女性のための人生相談・59

人生相談:独身で実家暮らしなのに貯金ができない…

公開日:2022/02/16

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「女性のための人生相談」は、読者のお悩みに専門家が回答するQ&A連載。今回は46歳独身女性の「実家暮らしなのに、貯金ができない」というお悩みに、ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さんが回答します。

人生相談:独身で実家暮らしなのに貯金ができない…

46歳女性の「実家暮らしなのに、貯金ができない」というお悩み

46歳女性の「実家暮らしなのに、貯金ができない」というお悩み

46歳の独身女性です。フルタイムで、パート勤務をしています。 

毎月14万円くらい収入がありますが、月末に給与が入っても、家に4万円を入れて口座振替の支払いが済むと、ほとんどなくなってしまいます。また、給与から2万円、自動的に定期預金へ移行していますが、手持ちが足りないと、窓口で引き出してしまいます。 

実家暮らしなのに、貯金がほとんどできていません。「親に悪いなぁ」と思いつつ、頼ることもあり、両親がいなくなったら一人で生活できるのか不安です。 

(46歳女性・茶依さん)

畠中さんの回答:アラフィフは親の介護問題が発生しやすい時期

畠中さんの回答:アラフィフは親の介護問題が発生しやすい時期

今回は最初から少し、耳の痛い話をしますね。

ご両親が亡くなったら……という前に、ご両親のいずれかが、要介護状態になったら、どうされますか?仕事は辞めて、介護をされますか?それとも、仕事を継続しつつ、介護も担当されますか?親御さんには、高齢者施設に入所してもらいますか?

仕事を辞めて介護をすると、介護が終わったときに仕事を探すのは、かなりハードルが高くなります。一方、仕事をしながら介護も担うのは、体力的にとても大変です。

また、高齢者施設への入所といっても、特別養護老人ホームは要介護3以上でないと、入居申請ができませんので、要介護1や2のときは介護付き有料老人ホームや介護型ケアハウスを検討することになります。親御さんがどのくらいの費用を負担できそうか、確認されたことはありますか?

いずれにしても、親御さんに介護が必要になると、家計収支は悪化するのが一般的です。親の介護費用は親が出すのが原則だとアドバイスしていますが、実際には親の年金だけでは足りず、お子さんが負担しているケースはたくさんあります。

ですが、茶依さんには貯金がほとんどないわけですから、親が困ったとしても金銭面で助けてあげられない可能性が高いことになります。

また、ご両親には茶依さんがいらしても、茶依さんに介護を担ってくれるお子さんがいないとしたら、自分の介護費用を多めに準備しておく必要もあります。

家に4万円を入れる以外は自由に使えた今までの暮らしは、茶依さんにとって、とても良い時代だったといえます。言い換えれば、月に4万円を入れるだけで、家賃や光熱費の負担もないまま自由に暮らせてきたのですから、今までの生活に感謝した上で、今回のご相談をきっかけに、なるべく早く生活の改善を目指すべきだと思います。

手取り月収の半分を貯めること!可能ならそれ以上を

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さて、ここからは具体的な改善策についてです。

実家暮らしの方には、「手取り月収の半分を貯蓄に回す」ようにアドバイスをしています。茶依さんの場合、ご質問にある14万円が額面なのか、手取りなのかはわかりませんが、仮に14万円が手取りだとすると、貯蓄に回したいのは7万円です。

この7万円の中に、家に入れている4万円を含めて構いませんので、茶依さんは最低でも月々3万円程度を貯蓄に回す必要があります。

ただし、65歳で定年を迎えるまで20年を切っていることを考えますと、できれば月に5万円は貯蓄に振り向けたいところです。

例えば、月々5万円を1年間貯めると60万円。65歳になるまでの19年間貯め続けたとすると、合計で1140万円貯まります。これと今までの貯蓄を合わせた金額が茶依さんの老後資金になります。

ですが、月々の貯蓄額が3万円だと、年間で36万円。19年間で684万円です。今までの貯蓄を合わせても、老後資金としては心もとない金額になってしまうでしょう。ご両親が亡くなった後は、生活コストも上がるので、貯蓄ペースがダウンするリスクもあります。

20代の女性なら、自分の収入で欲しいものを自由に買って、つい散財してしまったとしても許容できます。老後までの時間が多く残されているからです。一方の茶依さんは、老後資金を貯められる時間が20年を切っているという、時間が短い現実を踏まえて、早急に貯蓄計画を見直す必要があります。

クレジットカードはNG!買い物は、しばらく現金で

クレジットカードはNG!買い物は、しばらく現金で

茶依さんの場合、クレジットカードなどでの買い物代金を清算すると、手元に残るお金がほとんどないという状態だと想像できます。そのためしばらくは、クレジットカードで買い物をするのをやめてみませんか?手元にあるお金の範囲内で、買い物をするのです。

クレジットカードの請求額が少なくなれば、預けた定期預金を解約したり、定期預金を担保にした自動貸し越しを利用せずに、貯めたお金は積み上がっていきます。きちんと貯蓄ができるようになったら、クレジットカードを復活させてもOKです。

今のうちから親の介護に向けて動くことも意識して

今のうちから親の介護に向けて動くことも意識して

話は戻りますが、ご自身が50代に入ると、親御さんが介護状態になる可能性は高まります。そのため、親御さんが元気な今のうちから資産状況を確認したり、施設入居について許容してくれるか、絶対に嫌かなども、質問をしたりしてみてください。

事前の意思確認をしないまま、介護がスタートすると、身体的にも金銭的にもしんどいものになってしまうからです。

また、ご質問だけではわかりませんが、きょうだいがいらっしゃる場合、ご実家を茶依さんだけが相続できるとは限りません。介護の話と併せて、相続問題も話題にする勇気が必要だと思います。

回答者プロフィール:畠中雅子さん

回答者:畠中雅子さん

はたなか・まさこ 1963(昭和38)年生まれ。ファイナンシャル・プランナー、CFP(R)。『高齢化するひきこもりのサバイバルライフプラン』(近代セールス社刊)他、著書は70冊以上。また「ミニチュアワールドと観光列車」に造詣が深くブログを開設している。

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