素朴な疑問胆石ができる原因と予防法とは?

公開日:2019/07/12

胆石ができる原因と予防法とは?

 

先日、ご近所で仲良くしている友人のご主人が、「胆石症」の手術をしたというお話を聞きました。「胆石症」ってよく耳にはしますけど、体の中に石ができてしまうなんて、なんだか恐ろしいですよね。しかも、人によってはのたうち回ってしまうほどの痛みがあるとか。ううう、考えただけでもお腹が痛くなります(涙)

 

ひとまずは知識を得る必要がありそうなので、調べてみることにしました。

 

胆石は胆嚢(たんのう)や胆管にできてしまう結石です。と言われても、胆嚢や胆管がどのような働きをしているのか、イマイチわからないですよね。

 

胆嚢は肝臓の下にあり、肝臓で作られる消化液でもある胆汁が一時的に貯蔵される臓器です。胆汁は肝臓で作られるといったん胆嚢に運ばれて5倍~10倍ほどに濃縮され、摂取した食べ物が十二指腸に到達すると、胆汁は胆管を通って十二指腸に流れて脂肪の消化を助けるのです。

 

胆汁には、黄色い色素の成分のビリルビンやコレステロール、胆汁酸塩が含まれておりその97%が水分となりますが、胆嚢で蓄えられている間に水分が抜けていき、濃くなるのだそうです。胆石は、この成分中のコレステロールが結晶化して石になってしまうというもの。原因はいくつか考えられるそうですが、脂質の多い食事などが大きな要因となるようです。

 

いずれにしても胆石症にかかってしまうと、胆嚢摘出手術を受けないと根治治療はできないともいわれています。摘出手術といっても、最近ではお腹を大きく切るような開腹手術ではなく、おへその周りに小さな5mm~1cmチ程度の小さな穴を2つ開けて行う腹腔鏡下手術がほとんどだそうです。胆嚢を摘出した後も、胆汁は問題なく十二指腸に流れるので、あまりに脂っこい食事さえしなければ困ることはないとのこと。

 

胆石症を発症する割合を男女比で見ると1:2となっており、女性に多い傾向があるようです。その理由についてはっきりとわかってはいませんが、40代以上の中高年女性が発症しやすいことから更年期による女性ホルモンの低下が、脂肪分解に変化を与えているのではないかと考えられています。

 

胆石症を発症しやすい人の特徴としては、
●    40代以上
●    肥満気味
●    食欲があり元気
●    2人以上出産経験のある女性

 

などがあげられるそうです(ドキッ!)。

 

では胆石の予防にはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか?

 

先ほども少し触れましたが、脂質の多い食事が続くと胆汁の中のコレステロールが固まり、結石ができやすくなってしまいます。まずは食生活を見直すのがよいでしょう。

 

またある研究では、緑茶に多く含まれるカテキンが結石の生成を抑制する働きをすることがわかったようです。緑茶にはビタミンCも多く含まれているので、健康的な食生活をサポートしてくれる飲料としてはとってもおすすめなんですって。

 

バランスの良いヘルシーな食生活って本当に大切なんですね。

 

 

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参照:中外製薬

   国立研究開発法人国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ 

 

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イラスト:飛田冬子

 


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