観光客の集まるところに足湯あり

静岡の足湯|温泉の聖地・伊豆周辺の足湯5

公開日:2018.11.20

更新日:2018.12.14

歴史ある数多くの温泉で訪れる人を魅了する伊豆エリア。保養地として申し分ありません。駅の近くはもちろん街の中心地や道の駅など、人が集まるところに気軽に利用できる人気の足湯スポットがとても多いのもこのエリアの特徴です。

足湯川根温泉
川根温泉 ふれあいの泉

天然温泉かけ流しの足湯で一休み「家康の湯」(熱海市)

電車やバスの待ち時間にのんびり

熱海駅前にある「家康の湯」は、駅を降りてすぐの場所にあるので、熱海観光のスタートに、また帰りの電車を待つ時などにも、ちょっと立ち寄れるベストポイントです。しかも、天然温泉なので、効能も期待できそうです。

なぜ「家康の湯」というネーミングなのかといえば、徳川家康は天下をとる前の1597年と、天下をとった後の1604年の2回、熱海で湯治をしたという記録があり、2003年に熱海温泉組合が「家康来熱400年」を記念して足湯を設計・施行しました。その後、熱海市に寄贈し、2014年12月にリニューアル・オープンして現在のものとなったそうです。

源泉の温度は68度もあるため、温度調整に加水して41度前後にしてあるということで、最初はちょっと熱めに感じるかもしれませんが、入っていると徐々に足もお湯に慣れていい感じに。泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物神経痛や筋肉痛、関節痛、疲労回復、切り傷、やけどの効能があるそうです。神経痛や筋肉痛、関節痛、疲労回復の効能があるそうです。

お湯は16時以降にすべて抜いて毎翌朝掃除。新湯を再び張り、利用する“かけ流し”足湯です。ただ、その分、利用時間が短いのでご注意を。タオルや手ぬぐいを持参していない場合でも、オリジナルタオル1枚100円(税込)を自販機にて販売していますので、気軽に立ち寄ることができます。タオルは緑、赤、青、オレンジの4種類あり、ちょっとした記念によいかも。


「家康の湯」

住所:〒413-0011 静岡県熱海市田原本町11-1(熱海駅前)
電話:0557-86-6218  (熱海市公園緑地課)
営業:9:00~16:00 無休
料金:無料
駐車場:なし
交通:JR熱海駅より徒歩1分

 

愛犬と一緒に入れる足湯「わんらぶゆ~」(伊東市)

ちゃんと足を洗ってから入ってるわん!

国道135号線、伊豆東海岸沿いにある「伊東マリンタウン」は、バザール棟、スパ棟、ポートセンター棟からなる規模の大きな道の駅です。シーサイドスパや遊歩道、遊覧船などの施設があり、イベントなども催されています。また、敷地内の観光案内所では、伊豆の観光施設の割引券やベビーカーや車椅子の貸し出し、宅急便の手配などもできるので、家族連れにも人気スポットとなっています。

海沿いにマリーナを眺めながらゆったりできる長さ43メートルの足湯「あったまり~な」があります。そして「あったまり~な」から一段下がり、さらに海に近いところに、わんちゃんと一緒に入ることができる足湯「1❤♨ わんらぶゆ~」があります。

浴槽は、大型犬用と小型犬用の2種類があり、それぞれに、飼い主用の足湯が併設されていて、わんちゃんと向かい合って足湯タイムを過ごすことができます。ドライブで疲れるのは人間だけではありません。ただし、犬用足湯を利用するときには、わんちゃんの足を洗って、必ずリードをつけることや、ほかのわんちゃんたちとケンカをさせないようにするなどマナーも守りましょう。

伊東マリンタウンのマスコット「マリにゃん」は、わんちゃんではなくて猫ちゃんのため、「1❤♨ わんらぶゆ~」には入れませんが、看板にはマリにゃんのイラストがあるので、チェックしてみてください。


道の駅伊東マリンタウン 無料野外足湯「1❤♨わんらぶゆー」「あったまりーな」

住所:〒414-0002  静岡県伊東市湯川571−19
電話:0557-38-3811
営業:10:00~16:00(犬用は15:00まで 木曜日定休。雨天時休業)
料金:無料
交通:伊東駅から徒歩約13分、車で3分

 

川辺の桜並木が絶景「河津三郎の足湯処」(河津町)

いつでも快適だが、ベストシーズンは河津桜の咲く早春

川端康成の『伊豆の踊り子』の舞台となった天城の山深い温泉地から、河津桜で有名な河津川沿いには、今井浜温泉、谷津温泉、河津浜温泉、峰温泉、湯ヶ野温泉、七滝温泉、大滝温泉まで歴史のある温泉地が連なります。

そのなかでも、「河津桜まつり」が有名な河津町は、毎年約100万人の観光客が訪れます。2月上旬から開花し始める早咲きの桜は3月上旬頃までが見ごろで、河津川沿いだけで850本もの桜が咲き、河津全体で約8,000本の桜が咲き、町全体がピンク色に彩られます。「河津桜まつり」期間中はや桜がライトアップされ、さまざまなイベントを開催し、多くの露天商が出て、お祭を盛り上げます。そんなとき、足湯を楽しみながら花見ができるというのも河津ならではの贅沢。華やかでにぎやかな春もいいですが、オフシーズンの落ち着いた河津の温泉もおすすめです。

