私の生活3本目の柱「旅行」への復帰を果たして

ハプニングから気持ちを切り替え、ブリスベンを楽しむ

2020/03/20

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2016年、C型肝炎を克服してわずか21日後に脳出血になったharumatiさん。生活の3本の柱の一つという「旅」に復帰するために選んだのは約2か月間のクルーズ旅行でした。今回はクルーズ旅行で起こったハプニングについてのお話です。

ブリスベン

「オセアニア一周クルーズ」でニュージーランドへ行かないなんて!

港湾当局の許可が下りないという理由でニュージーランドには行かず、ブリスベン(オーストラリア)、ポートビラ(バヌアツ)に寄港するという、航路変更のお知らせがあった翌日。乗客の声を聞くための、日本語、中国語、韓国語の同時通訳付きの集会が開かれました。乗客の大半は、ニュージーランドへ行かないという選択はどう考えてもあり得ないという思いでいっぱいです。

「なぜ行けないのですか」
「契約不履行じゃないんですか」
「どれだけかかっても絶対行ってほしい」
「あれだけ希望を言ったのだから何らかの手立てが打たれるはず」
「署名運動をしたら変わるかもしれない」
「こういうことが起こっているとネットで拡散するのはどうだろう」
「各地の消費者センターに問題を知らせよう」などの声がレストランのあちこちから聞こえてきます。

しかし、船長や副社長(説明会後、すぐに下船されていたようです)からは、なしのつぶて。結局、1月19日に発表された新航路で船はどんどん北へと針路を進め、毎日昼12時半にはお決まりの船長の船内放送が流れました。

「本船は順調に航海を続けています。みなさま、今日もよい一日をお過ごしください」と。

こうして、あり得ないと思っていた「ニュージーランドへ行かない!!」ということが現実になってしまったのでした。

気分を変えて、楽しまなければもったいない

気持ちを切り替えられるまでに、随分時間がかかりました。もしオーストラリアのブリスベンで下船して、飛行機で帰国するとしたら費用はいくらかかるのか、そこから先の船旅の費用は返してもらえるのか、空港までの車や航空券の手配はしてもらえるのか、そして、その費用に補助は出るのか、船に持ち込んでいる大量の荷物はどうなるのか、などなど。担当者に会って一つ一つ確かめましたが、途中下船してプラスになるような話は一つも聞けませんでした。

そもそも飛行機が、無理だからこその船旅です。飛行機に乗り換えて成田まで帰ったとしても、その先京都まで帰る行程を考えると、到底不可能な話です。

ここまで話を詰めてみて、やっと「気分を切り替えて楽しむしかない!!」という気持ちになれたのでした。

予備知識もないままに予定外に訪れた1つ目の寄港地

ブリスベン中心部の地図
ブリスベン中心部の地図

予定外の地として1つ目に訪れたのは、オーストラリア中東部に位置するブリスベン。オーストラリアで6 つ目の寄港地となります。これまでの寄港地が温帯性気候だったのに対し、南半球を北上しただけあって、ここは、亜熱帯性気候。やや蒸し暑い感じです。とはいえ、京都の真夏の蒸し暑さと比ベれば、「これで亜熱帯?」と思えるほどの快適さ。市街地はブリスベン川の半島部に開けているので、常に川風が吹いているからでしょうか。

着岸した港から閑静な住宅街を抜け、船着き場へ
着岸した港から閑静な住宅街を抜け、船着き場へ

着岸地点から川岸までは、シャトルバスで移動。瀟洒(しょうしゃ)な住宅が建ち並ぶ川沿いの道を歩いて、「キー」と呼ばれる船乗り場へ。30分ほど船でブリスベン川をさかのぼって「ノースキー」で下り、市の中心部へと向かいました。

市庁舎の時計塔へ上る無料のツアーがあるというので行ってみると、午後3時まで予約でいっぱいとのこと。3時のツアーの予約をして、市庁舎内にあるギャラリーを見学してから、ランチを食べにダウンタウンに出ました。

中心となる商店街には行かず、ちょっと脇道にそれたところある地元の人に人気がありそうな、メキシカンフードの店に入りました。「ナチョス、トルティーヤ、地元のビール1本とグラス2つ」と注文したのですが、ビールが2本来てしまいました。しかも、栓を抜いて。

「ビールは1本で、グラスだけ2つ頼んだのですが」と言うと、オーストラリアらしく「No Worries」とにっこり笑って、ビールを1本引き上げてくれました。あっさりしたビールと手作り感あふれる健康的なメキシコ料理との相性がよく、最高の味でした。

コリント様式の柱を持つ、堂々とした石造りの市庁舎
コリント様式の柱を持つ、堂々とした石造りの市庁舎
ダウンタウンのメキシカンの店でランチ。注文しすぎないように要注意
ダウンタウンのメキシカンの店でランチ。注文しすぎないように要注意

時間になったので市庁舎へ。時計台に上る珍しい手動の木製エレベーターに乗って、初めて「3時まで予約でいっぱい」の理由がわかりました。エレベーターの定員はたったの7人だったのです。人を詰め込むということは、ここではあり得ないことなのでしょう。

帰路につこうと、ノースキーまで戻ると、仕事帰りの人でいっぱい。通勤用のきちんとした服装に、革バッグと買い物袋。オーストラリアでは外食がとても高いのに対して野菜や果物、肉などの食材は比較的安いので、夕食は家で食べるのが普通だそう。

ブリスベン川を往来する船が、現地の人々の足であることを知りました。オーストラリア第3の都市でありながら、水上交通が市民の足であることに新鮮な驚きを感じました。

バス停のような感覚である、ブリスベン川の船着き場
バス停のような感覚である、ブリスベン川の船着き場

次回は、2つ目の予定外の寄港地、バヌアツについて書きたいと思います。

harumati

定年退職・年金生活者。45歳~66歳までC型肝炎と共生。2016年奇蹟とも思える完治から1か月もせず、今度は脳出血に襲われました。1年半の闘病、リハビリ生活後、2018年、旅行・ボランティア・夏休みの娘母子とのプチ同居を3本柱にした、悠々自適のリタイア生活を取り戻すべく仕切り直して再出発しました。

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