションとは

公開日:2020/08/06

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学生時代にモデルデビューして以来、50代の今も、数々の女性誌で活躍を続ける黒田知永子(くろだちえこ)さん。50代は、体形や肌などが変化してファッションに悩みがちですが、「年齢を重ねてもずっと素敵でいるためのヒント」は何なのか、伺いました。

黒田知永子さん

黒田知永子(くろだちえこ)さんのファッションの選び方

黒田知永子さん

年齢による変化は、誰にでも起こること。体形のことでいえば、50代ともなると二の腕もお肉がゆるんでくるし、脚も膝小僧がキュッとしていた昔とは違いますよね。それに、肌がくすんだり目が見えにくくなったり……私自身、30代や40代では経験しなかった変化に、山のように直面しています。

肩が大きく露出するアメリカンスリーブのニットや、体にフィットするワンピースなんて、以前は大好きで着ていたけれど、もう絶対に着られません! もちろん「いくつになってもピンヒールとミニスカートが大好き」という人もいて、そのために脚の手入れも毎日欠かさないという考え方も素敵ですが、そんなふうにできる人とできない人がいますよね。
 
私はどちらかと言えば、「だったらミニスカートはやめて、長めでカッコいいスカートを着てみよう」って考えます。それならヒールじゃなくて、スニーカーと合わせてもカッコよさそうですよね。20代の頃と体形が違うのは当たり前。だから今、似合うものを楽しみたい。でも体をただ「覆い隠してる」っていうファッションになってしまうとつまらないので、そうならない選び方を大切にしています。

 

ハリのある生地のものを選ぶ

今の自分に似合う、50代ならではの服の選び方があると思っています。例えば定番のシャツ。シャキッとハリのある生地を選べば、体形も響かない上に背筋も伸びてしゃんとして見えます。ボトムスも同じで、体のラインを拾わない、ほどよい厚みや光沢など、年齢にふさわしい“きれいさ”があることが大切です。

ハリのある生地のものを選ぶ

 

「覆い隠す」だけじゃない工夫のあるデザインを

シルエットは体に張り付かずゆとりがありつつも、デザインに工夫があるものを。なんでもかんでもガバッと隠すだけじゃなく、工夫によってうまく目立たなくなるものを選ぶことが必要です。シャツなら背中にギャザーがあったり、二の腕やひじをうまく隠してくれるディテールだったり。パンツは足首を見せるくらいの丈だと脚の形が目立ちません。

私は好きなものが決まっていて、「また同じようなの買ったの?」って友人や仕事仲間に言われるんですけど(笑)、その中でも今年らしいデザインがあるものを選ぶなど、少しずつ更新することも心掛けています。

工夫のあるデザイン

 

小物で、大人にふさわしいきちんと感を出す

シャツとパンツだけとかシンプルな服装をするとき、若い子のようにただシンプルなだけでは大人っぽさが足りません。靴だけちょっといいものを履いてみたり、バッグやアクセサリーできちんと感を出してみたり、年齢にふさわしい小物を取り入れると、大人らしい素敵さが生まれます。

小物で、大人にふさわしいきちんと感を出す

 

似合うものを決めつけない!素敵になれるチャンスが広がるから

似合うものを決めつけない

みなさん、自分に似合うスタイルについて、意外とかたくなになっていることはありませんか?そして年齢を重ねてくると、いっそうその傾向が強くなっていないでしょうか。「顔がくすんでるからこの色の服は着られない」とか「私は絶対に丸首は無理だわ」とか。確かに、年齢とともに変化はそれぞれですから、ファッションの似合う似合わないも個人差はあります。でも、一概には言えないけれど、あんまり思い込まなくてもいいんじゃないかな、と思うことがあります。

私は仕事柄、いろんな服を着させていただきますし、自分のワードローブにはない衣装を着る機会がたくさんあります。撮影現場でいざ袖を通して鏡の前に立ってみると、「あれ、私、意外とこういうのが似合うんだ!」なんて発見があったりするんです。

振り返ると、子どもが小さかった頃は、卒入学のセレモニーや保護者会など、着る服にもいろいろな制約がありましたが、子どもの手を離れた今、そんなことは考えなくてよくなって、着たいものをどこにでも着ていける。そういう意味では、30代や40代のときよりぐんと自由に、ラクになりました。これまで袖を通したことのないような服も、着てみると案外似合うかもしれないって、楽しいことですよね。

それから、口紅の色が昔のまま、という方も多いですね。確かに今までずっとピンクのかわいい口紅をつけていた人が、急にベージュの口紅に変えたら「くすんで見える!」って驚くと思う。でも「この色をつけてみたい」「いつもと変わりたいな」と思った気持ちを忘れずに、ずっと塗り続けていたら自然となじんできますよ。

一度、「私にはこんなものが似合う、似合わない」という思い込みを捨てて、「今の自分には似合うかもしれない」と思って挑戦すれば、素敵に変われるチャンスにたくさん出合えると思います。

黒田知永子さん

黒田知永子
くろだ・ちえこ 1961(昭和36)年生まれ。学生時代に「JJ」(光文社)でモデルデビュー。以降、「VERY」「STORY」(光文社)、「éclat」(集英社)にて初代カバーモデルを歴任。現在は雑誌の他、テレビなどでも幅広く活躍。


取材・文=峯積抄公子(ハルメクおしゃれ編集部) 撮影=長谷川勝久 ヘアメイク=福沢京子 スタイリング=佐伯敦子

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峯積 抄公子

みねづみ・さきこ 2005年入社。高知県出身。「ハルメク おしゃれ」編集部、ファッション部門担当。身長は150cm前後を行ったりきたり。小さい頃から背が低く、整列すると前から2番目までが定位置。裾上げしたデニムの余り布で、ポシェットが作れます。

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