アラフィフの落とし穴! スキンケア、間違ってない?

乾燥肌対策の第一歩!肌土台がうるおう化粧水のつけ方

公開日:2019.10.28

更新日:2024.03.08

アラフィフ女性にぴったりの今気になる美容情報を、同年代の美容ライター・中尾慧里さんが解説。アラフィフ世代になると、肌の水分も油分もなくなってきませんか? 昔から変わらない化粧水のつけ方ではもはやうるおいません! スキンケアを見直しましょう。

アラフィフ世代はなぜ肌がこんなに乾燥してくるのか?

アラフィフ世代はなぜ肌がこんなに乾燥してくるのか?

若い世代でも乾燥は悩みのタネ。テカるのにカサつく、というやっかいな悩みが多いようです。これは、さまざまな理由が考えられますが、一番は過剰な洗顔。皮脂分泌を気にしてせっせと洗うことで肌が「乾燥してる!」と思って、さらに皮脂を分泌。その悪循環で、皮脂分泌が足りない部分はカサついているのに、Tゾーンなどはテカってしまう、という状況に。

ただ、アラフィフはこの手の乾燥とは違います。もちろん、若い頃のクセでせっせと洗ってしまい、似たような状況になっていることもありますが、根本的に水分も油分も分泌できない、キープできない状態になっているのが原因です。肌内部のうるおいを左右するセラミドは、50代では20代の半分になっているそう。そして、今までに浴びてきた紫外線は細胞にダメージを与えています。加えて、女性ホルモンの減少。皮膚や髪などをみずみずしく保つ作用のある女性ホルモンが減ることで、乾燥や小じわの原因となります。

しかも、これからどんどん寒くなり、乾燥してくる季節。今ここで正しいスキンケアを見直してみましょう!

高級で効果的な美容液やクリームでも乾燥は止まらない!

高級で効果的な美容液やクリームでも乾燥は止まらない!

「乾燥や小じわなどが気になるから、高級なものや効果があるといわれるスキンケア化粧品を買って使ってみるけれど、なかなか改善しない」と悩んでいる方は、その効果を反映できる肌になっていないからです。

よく例えられるのが、乾いた砂漠に水を与えてもどんどん浸透するだけで、なかなかうるおわない。肌もそれと同じことがいえます。うるおいを与えたらそれをキープする状態、受け皿ができていないと何を与えてもムダです。先に言った、洗いすぎはもちろん禁物。さらには、洗顔後につける化粧水。これも使い方次第で肌の受け皿になるかどうかが決まります。
 

化粧水のタイプはなんでもOK。それよりもつけ方を見直しましょう!

大人ですから、化粧水は自分の肌に合うものを選んでいるはず。まさか乾燥が気になる年齢肌なのに、アルコールが含まれたすっきりするタイプを愛用している、なんて人はいないと思います。今や、すべての化粧水には保湿成分は配合されていますから、化粧水のタイプは何でもOKです。

いろいろな保湿成分はありますが、自分と相性のよいものを見つけてみましょう。テクスチャーにしても、バシャバシャとみずみずしいタイプでも、もっちりジェルっぽいタイプでもOK。

今回はどんな化粧水を使うか、というよりも、使い方と量を見直してほしいのです。どんなに高級保湿成分や高効果な成分が配合されていようとも、ちびちびとしか使っていない、まんべんなく肌にゆき渡らせていないとムダですから!

乾燥肌が改善する化粧水のつけ方

最近の洗顔料はしっとりと洗い上がるものが増えているので、そういうタイプを選ぶといいと思いますが、それでも洗顔後はすぐにうるおいを与えましょう。

化粧水は手でつけるのがいいのか、コットンがいいのか、いまだにいろいろ意見はありますが、個人的にはまずは手でつけて、さらに気になるところはコットンでパックしながら、という方法が気に入っています。ちなみに、化粧水によってはどちらがいい、と書いてあるものがあるので、それに従ったほうがいいと思います。

まず、使う量はケチケチしないこと。各ブランドによって使用量が書いてあるので、最低その量は守りましょう。ただ、アラフィフだとそれだと足りない感じ。その量の1.5倍くらい多めに使います。とはいえ、正直、量はよくわからないですよね。 

乾燥肌が改善する化粧水のつけ方

なので、手のひらに500円玉大くらいの量を出します。

乾燥肌が改善する化粧水のつけ方:化粧水をリフトアップしながら乗せる

両手のひらで広げ、乾燥しやすい頬から、両手で頬を包み込むようにしてやさしい力で内側から外側へ向けてなじませます。少し上向きにリフトアップする気持ちで。

乾燥肌が改善する化粧水のつけ方:化粧水の塗り方

あご下から耳下、目の下からこめかみもなじませます。おでこも中心から両側のこめかみへ向かってなじませます。そのまま首からデコルテへのばして。

乾燥肌が改善する化粧水のつけ方:100円玉を乗せる

これでかなり量が減っていると思うので、再度化粧水を500円玉大よりも少なめ、100円玉大くらいを取ります。

 そして、同じようになじませますが、最後に両手で顔全体を押さえこむように。さらに、目のまわり、ほうれい線が気になる部位などはもう少し化粧水を取ってつけて、ハンドプレス。ここで、手の代わりにコットンの裏にしみこむほどの化粧水を取ってパックすると、じわじわ浸透するのを感じます。

うるおいが行き渡ったら、乳液とクリームを必ず使う

肌を触って手のひらがくっついてくるなら、うるおっている証拠。もちもちしている状態になるまで化粧水を与えましょう。一気にたくさん与えてもなかなか浸透しないので、2回ほど小分けにするのがおすすめ。

肌に十分うるおいが行き渡ったら、肌悩み別の美容液をつけて、最後に乳液かクリームで必ずフタをすること。せっかく与えたうるおいや栄養が逃げてしまっては乾燥肌に逆戻り。油分をのせることでうるおいの膜が完成して、しっとりした肌が続きます。

ちょっと面倒かな、と思ってもやってみると意外にスピーディに終わるもの。習慣にしてしまえば肌土台が着々と築かれて、エイジング悩みも気にならなくなるはず!

 

■もっと知りたい■

中尾 慧里

なかお・えり 1966(昭和◎41)生まれ。ビューティライター。チャイルドボディセラピスト1級取得。女性誌、WEBにて美容に関する記事執筆、コスメ開発のコンサルティングなども手掛ける。インスタグラム@erierikisekiをゆっくり更新中。

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