河津町には、河津川沿いに「河津三郎の足湯処」をはじめ、「さくらの足湯処」「豊泉の足湯処」があるほか、大噴湯の噴き上げを見ることができる「大噴湯公園の足湯処」などの足湯スポットがあります。源泉はそれぞれ違いますが、「河津三郎の足湯処」の場合は、河津町営温泉(湧出地:谷津温泉)が源泉。ナトリウム‐塩化物温泉の混合泉で、源泉温度は64.2度あります。

また、河津町には温泉の無人販売システム「ほっとステーション」があり、お金を入れるとホースからお湯が出てきます。車で訪れた際には、ポリタンクなどの容器に温泉を入れて持ち帰れば、自宅のお風呂で温泉浴が楽しめます。


「河津三郎の足湯処」

住所:〒413-0515 静岡県賀茂郡河津町谷津417-3 
電話:河津町役場 0558-34-1946(産業振興課)
営業:9:00~16:00 無休
料金:無料
交通:電車「スーパービュー踊り子号」・特急踊り子号で 東京-河津 2時間30分
   車 東名厚木IC→小田原厚木道路→真鶴道路→R135→河津 1時間40分
     新東名長泉沼津ICまたは東名沼津IC→東駿河湾環状道路→伊豆中央道→修善寺道路→R414→河津 1時間30分

 

直売所に隣接した足湯「道の駅下賀茂温泉湯の花」(南伊豆町)

伊豆最南端の道の駅にある足湯

2009年10月1日にオープンにした「道の駅 下賀茂温泉 湯の花」は、静岡県で20番目の「道の駅」で伊豆最南端にあり、観光客や地元住民の休憩の場として人気のスポットになっています。

この道の駅の直売所は地域活性化を目指したNPO法人が運営しています。伊豆の温暖な気候、美しく澄んだ空気、水、紺碧の海や起伏に富んだ海岸線など、自然豊かな環境の中で栽培された農産物や海産物などが、道の駅内の直売所に並んでいます。採れたての地物野菜は通信販売で定期購入ができるほか、田植え体験や農業体験などもできるとあって、初めて訪れた人が気に入ってリピーターとなることが多い施設だそうです。

足湯は、下賀茂温泉を利用しており、泉質はナトリウム-カルシウム塩化物温泉。源泉の温度は70 - 125℃くらいのようです。温泉の効能としては、神経痛・皮膚病・疲労回復・冷え性・慢性消化器病・慢性婦人病によいそうで、道の駅には足湯と手湯があります。さらに700メートルほど離れたところには「下賀茂温泉 銀の湯会館」という日帰り温泉施設もあり、足湯や手湯では物足りない方は、こちらまで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。


「道の駅 下賀茂温泉 湯の花」

住所:〒415-0303 静岡県賀茂郡南伊豆町下賀茂157-1
電話:0558-62-0141
営業:10:00~17:00 無休
料金:無料
交通:電車 伊豆急下田駅より東海バス下賀茂方面行き「九条橋」バス停下車 徒歩約1分 
   車 東名沼津IC→R414(天城越え)約2時間20分 

 

SLが見える「川根温泉 ふれあいの泉」(島田市)

川根温泉の源泉でうるおい感サイコー

川根温泉は、毎分730リットルの源泉が自噴している県内でもトップクラスの湯量を誇っています。しかも、お湯を循環させたり消毒処理などしないで湧き出したばかりの温泉水を供給するため、鮮度が高く、成分も変わらないのが大きな特徴だそうです。

泉質は塩化物イオンを多量に含むナトリウム-塩化物温泉に分類され、温まりやすく、入浴した時に塩の微細な結晶が汗腺をふさぎ湯冷めしにくいことから、別名「熱の湯」とも言われています。また、温泉の成分が身体に浸透しやすく、高い薬理効果を期待することができるのだとか。潤い感は申し分なく、足湯でも十分に実感できると評判です。温泉を調査した結果では、約2万年前の地下水と古海水が混じり合った太古の恵みとして、貴重な温泉である可能性があるそうです。

うるおい日本プロジェクト主催、環境省・観光庁後援の「温泉総選挙」において2016年ファミリー部門で日本全国第3位、メディア選考部門では「ママスタジアム賞」にも選ばれました。その他にも、関東から中国地方で展開する「天然温泉シールラリーゆらん」において泉質・施設・接客の総合得点から「静岡・山梨・長野エリア1位」、静岡県内においては5年以上連続1位を獲得している名湯として評価されています。そんな温泉でも足湯は無料で利用でき、お得な気分も味わえます。

道の駅 川根温泉 ふれあいの泉(足湯)

住所:〒428-0101  静岡県島田市川根町笹間渡220
電話:0547-53-4330
料金:足湯は無料(お風呂は510円)
営業:9:00~21:00(休憩室とトイレは24時間利用可)
交通:電車 大井川鐵道川根温泉笹間渡駅 徒歩5分
         車 R1バイパス向谷IC→県道64 25分(R473より、県道64の方が道路の整備が進んでいるため、このルートがおすすすめ 
         新東名島田金谷IC→R473→県道63 25分
         東名相良牧之原IC→R473→県道63 1時間

 

伊藤 淳子

農と食女性協会代表。(公)日本フードスペシャリスト協会理事。農林水産省農業女子プロジェクト・サポーター。農業や食、地域ブランドづくりに関わり、女性の活動支援も多面的に行っている。猫好き。

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