素朴な疑問音楽でよく言われる「グルーヴ」って結局は何なの?

公開日:2019/12/05 更新日:2023/11/29

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

先日テレビの歌番組を子どもと見ていたときのこと。「このバンド、グルーヴ感があって最高でしょ!」と言われました。

 

ん? グルーヴ感って何? 何か聞いたことはあるけれど、リズム感と何が違うの? ちょっと聞くのが恥ずかしかったので(笑)「そうね~」とごまかしたワタシ。こっそり調べてみました!

 

実は「グルーヴ」という単語に正確な定義はないのだそうですが、そもそもはアナログレコードの溝(GROOVE)を指す言葉だったものが、ミュージシャンの間でフィーリングを表す言葉となり、集団で心を奪われたり、体を動かしたり、引き付けられたりする感覚に生まれ変わったそうです。また、ブラックミュージックの音楽や演奏を表現する際に用いられる言葉でもあります。

 

「グルーヴ」のキーワードは「高揚感」。その音楽を聴いている人がテンションの上がるようなリズムであれば、その曲には「グルーヴ感」があるとされるのだとか。その意味では、しっとりとした曲や悲しげな曲でも、聴いている人のテンションが上がれば「グルーヴ」になります。

 

また、もう1つの意味合いとして「ズレ」というものも挙げられていました。音楽を演奏する人が、本来のリズムから意図的にずらすときの「ズレ」がグルーヴなのだそう。例えば、民族音楽などにみられる不規則なリズムがそうです。これは、主にドラムやパーカッション、ベースなど、リズム隊といわれる楽器が対象です。

 

これらのリズム隊の楽器がきっちりと規則的なリズムを刻む中で、ふとしたときにちょっとしたズレが生まれることが「グルーヴ」なのだそう。このズレは、リズム感が悪かったり、ミスをしたことによるズレではなく、人間だからこそ機械のように「完璧」にならず、どうしても生まれてしまう「ズレ」なんですって。

 

「グルーヴ感」は「ズレ」「タメ」「緩急」といった表現が用いられます。通常のメロディーをアレンジして少し「タメ」ることがグルーヴ感なのだといわれれば、少しは理解が深まりますね。

 

とはいえ、なんだかわかったような、わからないような……? 例えば演歌などでも、CDで聴くメロディーと、テレビやライブなどの生演奏で聴くときのメロディーでは少し違っている(演歌歌手の方があえて変えている)ことがありますよね。あれがグルーヴに当たるのかな。

 

次回カラオケに行ったときには、この「グルーヴ感」を意識してみようかしら……と気合を入れるワタシなのでした。

 

※この記事は2019年12月の記事を再編集して掲載しています。

 

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参照:MY HOOD

   TABI LABO

 

グルーヴ感よりも、まずは音程をちゃんととらなきゃならないワタシ……
グルーヴ感よりも、まずは音程をちゃんととらなきゃならないワタシ……

 

イラスト:飛田冬子

 


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