ハルトモ世代による、ハルトモ世代のための旅をご紹介

なんちゃって東海道歩き~ワインレストランも訪ねて~

公開日:2018.09.12

長年、旅行業に関わってきた上野さんは、経験を生かして、友人知人のさまざまな旅行に関する相談に乗っています。友人と一緒にお出かけして、大満足だったお出かけ情報をご紹介します。今回は東海道を楽しむ東京散歩。

ただ歩くのはつまらないから、ワインもね

先日、友人たちと日本の道路の起点「日本橋」から東海道の最初の宿「品川」までを歩いてみました。ただ歩くだけではつまらないので、もう一つワインが美味しいレストランも目的地としました。

名づけて「なんちゃって東海道歩き ワインレストランも訪ねて」をレポートします。
 

日本の道路の起点 日本橋

ことの発端は、友人が「街道歩きを始めたいけど、どこからどう始めればいいのかわからない」と言ったことでした。それならまずは、日本の道路の起点「日本国道路元標」に行ってみようということになりました。

起点には、「キリンの翼」の像があると聞いたことがあります。高速道路の下に架かっている、日本橋の欄干にあるキリンの翼の、前の道の真ん中にぽつんと金属が埋められており、上を見上げるとその場所を示すモニュメントがありました。

ここがそうなんだ~となんだか感慨深かったです。
さあ、ここから東海道を最初の品川宿に向かって7.4キロを歩き始めましょう。
 

このモニュメントの真下、日本橋の真ん中に「日本国道路元標」の金属が埋められています 

ランチはベネチア本店のバラババオ

銀座に向かって歩いて行き、1キロくらい行ったところで、丁度お昼になりました(笑)。今回のお散歩のもうひとつの目的は、ワインの美味しいお店に行くことなので、銀座2丁目にあるベネチアに本店があるバーカロ(ベネチアの居酒屋)「バラババオ」に寄ることになりました。

実は、ベネチアに一週間ほど旅行した際に、本店にも行ったことがあります。本店に比べ少し日本人好みの味になってますが、本場の雰囲気を味わえ、ワインも楽しめる大好きなレストランの一つです。セットメニューにグラスワインを1杯だけつけました。これから歩くので、限定1杯で我慢です。
 

銀座~浜松町~田町

さあ、ここから本格的に品川を目指します。

JR田町駅から3分ほど、東京都芝5丁目にある旧薩摩藩蔵屋敷跡

 

どんどん進み、西郷隆盛と勝海舟が江戸城無血開城をするために会見をした場所の碑がある、旧薩摩藩屋敷の跡地を眺めることに。今度「せごどん」で会見のシーンが出てくるときに、この場所に思いを馳せようと思いました。なぜか篤姫(女優さん)の顔も、脳裏に浮かんでしまいました。

また、江戸の玄関である高輪大木戸跡を見物しました。今では部分的に残っている立派な石垣とその脇にそびえる大木があるだけですが、江戸時代は夜には治安維持のために大きな木戸が閉められたそうです。よく時代劇に出てきますね。ここだったんだと思いました。

今回どうしても行って見たかった場所の一つが、泉岳寺です。幾度となく四十七士の討ち入りの劇などを見ていますが、一度も訪ねたことがありませんでした。

泉岳寺は想像以上に荘厳で、お線香の煙が絶えない四十七士のお墓がありました。大義のために若くして亡くなった四十七士を守っているお寺、という独特の雰囲気に圧倒されました。

参拝の記念に、最近始めたご朱印をお願いしたのですが、他の寺社と違って「いくらです」とは言われず、「お気持ちだけお収めください」と言われました。なんだか本物にあった気がして清々しい気持ちになりました。
 

品川から関内ワインバーへ

我が家に大正時代に発行された『東海道』についてまとめられた本があり、それをきっかけに東海道歩きを意識しました。もちろん、その本には広重の絵も。

 

ようやく品川に着きました。

日本橋から自分の足で歩いてきたという達成感と、たっぷり汗をかいたので? ワインを補給しなくては!というかなり勝手なこじ付けで、一度友人たちを案内したかった関内の成城石井プロデュースのワインバーに行くことになりました。

Le Bar a Vin 52(ル バーラ ヴァン サンカン ドゥ)」というすご~く長い名前なのですが、意味は52週(つまり一年中)のワインバーと言うことらしいです。こちらは東海道から外れるので、ハルメク世代らしく?ちゃっかり電車に乗ってしまいます。

成城石井のワインバーは横浜や恵比寿にもありますが、関内の雰囲気が好きなので、電車に乗ってしまえば同じことと関内まで行ってしまいました。さあ、そこで乾杯です! かなり暑かったのに、一日中良くがんばりました。

歩数は二万歩を超え、所要時間は11時30分ごろ日本橋を出発して約1時間のランチタイムを挟んで、品川に着いたのは16時30分くらいでした。ざっと4時間歩いた計算になります。

これから先、どうするかは人それぞれです。

品川から先、東海道を歩き続けるのも良し、また日本橋から違う街道に行くも良し。もう街道歩きなんて真っ平御免という人は、今回のメンバーにはいませんでしたが、そう言う選択もアリでしょう。

でも今回、街道歩きの初めの一歩をみんなで踏み出せたことがすてきなことだと思い、それぞれの充実感をもって解散となりました。

参考文献
『ちゃんと歩ける 東海道五十三次 東 江戸日本橋~袋井宿』(山と渓谷社刊)五街道ウォーク事務局八木牧夫著

 

上野真香

趣味は陶芸、旅行、料理、華道、手芸など多岐にわたるが根っこは一緒。美味しいものを食べて楽しい人生を送りたいというもの。ワインと犬とコーヒーとTVドラマが大好き。シャンシャンと誕生日が一緒のため他パンダ(?)とは思えず、現在年パスを購入しシャンシャンウォッチャーを続行中。

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