お得なきっぷを使った鉄道旅行プラン

静岡DC伊豆フリーきっぷ|伊豆観光はこれ1枚で!

平賀 尉哲

一大温泉観光地の伊豆半島には、新しい観光スポットが次々と誕生し、国内はもとより外国人観光客の人気もうなぎのぼりに。そんな伊豆周遊の旅に最適な「静岡DC(デスティネーションキャンペーン)伊豆フリーきっぷ」を使った旅をご紹介します。

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【目次】
  1. 伊豆半島が丸ごと楽しめる3か月間限定のフリーパス
  2. 静岡以西の東海道・山陽新幹線とセットで販売
  3. 追加料金なしで「黒船電車」&「駿河湾フェリー」も乗れる!
  4. 静岡DC伊豆フリーきっぷで伊豆の人気観光地へ!
  5. 静岡DC伊豆フリーきっぷの買い方

伊豆半島が丸ごと楽しめる3か月間限定のフリーパス

太平洋に突き出た伊豆半島は、南北約50㎞にもおよびます。東海岸にはJR伊東線と伊豆急行線が通じるものの、西海岸には鉄道はなく、半島を周遊するには路線バスなどに乗り継がなくてはいけません。移動の“足”を確保することは、伊豆周遊の旅を左右する重要ポイントなのです。

今回発売される「静岡DC伊豆フリーきっぷ」は、伊豆エリアのフリー区間内のJR、私鉄、バスの普通車自由席、一般席が3日間乗り放題となるきっぷ。JRグループと静岡県が共同で実施する大型観光企画「静岡デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせて、キャンペーン期間中の2019年4月1日〜6月30日の3か月間限定での販売となります。

フリー区間には、伊豆急行や伊豆箱根鉄道の路線も含まれる

気になる料金は、大人4,000円(小人2,000円)。JR熱海駅〜伊豆急下田駅間の運賃が片道1,940円なので、この区間の往復に加えて西伊豆方面への路線バスを利用すれば、すぐに元が取れる計算になります。きっぷには、伊豆エリアの観光施設での割引特典があり、博物館や日帰り温泉など40か所以上で適用されます。

■割引特典の一例
アカオハーブ&ローズガーデン 入園料割引 大人1,000円→800円(5月15日~6月10日は1,300円→1,000円)
MOA美術館 入館料割引 大人1,600円→1,300円 高校・大学生1,000円→700円
伊豆シャボテン動物公園 入園料割引 10%OFF ※シニア、特別福祉割引料金は適用外
MoBS(モッブス)黒船ミュージアム 入館料割引 20%OFF ※シニアは適用外
湯の国会館 入館料割引 大人200円引き

「伊豆シャボテン動物公園」は約1,500種のサボテンや多肉植物を集めたテーマパーク

静岡以西の東海道・山陽新幹線とセットで販売

新幹線の上り(東京方面)だと、三島駅手前あたりで富士山がよく見える

「静岡DC伊豆フリーきっぷ」は通常のJR乗車券とは異なり、きっぷ単独での購入ができないので注意しましょう。入手は、以下の2つのいずれかのルートに限られます。

【方法1】新幹線乗車券とセットになった旅行商品として入手
この場合、静岡県以西からの東海道・山陽新幹線の往復きっぷがセットになっています。JTBや日本旅行、JR東海ツアーズなどの静岡DC専用商品を取り扱う旅行会社で、購入することができます。
※詳細は、各旅行会社へお問い合わせください。

【方法2】「エクスプレス予約」「スマートEX」の利用者向けの特別販売を利用
東海道・山陽新幹線のインターネット予約サービス「エクスプレス予約」または「スマートEX」において、豊橋駅以西(豊橋駅~博多駅)を発駅とし、熱海駅か三島駅までのきっぷを購入・利用した人だけが購入できます。購入の際には「EXご利用票(座席のご案内)」の提示が必要になるので、紛失しないように注意しましょう。

■「静岡DC伊豆フリーきっぷ」の買い方
発売場所:熱海駅、三島駅のJR東海の窓口
有効期間:新幹線を利用日した当日または翌日から、連続する3日間

利用の際には、「エクスプレス予約」「スマートEX」の公式サイトなどで必ず詳細を確認しましょう。

※「エクスプレス予約」「スマートEX」未登録でも、「スマートEX」は、所持しているクレジットカードと交通系ICカードをスマートフォンやパソコンからサイトで登録すれば、すぐに利用可能。年会費は無料なので、未登録なら手軽に始められて便利。いずれの方法でも、静岡以西から新幹線で伊豆方面へアクセスする必要がある。

追加料金なしで「黒船電車」&「駿河湾フェリー」も乗れる!

