更年期以降の女性は「高血圧リスク」に要注意!

お酢ドリンクで手軽に血圧ケア、始めましょ♪

八坂みつの
2019/09/03 13

更年期を迎えた女性に起こりやすくなるのが「高血圧」。その対策として注目なのが“お酢のチカラ”です。なぜお酢が高血圧対策になるのでしょう? おすすめの摂り方は? 専門家に聞いてみました。

はちみつ酢ドリンク
【目次】
  1. 50代女性は5人に1人が高血圧
  2. 今すぐできる高血圧対策とは?
  3. 血圧対策に「お酢」を活用
  4. うま味のあるお酢でおいしく高血圧対策
  5. ドリンクでお酢を毎日手軽に摂ろう!

50代女性は5人に1人が高血圧

更年期を過ぎると女性の高血圧が増える


みなさん、日ごろ「血圧」をどれくらい意識して生活しているでしょうか。実は、50代を迎えると女性は「高血圧」のリスクがぐんと高くなるのです。

高血圧の女性は40代では13.8%と、その割合は男性(31.7%)の1/3以下。ところが50代になると19.8%に増え、5人に1人が高血圧に。また、「血圧高め」な女性は40代では10.7%なのに50代では17.2%と、大幅に増加します(厚生労働省「平成29年国民健康・栄養調査」より)。

それはいったいなぜ? 「芝大門いまづクリニック」院長の今津嘉宏(いまづよしひろ)さんに聞きました。

「女性ホルモンの一種『エストロゲン』には血管を広げる作用があるのですが、更年期を過ぎると、その分泌が激減します。そうなると血管が狭くなり、心臓は血液を全身に行き渡らせるために、高い圧力をかけて血液を送り出さなければなりません。そのため、更年期以降の女性は高血圧になりやすいのです。

また、エストロゲンの分泌が減ると、脳はそれを補うために『エストロゲンを増やせ!』という信号をがんばって出し続けます。その反動で自律神経のコントロールがおろそかになり、血圧が乱れやすくなると考えられています」

高血圧になっても自覚症状はとくにありません。しかし、高血圧が原因で他の病気になったり、病気が悪化したりする可能性もあると今津さんは言います。

「血圧が高いと血管が傷つきやすくなり、動脈硬化が進みます。また、腎臓の働きも悪くなります。でも、高血圧が怖い理由はこれだけではありません。例えば糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病に高血圧が加わると、血管へのダメージがさらに蓄積し、脳卒中や心筋梗塞のリスクがぐんと高くなるのです」

今すぐできる高血圧対策とは?

更年期に入れば女性は誰でも血圧が高くなる可能性があります。更年期を迎える前から次のような生活を意識しましょう。もちろん、更年期中の人や更年期を過ぎた人にもおすすめです。

●    塩分摂取は1日7.0g未満に(※1)
●    アルコールを飲み過ぎない
●    タバコをやめる
●    適度な運動をする
●    BMIが24.9を超えていたら減量にチャレンジ(※2)
●    野菜を積極的にとる
●    質のよい睡眠をとる

※1 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」より。女性10歳以上の食塩の目標量。
※2 BMI =体重(kg)÷身長(m)の二乗。50〜69歳女性の場合。

血圧対策に「お酢」を活用

高血圧に効果的なお酢

血圧が高めな人や、軽度の高血圧の人に対して、血圧コントロールに有効というデータが見つかっているのが“お酢”です。

ある研究(※)では、りんご酢や玄米酢、トマト酢を含むドリンク(それぞれ100gあたり750mgの酢酸を含む)を血圧が高めな人や、軽度の高血圧の人が毎日摂り続けたところ、6〜10週間程度で血圧が改善されたと報告されています。
また、はちみつ酢(はちみつを発酵させて作ったお酢)入りのドリンクを飲んだ後に体がポカポカして、血流がよくなったというデータもあります。

「なぜお酢を摂ると血圧が改善されたり、血流がよくなったりするのかといったメカニズムは今のところ明らかになっていません。しかし、お酢は昔から日本人の食卓にあり、簡単に摂れる食品です。薬とは違って副作用の心配はありませんから、毎日の食生活に取り入れて血圧の変化を調べてみるとよいでしょう」(今津さん)

※梶本修身ほか「食酢配合飲料の正常高値血圧者および軽症高血圧者に対する降圧効果」(2003年)健康・栄養食品研究Vol.6 No.1 P51-68、佐道哲也ほか「トマト酢含有飲料の正常高値血圧者および軽症高血圧者に対する長期摂取時の有効性および安全性の検討」(2006年)Jpn Phermacol Ther(薬理と治療)vol.34 no.6 P723-735

うま味のあるお酢でおいしく高血圧対策

今津さんは「お酢は発酵食品」という点にも注目しています。一般的なお酢は、お米やフルーツ、はちみつなど糖質を含む食品を発酵させて作ります。みそ、しょうゆ、お酒、納豆、甘酒などと同じように、お酢も昔から日本に伝わる伝統的な発酵食品なのです。

「菌や酵母の力で借りることによって、発酵食品にはもとの食材にはなかったうまみや栄養が加わります。お酢にも、発酵によって生まれた酢酸とともにさまざまなミネラルやアミノ酸が含まれていますから、そうした成分を摂ることも健康に有効といえるでしょう」(今津さん)

お酢を活用した健康法の一つにアメリカのD. C. ジャービス医師が提唱した「バーモント健康法」があるそうです。バーモント州に長寿者が多い理由を研究していたジャービス医師は、その理由が地元産のりんごで作ったりんご酢とはちみつにあると考えました。「りんごとはちみつといえば、バーモント!」として有名になったきっかけは、ここにあります。

ドリンクでお酢を毎日手軽に摂ろう!

お酢ドリンクで高血圧対策


毎日摂るのにおすすめなのが、りんご酢などのフルーツ酢やはちみつ酢。原料の香りやほのかな甘味があって、ドリンクにして飲むのにぴったりです。ただし、そのまま飲むには酸味がきついので、水や炭酸水、ジュースで割るのがベター。はちみつを加えるとさらにおいしく飲めます。

フルーツ酢はお酢にフルーツを漬けて手作りすることもできますが、「ちょっと面倒で毎日は続かない……」という人は、市販のお酢ドリンクを活用してみては? お酢ドリンクには、甘みがついていて水で割るだけの希釈タイプから、果汁やヨーグルトを加えたものなど、さまざまなものが市販されています。また、血圧高めの人向きのトクホ(特定保健用食品)や機能性表示食品もあります。

いろいろなタイプの中から、好みのお酢ドリンクを探すのも楽しそう。血圧の悩みから解放されるためにも、お酢習慣を取り入れてみませんか?

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八坂みつの

フリーランスライター。ヘルスケア、食、カルチャー、ビジネスを中心に取材・執筆。Web媒体、企業の発行物、単行本などの編集・制作をする。食べることと旅が好きなので、出張やロケがある仕事だとかなりテンションが上がる。趣味は読書と水族館・動物園巡り。

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