いよいよ、不自由なりに楽しむクルーズ旅へ!

私の3本目の柱「旅行」への復帰が、もうすぐ始まる

公開日:2019.12.18

更新日:2019.12.18

2016年、C型肝炎を克服してわずか21日後に脳出血になったharumatiさん。以来、体に障害が残り、海外旅行が叶わない日が続いていましたが、ついに2019年12月22日から約2か月間のクルーズ旅に出発します!

冬が来た

冬が来た

書斎の窓の外には、葉をすっかり落とした胡桃の木が、冬空に向かって堂々と枝を伸ばしている。私は、この様を見る度に、高村光太郎の詩「冬が来た」を思い起こします。

―きっぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹(いちょう)の木も箒(ほうき)になった

きりきりともみ込むような冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背(そむ)かれ、虫類に逃げられる冬が来た

冬よ
僕に来い(後略)―

そして、何だか自分が強くなったような気がするのです。

楽しみは大きく膨らんで

楽しみは大きく膨らんで

寄港地でのオプショナルツアー参加が思い通りに行かないという重い気分を引きずりながら、ボランティア活動をしていたときから、ちょうど1か月。ハードなスケジュールをこなした後も、熱を出したり、寝込んだりすることもなく、ますます船旅への自信が深まるのとは裏腹に、オプショナルツアーを受け入れてもらえなかった悔しさを募らせていたあの頃から約20日。「不自由でも楽しめる旅のあり方の模索」を取り巻く状況は大きく変わりました。

英語サークルの友人たちに、オプショナルツアーに頼らない旅の楽しみ方のアドバイスを受けてからは気持ちを切り替えて、寄港地での過ごし方の再検討を進めていたところに、うれしいメールが届いたのです。

メール
harumati様
お久しぶりです!メルボルンで会えるのは楽しみですね。
中略
1月8日から2月5日まで、
仕事先のサウスメルボルンマーケットでは毎週大きいイベントがあるため、仕事の日を変えたり、休んだりするのはできません。
サウスメルボルンマーケット自体は結構面白いし、船からトラムやウーバーですぐ来れる距離なので、よろしければマーケットにきていただき、お茶もしくはランチかディナーでもしませんか?
中略
朝8時から夜9時半まで、何時にいらしても賑やかなはずです。
なので、メルボルンのほかに見たい所で、例えば5時までしか開いていない所があれば、それらを優先して、マーケットを後にしてもいいかもしれません。
まだ先の話なので、お返事はゆっくりでいいです。
後略

かつて東京で娘と一緒に雑誌社で働いていたオーストラリア人の親友が、今は、メルボルンに帰っていると聞いていたので、会えるかどうか娘から聞いてもらっていたら、直接私にメールをくれたのです。しかも、見事な日本語で!ピースボートのメルボルン寄港は1月15日…ぴったりです。

準備完了

ジャパングレイスからは、最終書類が送られてきました。結局、オプショナルツアーは、公共交通機関が発達していない、アジアと南太平洋の島の3か所だけにしぼりました。さらにうれしいことには、以前訪れたときすっかりとりこになったバリのケチャダンスとお気に入りのバリ料理のツアー、それから、これもまたぜひにと思っていたフィリピン料理と、夜景観賞のツアーが、キャンセル待ちから「増員調整中」に。期待大です。

自主企画「脳出血の記録6部作」の朗読用原稿も仕上がり、息子が引き受けてくれていたバックグラウンドミュージックの編集も終え、iTunesを使ってiPadに保存してくれました。準備完了です。

最後に残ったのが、衣類の準備。衣替えの頃に洗った夏物を、取りあえずスーツケースに入れたままで、寄港地の気温に照らし合わせての詰めが全くできていません。案外、合い物が役に立つのかなあ等と、迷っています。

パーティー用にすすめられている和服を着るのは、体が不自由になった私には難しいので、ずっと前に和服から作っていたワンピ―スやジャケットを今風に着こなせるよう、帯締めをベルト代わりに使うなど研究中。+明日には、荷物を神戸港の配送業者の倉庫に宛てて、送り出さなくてはなりません。

去年の秋、どんな旅なら無理なく楽しめるのかとお試しで参加した屋久島ツアーで、ガイドさんからもらって帰った、たった1枚のハカラメの葉。その葉から出たたくさんの芽が、大きく育ち、我が家のサンルームや玄関から、今、まさに、「旅行」への完全復帰に向かって、船出しようとしている私を、見送ってくれているかのようです。

 

harumati

45歳~66歳までC型肝炎と共生。2016年奇蹟とも思える完治から、今度は脳出血に襲われ右半身麻痺の大きな後遺症が残り身体障害者に。同居する息子と夫に家事を任せての暮らしにピリオドを打ち、2021年11月「介護付き有料老人ホーム」に夫と入居。「小さな暮らし」で「豊かな生活」を創り出そうと模索中です。

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