- ハルメク365トップ
- 美と健康
- メイク
- 日本女性がファンデーションにこだわる理由
第18回までは、肌を健やかに整えるスキンケアについてお話ししてきました。第19回からは、肌を美しく見せるファンデーションについて掘り下げていきます。今回は、日本人の肌色へのこだわりとそのルーツを教えてもらいました。
顔の第一印象は肌で決まる
意外に思われるかもしれませんが、実は顔の印象を決めるのは肌です。色ツヤ、シミ、シワなど肌全体の雰囲気で、人の顔は記憶されます。これは、顔のなかで肌の面積が最も広いため。目や口などのパーツ、ましてや目が二重か一重かというような記憶はあまり残っていません。
これは近しい人と相対して似顔絵を描いてみるとよくわかります。私も実際に体験したのですが、「目がこんなに大きかったんだ」など、長い付き合いなのに初めて気づいことが多々ありました。その人はもともと、肌がピチピチしたキューピーちゃんみたいなイメージを持っていたので、確かに印象は肌が中心(笑)。顔をまじまじと見る機会はあまりないし、新しい発見があって楽しいので、ぜひ試してみてください。
日本人の肌色は複雑、だからこそ肌色にこだわる
肌の印象が残るのは、日本人の肌色へのこだわりからかもしれません。日本人は黄色系、白色系と黒色系の中間色なので、色のバリエーションが多く、その色は環境によって左右されるなど複雑です。
たとえば白色系の人が日焼けすると、肌は赤くなった後、黒くならずに元に戻ってしまう人が多い。黒色系の人は赤くなりにくく、すぐに黒くなり肌の変化は少なめです。
黄色系の日本人が日焼けすると、赤くなってから黒くなる人がほとんどです。たまに赤くなっても黒くなりにくい人、あまり赤くならずにすぐ黒くなる人もいます。
また、生まれながらにソバカスの多い人や、日焼けすると赤くなって黒くなる人は、長年の紫外線による影響が履歴として残り、10年後、20年後にシミとなって現れることが多いようです。
日焼けする前はくすみやシミのない肌だったのですから、これらを隠して以前のような美肌に見せたいと思いますよね。この「隠したい」という意識が、日本人が肌色にこだわる所以のようです。
「色白は七難隠す」は日本人特有の文化的な意識
日本人の肌色へのこだわりや「隠したい」という意識は、近年になって派生したものではなく、かなり昔から根付いていたようです。
そもそも装飾としての化粧が始まったのは、大陸との交流で白粉や紅がもたらされた飛鳥時代(6世紀後半)からと言われています。鎌倉時代には武家階級から庶民にまで広がり始め、白粉、眉墨、紅の伝統的な日本の化粧が完成したのは江戸時代。
古き時代の化粧は、美しく見せるだけでなく、健康や地位を表すものでもあったようで、公家の人々は、顔色を悟られないため白粉を塗って肌を白く見せ、健康を印象づけるため赤い紅をさしていたそうです。肌が白いということは、外に出ない人、それは御簾の中にいる人、つまり高貴な人という表れであったとも言われています。
また、古くから伝わることわざの「色白は七難隠す」は、肌が白いと多少の欠点が隠れてキレイに見えるという意味ですし、江戸時代の小説の一種『浮世草紙』には「色の白いは十難かくすとて、生地にてかんにんのなる顔にも白粉をぬりくり」という一節があります。
このような古くからの文化意識を背景に、日本女性の肌色のこだわりは育まれてきたのです。
肌へのこだわりには、環境と肌質も影響している
日本の女性がファンデーションにこだわるのには、肌の色の複雑さや文化意識だけでなく、環境と肌質も大きく関係しています。
肌質は人によって異なりますし、湿度の高い夏と乾燥する冬の異なる季節に対応しなければなりません。そのためには、色や製剤のバリエーションが必要ですが、日本の技術はさすがに素晴らしい! それを実現することができ、さらによりよく改良が続けられ、ファンデーションは進化を続けています。
さらに、日本人淡い色の認識力に優れていることも、肌色等の微妙な色の違いにこだわる理由とも考えられます。
そのこだわりの肌色を、もともとの健やかな状態に戻すよう整えるのがスキンケアであり、カバーして美しく見せるのがファンデーションです。次回は、そのファンデーションのしくみについてお話しします。
取材・文=田中優子
■ファンデーション関連記事はこちら
■意外と知らない、美容の常識を学ぶ
菅沼薫の美容講座ジャンルTOPへ
-
萎える
彼氏であろうとやはりすっぴんかわいいとまでいわなくていいけど一重をバカにされると嫌いになってしまいます。 アイプチを長年使っており、いやになってしまい整形も考えてます。 幼少期からコンプレックスなのでたかが一回言ったくらいで心狭いとか言われる意味がわかりません。 アドバイス御願いします。 謝罪などがあれば許せますが萎えてしまいます
締切済み ベストアンサー2022.05.15 -
肌ベース
自分がイエベ春秋ブルベ夏冬どれか判りません。 教えて下さい
締切済み ベストアンサー2022.05.15 -
目
この目を見てどう思いましたか? 率直な感想をお聞かせください。 できればどういうメイクやカラコンが似合いそうか教えてください。 感想だけでもお待ちしています。
締切済み ベストアンサー2022.04.30 -
可愛いですか?
正直な感想求めてます…
締切済み2022.04.19
-
親の医療・介護費が不足?
住宅ローンや子の教育費などお金がかかる50~60代。一方で親は高齢となり、その金銭面の援助も不安。解決策を探ります。 -
プロが教える珈琲の淹れ方
家や職場で手軽に楽しめるドリップコーヒーが、ちょっとしたコツで本格的な味わいに。その極意をプロにこっそり聞きました。 -
質のいい睡眠できてる?
質のいい睡眠は健康の基本。ハルメク読者が専門家に、睡眠の質を向上させる秘訣を聞きました! -
野菜毎日摂れていますか?
毎日の食事で野菜はきちんと摂らないと、と思っているけど……という方に、上手に野菜を補うヒミツをご紹介します。 -
お出掛け後「ひざが楽に」
春はお出掛けや旅行の気分が高まります。「でもひざが痛い・こわばる」というお悩みに、筋肉をほぐすマッサージャーをご紹介。 -
巻き爪から足を守る方法
巻き爪は放っておくと身体の不調やさらなる悪化を招くことも!放置は厳禁の巻き爪の、原因や治療法などを専門家に聞きました。