50代からの女性のための人生相談・66

人生相談:年金暮らしでも生活保護は受けられる?

公開日:2022/03/27

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「女性のための人生相談」は、読者のお悩みに専門家が回答するQ&A連載。今回は66歳女性の生活保護についてのお悩みに、ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さんが回答します。

人生相談:年金暮らしでも生活保護は受けられる?

66歳女性の生活保護についてのお悩み

66歳女性の生活保護についてのお悩み

年金だけでは生活費が足りない場合、生活保護は受けられるのでしょうか?

どういった状況や条件であれば、生活保護が受給できるのかを知りたいです。

(66歳女性・夢丸さん)

畠中さんの回答:生活保護は8つの扶助の総称です

生活保護は8つの扶助の総称です

夢丸さんが生活保護を受けられるどうかを説明する前に、生活保護の仕組みを簡単に説明します。

生活保護というのは、どうしても必要な人のためにある制度で、8種類ほどある扶助の総称になります。具体的には、食費や光熱費などにあてる「生活扶助」、医療費にあてる「医療扶助」、家賃にあてる「住宅扶助」、介護費用にあてる「介護扶助」などがあります。

医療扶助については、生活保護が開始されると、健康保険から抜けて、自治体から医療券が支給されます。自治体が医療費(10割分)を負担するので、生活保護の受給者は医療費を負担せずに済みます。

夢丸さんの場合、生活扶助と医療扶助などを受けられる可能性があります。また、お住まいが賃貸住宅の場合は、住宅扶助の対象になる可能性もあります。

お住まいが持ち家であっても、自治体が定めている基準額以下であれば、家賃にあたる住宅扶助は受けられないものの、自宅に住んだまま、生活保護費を受給するのは可能です。生活保護がスタートすると、固定資産税は法定免除になります。

受給にあたっては年金額よりも資産額の方が重要

受給にあたっては年金額よりも資産額の方が重要

ここからは、実際に夢丸さんが生活保護を受けられるか否か、についてです。

仮に生活保護が受けられた場合、年金の受給額は保護費から差し引かれます。

働いて得た収入がある場合は、全額が差し引かれるのではなく、計算式に当てはめて算出された金額が差し引かれます。働いて得た金額のすべてが差し引かれてしまうと、働く意欲をそいでしまうということで、勤労収入の場合は一部が手元に残る仕組みになっています。

さて、夢丸さんが気にされている生活保護受給の可否についてですが、生活保護費の方が年金額より多いとしても、資産があると受給は難しくなります。すべての貯蓄が5~7万円程度まで減った状態でないと、年金額が少なくても、申請は受理されないはずだからです。

そのため、夢丸さんの貯蓄が少しずつ減り、5~7万円程度まで減ってしまうことがあれば、その時点で生活保護の申請が可能になります。

夢丸さんはもしかしたら、介護が発生して貯蓄が減ってしまうことなどを心配されているかもしれません。もし貯蓄が減って生活保護の申請が受理された場合、特別養護老人ホームといった施設の入所費用なども生活保護費でまかなわれます。

回答者プロフィール:畠中雅子さん

回答者:畠中雅子さん

はたなか・まさこ 1963(昭和38)年生まれ。ファイナンシャル・プランナー、CFP(R)。『高齢化するひきこもりのサバイバルライフプラン』(近代セールス社刊)他、著書は70冊以上。また「ミニチュアワールドと観光列車」に造詣が深くブログを開設している。

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