菅沼薫さんに聞く、今の自分に合う美容法

正しい爪のやすりのかけ方と、爪のシワシワ縦線ケア

菅沼 薫
2019/10/16 9

前回は、爪切りを使うことで起こる爪のダメージと正しい爪の切り方をお伝えしました。今回は、爪やすりの選び方と正しい使い方を菅沼薫さんに教えてもらいます。年齢を重ねると現れる爪の縦線と、横溝の原因とお手入れ方法は必見です。

爪の縦線対策
【目次】
  1. 爪やすりの選び方は、目の粗さがポイント!
  2. やすりがけの基本は、45度の角度でやさしく
  3. 削ってはダメ!爪の縦線は“埋める”が正解
  4. 爪の横溝ができる原因

爪やすりの選び方は、目の粗さがポイント!

前回「年齢爪のトラブルケア 二枚爪の原因と対策」では、爪は切るのではなく削る方が良いとお話ししました。そこで今回はまず、爪やすりの選び方からお話しします。

左から320グリッド、180グリッド、150グリッド

 爪やすりを選ぶときに一番大事なのが、目の粗さです。この粗さはグリッドと呼ばれる単位で表されるのですが、爪の長さを削るやすりは180~240グリッドが一般的。やすりの表面を触ったときに「痛くはないけどざらっとしてる」と感じる程度の荒さです。グリッドは数字が大きいほど目が細かくなり、爪への当たりも優しくなります。爪が薄い、割れやすいという人は、240より目の細かいグリッドのものを選ぶといいかもしれません。180グリッドより目の粗いものは爪への負担が大きいので避けましょう。

新品のやすりは、縁が鋭くなっていることがあります。この縁が当たると皮膚をスパッと切ってしまうことがあるので、注意が必要。縁を触って鋭さを感じたら、別のやすりで縁を削ってから使いましょう。
 

爪やすりを使う前の手入れ

爪やすりの形状は、使いやすさ重視!小さな薄い板のようなものから、スポンジが入った厚いタイプのものまでたくさんの種類がありますが、持ちやすいサイズで、爪の角に当てやすい薄めのものを選んでください。

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100円ショップでも買えます

やすりがけの基本は、45度の角度でやさしく

爪の形には好みがありますが、爪の健康のためには尖った形より先端の平らな形をおすすめします。これは、先端が平らだと爪への衝撃が分散され、ダメージが少なくて済むため。

爪やすりと爪が垂直になるように当てる
爪やすりと爪が垂直になるように当てる

先端を平らに削るには、爪やすりを爪に垂直に当て、左から右、もしくは右から左のどちらか一方向に動かします。往復がけすると爪の層が壊れてしまうので、絶対にやらないようにしましょう。

また、爪にやすりを押し付けるように力を加えると、やすりがしなって中央が凹んだ形になってしまいますし、爪に負担がかかってしまいます。力を加えず、やさしく横にスライドさせるように右(もしくは左)に動かすようにしましょう。

 

次に、左右の角を削っていきます。両サイドは、爪に対してやすりを45度程度の角度であて、中央に向かって一方向に動かし、削ります。こうすると、先端は平らなのに指の形に沿ったやさしいイメージの形に仕上がります。爪切りで切った時と違い、削り口の断面も滑らかで爪の亀裂や剥離も生じません。

使い終わった爪やすりは、トントンと叩くかブラシで粉を払ってください。

 

削ってはダメ!爪の縦線は“埋める”が正解

削ってはダメ!爪の縦線は“埋める”が正解

 

ところで、大人の爪の悩みで多いのが、表面の溝。爪の溝といっても、縦と横の2つのタイプがあって、縦にできる溝は加齢や乾燥によって、横の溝は健康上の理由で生じると言われています。

縦の溝は、健康に支障があるわけではなりませんが、見た目に美しくなく、触り心地が悪いので気になりますよね。この場合、溝を削る、つまり爪を磨いて滑らかに整える人が多いと思います。ですが、それは間違い。爪は加齢によって厚くなる傾向にはありますが、削ったり磨くと爪が薄くなってしまい、折れたり亀裂や剥離が生じやすくなります。
 

この場合、表面の凹凸の出っぱりを削りとるのではなく、へこんだ部分を埋めるのがベスト。ベースコートを塗って、滑らかにしましょう。溝が深い場合は、ベースコートを重ね塗りするか、とろみのあるベースコートを使うときれいに埋まるはずです。爪で削るのは長さだけ。表面や厚みを削らないよう気を付けてください。

ボトルを傾けると、とろみの有無がわかります
ボトルを傾けると、とろみの有無がわかります

 

爪の横溝ができる原因

横の溝は、原因が健康上の理由である場合は、10本の爪全部に溝が現れることがほとんどです。1本だけ横の溝がある場合は、爪ができる段階で、ぶつかる、挟むなどの衝撃が加わったことが原因かもしれません。気になる場合は、皮膚科に相談するといいでしょう。

次回は、美しい指先のために知っておきたい甘皮のお手入れについてお話しします。
 

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菅沼 薫

すがぬま・かおる ビューティ&ライフ サイエンティスト、武庫川女子大学客員教授、sukai美科学研究所代表。日本顔学会会長をはじめ、日本化粧品技術者会役員、日本香粧品学会評議員などを務める。美容雑誌「VOCE」における化粧品比較実験を長年手掛ける。化粧品と肌のスペシャリストとしてメディアでも活躍中。

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