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- つら~い!花粉症による肌荒れの原因と対策
春はすぐそこ! そうなると、悩ましいのが「花粉」ですよね。花粉の時期、スキンケアという観点から気を付けたいポイントを菅沼薫さんが解説します。赤みやかゆみなどの炎症がある場合の化粧水、花粉をブロックするメイクなどを教えてもらいました。
赤み・かゆみはどうして出るの?花粉を知らせる体の信号
実は、私も花粉症。2024年も要注意レベルの花粉が予想されているようなので、今からしっかり対策をしなくては! と思っています。その具体的な方法をお話しする前に、そもそもなぜ花粉で肌が荒れるのか? まずはそのメカニズムについて説明したいと思います。
体内に花粉が侵入すると、体の中では花粉を排出しようとするはたらきが起こります。また皮膚に花粉がついた時も早く取り除こうとします。その結果、肌のターンオーバーを早めて角質細胞を垢として剥がそうとするので、十分に角化していない細胞まで剥がれてしまうことがあります。肌の一番外側を覆う角質層が安定しないことで乾燥が進んで肌はガサガサ、バリア機能が低下し敏感な状態になってしまうのです。
また、体から花粉を追い出そうとして血管が拡張するので肌は赤くなり、かゆくなります。これらは、体が「花粉という異物から守る」ために発した信号。少しでも兆候が見られたら、花粉が体に侵入しない工夫をしましょう。
花粉を家に入れないためにするべきこと
基本的なことですが、家に入る時は、可能な限りの花粉を落としましょう。「しっかり落としています!」という人でも、見落としがちなのが、髪の毛。花粉は髪の表面にも付着しているので、手ぐしでいいので、掃い落とすようにしてください。顔につきやすい毛先も忘れずに掃うようにしましょう。
花粉対策のマストアイテム「マスク」は、家に入る前に外してください。ほとんどのマスクには、吸着した異物が取れにくいという性質のある不織布が使われていて、マスクに付着した花粉が飛び散るのを防ぐ仕様になっています。でも、花粉の付着したものは、やはり室内に持ち込まないのが一番。玄関先で洋服や髪の花粉を掃ったら、マスクを外してから家に入るようにしましょう。
花粉症がつらいときのスキンケア
帰宅したらすぐに手洗いとうがい、これは花粉症の人なら誰でも行っている習慣でしょう。できれば、顔についた花粉も早く落としたいのもの。
「(6)オススメのタイプ、正しいクレンジングとは?」を参考に、顔についた花粉をしっかり洗い落としてください。この時、剥がす作用の強い洗顔料を使うと、肌の負担になることもあるので注意しましょう。
洗顔後のスキンケアとして、赤みやかゆみなどの炎症がある場合は、肌を落ち着かせる鎮静作用のある化粧水をつけるのがおすすめです。鎮静作用のある成分として、よく知られているのが甘草(グリチルリチン酸)。医薬部外品(薬用)によく含まれていますので、自分が使っているものに入っているか確認してみてください。
気にするのは化粧水だけでいい?という質問を受けたことがありますが、基本的にはスキンケアの一番初め、肌に直接つける化粧水を変えるだけでいいでしょう。肌が敏感になっているときに化粧品を変えるのは、あまりおすすめできませんので最小限にとどめるようにしてください。
ところで、花粉症の悩みの一つが、鼻のかみすぎによる鼻の下の乾燥ではないでしょうか? 皮膚が擦れて角層が剥がれ、かさつきだけでなく、赤くヒリヒリしてしまうことも…。この場合は、夜寝る前にワセリンなどの保湿クリームをたっぷり塗ってしっかり保湿しましょう。マスクをして寝るのも鼻を保湿できるので効果的です。
さらっとした仕上がりのメイクで花粉をブロック
マスクをしているから、という理由で、外出時にファンデーションをつけない人もいるようですが、花粉が肌につかないようにするためにも、ファンデーションは塗ってください。スキンケアだけの状態だと、肌がべた付いていて花粉が吸着しやすくなります。
メイクは、なるべく肌をべたつかせない、さらっとしているものを選んでください。ファンデーションの仕上げにパウダーをつけて表面をさらっとさせるだけで、花粉のつきにくい状態にすることができます。
花粉症の薬では、肌トラブルは防げない
花粉症の症状を緩和させるために、病院で抗アレルギー性の薬を処方してもらったり、市販の薬を利用している人も多いでしょう。ですが、これらの薬を服用しても、肌のかゆみや赤みの改善はあまり期待できません。これは、花粉への反応は弱まるけれど、花粉がついていることに変わりはなく、排除しようという体のはたらきも変わらないためです。
花粉による肌トラブルを防ぐには、花粉をつけない、ついたら落とすが基本であり、肌を鎮静化させるしかないのです。
しばらく悩ましい日々が続きますが、「つけない・ついたら落とす」を習慣づけて、花粉トラブルを乗り切りましょう!
※この記事は2019年2月の記事を再編集して掲載しています。
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