伊豆急行の「黒船電車」で、開国の街・下田を目指そう(写真提供:静岡県観光協会)

鉄道を使った伊豆半島の移動では、伊東駅と伊豆急下田駅を結ぶ伊豆急行線の利用は欠かせないでしょう。伊豆急行の「リゾート21 黒船電車」は、幕末に下田港に来航したペリーの黒船をモチーフにした漆黒の車体が目を引きます。JR熱海駅〜伊豆急下田駅間で運行しています。

車内には海向きのパノラマシートがあり、ダイナミックな車窓を堪能できるのが最大の特徴。画期的な仕掛けも用意されていて、拡張現実(AR)のアプリ「COCOAR(ココアル)」を車内で使用すると、下田の街歩きや歴史の映像を楽しむことができます。

静岡DC期間中は、グリーン車に相当する「ロイヤルボックス」を連結し、8両編成で運転。普通列車として運行しており、ロイヤルボックスも無料開放されているので、「静岡DC伊豆フリーきっぷ」なら追加料金なしで利用できます。

■リゾート21 黒船電車
区間:JR熱海駅〜伊豆急下田駅間
運賃:大人1,940円 小人970円(JR熱海駅〜伊豆急下田駅間)
※静岡DC伊豆フリーきっぷのフリー区間内のため、きっぷを使えば運賃は不要
運行:1日3往復(週1日程度の運休日あり)
※運転日などの詳細は、伊豆急行公式サイトでご確認下さい。

穏やかな駿河湾をクルーズする「駿河湾フェリー」

伊豆の海を堪能するなら、西伊豆エリアの土肥港を発着する駿河湾フェリーもオススメです。このフェリーは、静岡市の要港、清水港と土肥港を1時間10分で結び、富士山をはじめ伊豆半島の絶景を楽しむことができます。

甲板に立つ県道223号線の標識

この航路、実は2013年に静岡県道223号線に指定されており、れっきとした「海の県道」なのです。「223」号線は、「富士山(=223)」の語呂合わせ! 後部甲板には県道223号の標識が立ち、標識と富士山のコラボを撮影する乗客でにぎわいを見せます。船内では、標識を模した大判焼き「ふじ見焼き」(あんこ180円、くるみ入り200円)をはじめ、さまざまなグッズも販売されています。

駿河湾フェリーの名物「ふじ見焼き」(夏季期間は販売休止)

「静岡DC伊豆フリーきっぷ」のフリー区間外ですが、きっぷを提示すれば、運賃の割引サービスが受けられます。乗船の際には、運行状況を公式ホームページでご確認ください。

■駿河湾フェリー
区間:清水港〜土肥港間
運航:1日4往復(運休日などもあり)
料金:【期間A】大人2,260円 小人1,130円(ゴールデンウィーク、夏期、年末年始など)/【期間B】大人2,100円 小人1,050円(期間A以外)
※OCEAN ROOM(特別室)は、大人500円、小人250円が別途かかります
※「静岡DC伊豆フリーきっぷ」提示で、大人2,260円→2,040円、小人1,130円→1,020円。
交通:【清水港】JR清水駅から無料シャトルバスで約10分/【土肥港】伊豆箱根鉄道修善寺駅から東海バスで約50分

静岡DC伊豆フリーきっぷで伊豆の人気観光地へ!

