菅沼薫さんに聞く、50代からのメイク術

(24)リキッドファンデーションの選び方と塗り方

菅沼 薫
2019/01/23 5

今回は、リキッドタイプのファンデーションを解説。うるおいがあって、50代からの女性の年齢肌には向いているというリキッドタイプについて教えてもらいました。今回もおすすめのコスメを試しながら、特徴や塗り方のコツを菅沼薫さんに教えてもらいました。

リキッドファンデーション
【目次】
  1. リキッドタイプのファンデーションは乾燥肌向き
  2. テクスチャーのタイプ別、特徴と塗り方のコツ
  3. おすすめのデパコスブランドのリキッドファンデ

リキッドタイプのファンデーションは乾燥肌向き

「仕上がりがパウダーよりしっとり感がある気がする」と、乾燥肌の人から支持率の高いリキッドタイプのファンデーション。その選び方は、大正解です(笑)。リキッドタイプはパウダータイプに比べて、水分や油分の量が多く、乾燥肌向きといえます。特に乾燥肌でない人でも、夏はパウダータイプ、冬はリキッドタイプと使い分けている人も多いと聞きます。

化粧崩れしやすい脂性肌や大汗をかきやすい方は、リキッド向きではないかもしれませんね。リキッドタイプを使う場合は、化粧持ちの良いタイプを選んでください。もともとパウダーファンデーションを好んで使っているという人は、伸びのいい薄づきでマットな仕上がりのリキッドなら、満足できると思います。
 

テクスチャーのタイプ別、特徴と塗り方のコツ

一言でリキッドタイプと言っても、多種多様。液体に近いさらっとしたテクスチャーのものから、コクのあるクリームファンデーション、美容液ファンデーションまで、いろいろな種類があります。

それぞれにテクスチャーの質感や、「重い」「軽い」などの使用感、仕上がりの肌印象が違ってきますし、キレイに仕上げる塗り方にもコツがあります。今人気の商品を例に、実際に試してみた感想とともに詳しくお話ししたいと思います。

 

左から、
DEW スペリア クリームコンセントレート SPF23/PA++ 全6色 30g 4,800円、
コフレドール グラン カバーフィット リクイド UV Ⅱ SPF22/PA++ 全4色 30g 3,500円(編集部調べ)、
リサージ ボーテ カラーメインテナイザー艶 SPF23/PA++ 全4色 30g 12,000円/すべてカネボウ化粧品

たとえば「DEW スペリア」のクリームファンデーションは、コクのある濃厚なテクスチャーで使用感はやや重めに感じましたが、うるおい感があるのにベタつきのない、リッチなつけ心地です。

今日試した、たくさんのアイテムの中でカバー力は最強ですが、その分透明感はやや低め。一般的に、ファンデーションはカバー力が高いほど透明感は低くなります。

透明感はフェイスパウダーで仕上げれば十分カバーできるので、シミ・くすみを隠したいからカバー力重視!という人や、乾燥が激しい人にはクリームタイプのファンデーションを試してみるといいかもしれませんね。

「コフレドール グラン」のリキッドファンデーションも、かなり高めのカバー力。硬めのテクスチャーで、しっかり、しっとり肌を覆う印象です。ひと塗りでシミ・くすみをカバーしてくれます。

カバー力の高いものは粉体の配合率が高いのでテクスチャーがやや固めになるのが特徴で、伸びにくく、広げにくいのが難点です。無理に伸び広げると力が入って色ムラになったり、せっかく塗った下地をこすりとったりと、ヨレの原因にもなるので注意してください。

キレイに塗るコツは、一度にのせて伸ばすのではなく、中高の部分に「少量つけて伸ばす」を繰り返し、顔まわりはスポンジに残った分を広げること。顔まわりにまでファンデーションを付け足すと、高低と陰影のない仕上がりになってしまい、厚塗りの印象にもなってしまうので、気をつけてください。

美容液のようなリキッドファンデーションが、「リサージ ボーテ」。テクスチャーが柔らかく、肌の上で伸ばしやすいので、色ムラなどが出にくく、使いやすい。他の2つに比べると薄膜仕上がりですが、その分透明感とツヤのある肌に仕上がります。

美容液の機能まであるというだけあって、うるおいとハリ感のある塗り心地です。シミなどより、全体のうるおいとツヤ感重視という人に、向いていると言えるでしょう。

ファンデーションは重ねることでカバー力を上げることができますが、重ねすぎると仕上がりの質感も損なわれてしまいます。シミなどは、ファンデーションを重ねるのではなく、コンシーラーでカバーする方が得策です。コンシーラーについては、また改めてお話ししますね。
 

おすすめのデパコスブランドのリキッドファンデ

最近は化粧品もドラッグストアで買うのが一般的になりました。ですが、デパートなどで売っているコスメ、通称デパコス(笑)には、個性的なアイテムも多く、魅力的なプラスの効果もあります。

 

デパコス

左から、
カネボウ ラスタークリームファンデーション(ブラシ別売り) SPF15/PA+ 全7色 30ml 12,000円/カネボウインターナショナルDiv.
雪肌精 MYV オイル トリートメント ファンデーション SPF40/PA++++ 全7色 30ml 5,000円(編集部調べ)/コーセー、
クレ・ド・ポー ボーテ タンクッションエクラ SPF25/PA+++ 全6色 12g 9000円/資生堂インターナショナル

 

右写真は、手の甲に乗せたイメージ(以下同)

カネボウは、もともと「ファンデーションが上手」というイメージですが、「カネボウ ラスタークリームファンデーション」のカバー力があるのにナチュラルな仕上がりは、さすが。

ブラシで丁寧につけることで、「メイクって楽しい」ということを思い出させてくれます。まるで香水のように香りがいいのも、心が穏やかになっていいですね。

MYV

「雪肌精 MYV」は、色付き美容オイルのような贅沢なアイテム。肌の渇きに対しては、究極と言っていいくらいのうるおい感です。超乾燥な人や、ナチュラルなツヤ感と、しっとりした感触が好みの人に向いていますね。

容器もシンプルなのに高級感があって、こだわりがあるのも面白い。こういう風に、ファンデーションはもっと個性的でいい、と個人的には思っています(笑)。

クレドぽー

クレ・ド・ポーのクッションファンデーションのつけ心地の良さは、素晴らしい。クッションタイプは、あまり馴染みがないかもしれません。カバー力は弱いですが、オイルに近いしっとり感があるから、実は乾燥しやすい年齢肌向き。

スポンジで優しくとんとんと叩くようにのせて、目尻や小鼻などの細かい部分はパフでなじませるのが、キレイに仕上げるコツです。一つ残念なのは、薄いスポンジ。もう少し厚みのあるスポンジの方が、塗りやすいのでは? と個人的に思いました。

こうやって並べてみると、リキッドタイプのファンデーションだけでも、本当にたくさんの種類があって、進化しているのだと感じます。かつてのリキッドタイプで苦手意識を持っている人も、ぜひ試してみてください。

次回は、おすすめのファンデのパフとブラシ、使い方についてお話しします。

取材・文=田中優子

 


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菅沼 薫

すがぬま・かおる ビューティ&ライフ サイエンティスト、武庫川女子大学客員教授、sukai美科学研究所代表。日本顔学会会長をはじめ、日本化粧品技術者会役員、日本香粧品学会評議員などを務める。美容雑誌「VOCE」における化粧品比較実験を長年手掛ける。化粧品と肌のスペシャリストとしてメディアでも活躍中。

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