頬の肉が、ずり落ちてきた!?

老けが出る頬のたるみ・凹みの改善法とおすすめグッズ

松宮 詩依さん(東京皮膚科・形成外科)
監修者
東京皮膚科・形成外科品川院 院長
松宮詩依

公開日:2018.08.08

更新日:2023.05.01

何だかお肌が柔らかくなったと思って少し喜んでいたら、そのつかの間、頬がだんだん垂れてきたなんてこと、身に覚えがないですか? そんな崖っぷちの頬のたるみに、コスメ、美容機器、美容医療の観点からアプローチする方法をお伝えします。

あなたの頬のたるみ具合をチェック!

  • 頬の毛穴が目立ってきた
  • ほうれい線の存在感が増してきた
  • 頬がこけてきた
  • 頬が全体的に平坦になってきた
  • 頬骨の下が一部凹んだように見える
  • 顔型が以前と比べると四角っぽくなってきた
  • マリオネットラインが出てきた

チェックリストで1つでも当てはまるなら、すでに頬のたるみが始まっています。2個なら崖っぷち。3個以上なら、顔立ちの崖崩れが始まっています。頬のたるみは、顔立ちを変える大きな要因のひとつ。頬のたるみケアこそは、若々しさを保つ重要な鍵と心得ましょう。

なぜ頬がたるむの?原因は?

 

老化した顔の様子

頬のたるみはおよそ30代で始まるといわれています。

30代からすでに顔面の骨が萎縮し始め、40代になると、コラーゲンやヒアルロン生成の源である女性ホルモン(エストロゲン)がどんどん減少していき、加速度的に土台である顔面の骨が萎縮し、脂肪が下垂すると同時に、それを覆う皮膚は伸びます。

その結果、頬はのっぺりと平坦になり、頬とフェイスラインの間のような場所に段差が発生、耳の下手前のあたりが凹むなど、さまざまな変化が訪れます。

たるみに伴う肌の変化は、毛穴が目立ち、ほうれい線が長く深くなり、ほうれい線に沿うように細かい小ジワのような線が無数に群生。さらに進行すると、マリオネットラインが現れます。

頬のたるみや凹みが嫌な人のための対策は?

頬のたるみ対策レベル1 スキンケア、表情筋トレーニング

衰えがちな表情筋をトレーニングで鍛えることで、顔のたるみを改善する方法もあります。猫背や姿勢の悪さをまずは直してから、頬の筋肉である大頬骨筋と頬筋肉をエクササイズして鍛えましょう。
>>1回僅か5分!顔たるみ改善、表情筋トレーニング動画
 

また「ハリ」を育む、美容液やクリームを取り入れて。夜ケアだけでなく、日中のケアでもきちんと使うようにしましょう。

おすすめアイテム

ブライトエイジ

ハリだけでなく美白も。頬悩みをきっちりケア

医薬品でおなじみのトラネキサム酸には抗炎症と美白効果が。その開発元によるトラネキサム酸入りハリケア美容液だから効果を期待。

リフトホワイト パーフェクション [医薬部外品] 40g 8640円(税込/アイム 0120-13-2844) 

 

 

頬のたるみ対策レベル2 美容ツール

顔の筋肉を鍛えることで、ハリのある強靭な肌を作る美容機器でのケアを習慣にしましょう。

 

おすすめアイテム

リファ

この1品さえあれば!頬だけでなく全顔に使える

頬をすくい上げて、つまんで圧して……。首やデコルテにも使える。むくみが取れて、首から上がすっきり。充電いらずなのも便利。

リファカッサレイ23800円(税抜/MTG 0120-467-222)

 

ビューテリジェンス

イスラエルの医師が開発した引き締め美容機器

1回8分、1日おきにジェルを塗って、すべらせるだけ。RF(高周波)が皮膚を引き締め、すぐに悩みにアプローチできると評判。

NEWAリフト 67824円(税込/ビューテリジェンス 0120-17-1108)

 

◆美容機器での対策を考えている方は、こちらの記事がおすすめ

頬のたるみ対策レベル3  サロンケア

医療用のラジオ波(※1)のサーマクール(※2)やHIFU(※3)のウルセラ(※4)といった人気機種の出力を抑え、医療機関以外でも扱えるようにしたマシンでのケアを、サロンで受けられます。美容医療よりも料金が抑えられていることもあり、美容医療に抵抗がある人にもおすすめです。2週に1度など定期的に通えるのなら、美容鍼も見逃せません。老廃物や水分などの代謝を促しつつ、細胞の働きを促し、ハリのある肌に導きます。

 

ほほがたるんだら

 

頬のたるみ対策レベル4  美容医療

  • 照射系 切らずに自然に明らかな効果をもたらす可能性があるのは、ラジオ波のサーマクールやHIFUのウルセラやといった照射機器を用いたものです。
  • スレッドリフト(※5) 糸を皮膚の中に入れ込み、物理的に引き上げフェイスリフトを行う治療です。傷跡が残らずダウンタイムもほぼないので、比較的手軽な治療法です。しかしながら、例えば、引っ張る力が弱く、思った効果が得られなかったり、強すぎるといつまでも違和感が残ったりすることも。繊細な技術を求められるため、信頼できる医師に相談するようにしましょう。


サロン・美容医療での対策を考えている方はこちらの記事がおすすめ

 

(※1)ラジオ波
別名高周波。RF電磁波ともいわれる。たるみ治療の医療機器サーマクールなどに用いられている。家庭用の機器やエステティックサロンのマシンにも用いられているが、医療用のものは周波数が高いため、より深部へ到達し、高い効果が期待できる。
 

(※2)サーマクール
ラジオ波(高周波)を照射し、主に真皮層のコラーゲンに働きかけ、たるみを改善する照射系医療機器。個人差があるが、1度照射すれば、少なくとも半年から一年程度は効果が持続する。
 

(※3)HIFU(ハイフ)
高密度焦点式超音波のこと。皮下組織の1点に焦点を合わせることができるので、癌細胞を壊死させる治療にも使われている。美容領域の照射機器では、ウルセラやダブロが有名。脂肪細胞を破壊することでスリミング、筋膜に作用させてたるみの引き締めなどに用いられる。
 

(※4)ウルセラ
高密度焦点式超音波(HIFU)の熱エネルギーで筋膜(SMAS)と真皮層に働きかけ、たるみを改善する照射系医療機器。主にフェイスラインに効果を感じやすいといわれている。個人差があるが、1度照射すれば、少なくとも半年から一年程度は効果が持続する。
 

(※5)スレッドリフト
こめかみ部分に小さな穴を開け、特殊な溶ける糸を皮下組織に挿入することで、主に頬の部分の肌を物理的に引き上げる挿入系の治療法。入れる糸の種類や本数で効果の持続期間はまったく異なる。効果が持続せず、すぐに戻る事例が多く、学会でも最近はあまり推奨されていません。効果がないと使用中止になった国もあります。

 

■もっと知りたい■

【特集】老け見えの元凶!たるみ撃退マッサージ&メイク術

柳田美由紀

やなぎた・みゆき 大手化粧品メーカーで商品開発、宣伝PR業務を経て、独立。『プレシャス』、『婦人画報』、『美的GRAND』を始め、女性誌などで美容記事を執筆するほか、商品開発のコンサルティング、宣伝物の執筆なども手掛ける。@beauty_cosme_from_japan

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