絶景スポットとして人気の「三島スカイウォーク」

富士山が世界遺産に登録された2013年以降、伊豆半島に外国人観光客が押し寄せるようになり、新しい観光スポットが誕生するようになりました。静岡DC期間中には、こうしたスポットで特別イベントも行われます。2015年にオープンした「三島スカイウォーク」は、いまや伊豆を代表する人気観光スポット。全長は400mで、歩道専用吊り橋としては日本一の長さを誇ります。人気の理由は、ここから富士山や駿河湾、伊豆の山並みが一望できること。オープンからの3年間で、約440万人が来場しています。

吊り橋とほぼ同じ高さの上空をワイヤーロープで滑り下りる「ロングジップスライド」(1,800円)も人気で、富士山を見ながら爽快な空中散歩が楽しめます。野趣溢れる森林をセグウェイでめぐるガイドツアー(4,500円、所要時間60分)では、木々のすき間を抜けるスリリングな場所もあり、自然の魅力を体感する設備が充実しています。

ゴールデンウィークの5月3〜5日は、夜間営業「ナイトスカイウォーク」(18〜21時)を実施。花火大会も開催され、花火特別観覧席(1,000〜6,000円)も用意されます。

■三島スカイウォーク

住所:静岡県三島市笹原新田313
電話:055-972-0084
時間:9:00〜17:00
定休日:年中無休 ※強風や雷など悪天候の際は、通行を制限する場合があります
料金:大人1,000円 中・高生500円 小学生200円
※ナイトスカイウォークは、大人1,500円、中・高生500円、小学生200円
交通:JR三島駅からバスで約20分、「三島スカイウォーク」下車

4つの炉がL字型に配置された「韮山反射炉」

三島駅から伊豆箱根鉄道駿豆線に乗車。伊豆長岡駅で下車し、韮山反射炉を目指します。この施設は2015年に世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」に登録され、人気が急上昇しました。

反射炉とは、鉄を溶かし大砲などを鋳造する溶解炉のこと。国防強化が求められるなか幕末に築かれ、実際に稼働した反射炉としては、国内で唯一現存するものです。日本の近代化を象徴する施設といわれています。ボランティアガイド(要予約)が常駐しており、反射炉の歴史的意義をより深く知ることができます。

反射炉の構造や歴史を解説するガイダンスセンターもある

静岡DC期間中の4月1日〜8日、および5月18日〜6月16日は、夜間にライトアップを実施。また、4月26日〜5月26日には「韮山反射炉花回廊2019」として、敷地内で花の展示会が開催されます。

■韮山反射炉

住所:静岡県伊豆の国市中268
電話:055-949-3450
営業:9:00〜17:00(10〜3月は16:30まで)
料金:大人500円 生徒・児童50円
※「静岡DC伊豆フリーきっぷ」提示で、観覧料大人500→300円
交通:伊豆箱根鉄道伊豆長岡駅から徒歩約20分。または「歴バスのる〜ら」で韮山反射炉バス停から徒歩すぐ。

「江間いちご狩りセンター」には140棟のハウスがある(写真提供:静岡県観光協会)

なお、韮山一帯は静岡県下有数のいちごの産地です。大きな果実が特徴的な「章姫」や、甘みと酸味のバランスが取れた「紅ほっぺ」などを味わえるいちご狩り施設もあり、一部施設では「静岡DC伊豆フリーきっぷ」の提示で入園料割引のサービスが受けられます(営業は5月初旬まで)。

静岡DC伊豆フリーきっぷの買い方

静岡DC期間限定発売の「静岡DC伊豆フリーきっぷ」と、このきっぷを使って訪れたい観光スポットを紹介しました。静岡DCの期間中には、このほかにも特別な体験ができるイベントが各地で行われます。公式サイトなどで確認して、旅のプランの参考にしてみてはいかがでしょう。

■静岡DC伊豆フリーきっぷ
料金:大人4,000円 小人2,000円
有効期間:新幹線を利用日した当日または翌日から、連続する3日間
発売期間:2019年4月1日~6月30日
利用期間:2019年4月1日~7月2日

 


 

静岡DC(デスティネーションキャンペーン)伊豆フリーきっぷほか、観光ポイントの詳細は以下の通りです。

特設サイト「しずおか元気旅」

エクスプレス予約サイト
スマートEX公式サイト
リゾート21 黒船電車 伊豆急行公式サイト 
三島スカイウォーク公式サイト
韮山反射炉公式サイト

平賀 尉哲

編集者・ライター。鉄道雑誌の編集部を経て、2008年に独立。以来、鉄道本の企画・編集・執筆に多く携わる。列車に乗って旅をしているだけで幸せになる「乗り鉄」派

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