菅沼薫さんに聞く、50代からのメイク術

意外と間違っている?ビューラーの正しい使い方

菅沼 薫
2019/05/01 5

前回は、目力をぐんとアップするアイラインの引き方についてお教えしました。第40回は細く短くなったまつ毛をカバーし、魅力的な目もとにする方法を菅沼薫さんに教えてもらいました。ビューラーの正しい使い方は必見です!

意外と間違っている?ビューラーの正しい使い方
こんなビューラーの使い方をしていませんか?
【目次】
  1. ビューラーとマスカラは目を大きく見せるためのもの
  2. ビューラーの正しい使い方と選び方
  3. ビューラーが苦手な人は温熱式のカーラーが便利
  4. パンダ目になるのは、マスカラの量が多すぎるため

ビューラーとマスカラは目を大きく見せるためのもの

前回、マスカラはアイラインの代わりにもなり、塗ることで目を大きく見せることができるとお話ししました。これは、目を囲んでいるまつ毛の縁取り効果が上がるためで、資生堂と大阪大学が行った研究でも、マスカラを塗った方が錯視により目が大きく見えることが証明されています。

出典資料より作成

この研究結果でもわかるように、まつ毛は目を大きく見せるために重要な存在。ですが、年齢を重ねるごとにハリやコシが失われ、細く少なくなりその存在感が薄くなってしまいます。

また、もともと日本人のまつ毛は下向きに生える傾向があり、まつ毛が瞳や白眼を隠して影をつくってしまうことも、目が小さく見える一因になっています。さらに日本人は一重や内二重まぶたの人が多い上、年齢を重ねてまぶたにたるみが生じることで、まつ毛の根元がまぶたに入り込んでしまうため、目がより小さく見えてしまうのです。

このまつ毛に太さと長さを出してくれるのが、マスカラです。実はまつ毛は1列並んで生えているのではなく、3~4列に生えています。マスカラは、このまつ毛をまとめて束感を出すこともできて、細くまばらなまつ毛がボリュームアップ! さらにビューラーで上向きにカールすることで、目を大きく魅力的に見せることができます。
 

ビューラーの正しい使い方と選び方

ビューラーについては「まぶたの皮膚を挟んでしまい、上手に使えない」という声を、特に50代以降の女性からよく聞きます。この場合、ビューラーの選び方と使い方が間違っているケースがほとんどです。

ビューラーの使い方のポイント1

ビューラーに選び方?と思うかもしれません。あまり気にしたことがないかもしれませんが、実は商品によってまぶたにフィットさせる部分(上写真・赤い矢印部分)のカーブの形状や深さ、大きさ、幅が違います。

ビューラーの使い方のポイント2

上画像の赤い矢印の部分を肌に当てているだけの人が多いようですが、それは間違い。このカーブでまぶたの中央を押し、皮膚に埋もれたまつ毛を押し出すのが、ビューラーの正しい使い方です。こうすれば皮膚を挟むこともなく、まつ毛を根元から上向きにカールできます。

まぶたを、ビューラーで押し上げるようにすると根元からまつ毛が挟めます。
まぶたをビューラーで押し上げるようにすると根元からまつ毛が挟めます

まぶたの形は人によって違います。ビューラーを選ぶときは、ビューラーのカーブ部分の形状や深さ、大きさ、幅が、まぶたの形に合うものを選びましょう。実際に使い比べてみるとフィット感の違いがわかると思います。いろいろ試してみて、一番しっくりくるものを見つけてくださいね。

また、下のゴムが破れたものを使うと、カールしないだけでなくまつ毛が切れてしまいます。使っていて弾力がなくなったと感じたら、交換するのをお忘れなく。
 

ビューラーが苦手な人は温熱式のカーラーが便利

それでもやっぱりビューラーが苦手、という人には、温熱式のまつげカーラーが便利です。まつ毛を下から持ち上げて上向きにカールさせ、熱でクセ付けします。

マスカラをつけた後に温熱式のカーラーを使うのが、私の裏ワザ。マスカラの樹脂が温まって固定されるので、上向きカールをさらに持続させることができます。ただし、温熱式のカーラーを当てるのは、マスカラがしっかり乾いてから! 乾く前に使うと、逆にカールが下がってしまうので気をつけてください。

パンダ目になるのは、マスカラの量が多すぎるため

マスカラのイメージカット

マスカラは、ねっとりしたのり状の液体です。まつ毛をコーティングし、太さや長さのボリュームをアップさせます。今はほとんどが”ウォータープルーフ処方”と言って、マスカラが落ちてにじんだり、目の下の皮膚につかない仕様になっています。そのため、マスカラが乾いていれば、まつげが皮膚についても色が落ちることはありません。

ですが、マスカラが落ちてパンダ目になってしまう、と悩んでいる人が少なくないようです。この原因として考えられるのが、マスカラが乾いていないか、つけすぎ。マスカラが乾いていない状態でまばたきをしてしまうと、半乾きのマスカラが目の下の皮膚についてしまいます。また、つけすぎると乾きが悪くなる上、まつげも重くなります。せっかく上向きにしたまつ毛が重さで下がり、皮膚についてしまっているのでしょう。

マスカラにも適量があります。ブラシにつきすぎている場合は、ティッシュなどで余分なマスカラを落としてから、まつ毛につけるようにしてください。

ところで、そもそもマスカラがキレイに塗れない!と言う人もいるかもしれません。次回は、キレイに塗りやすいマスカラ選びのポイントと、今話題の“まつ育”アイテムについてお話ししたいと思います。

50代からの女性のアイメイクをきれいに仕上げるコツ

 

取材・文=田中優子

前回の「目力アップに効果絶大なアイラインの引き方」を読む


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菅沼 薫

すがぬま・かおる ビューティ&ライフ サイエンティスト、武庫川女子大学客員教授、sukai美科学研究所代表。日本顔学会会長をはじめ、日本化粧品技術者会役員、日本香粧品学会評議員などを務める。美容雑誌「VOCE」における化粧品比較実験を長年手掛ける。化粧品と肌のスペシャリストとしてメディアでも活躍中。

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