本当に消えるの? 何をすればいい?

シミ対策の最新美容医療

柳田美由紀
皮膚科・美容皮膚科医。渋谷スキンクリニック院長。  吉田貴子プロフィール  日本皮膚科学会会員  日本美容皮膚科学会会員、日本小児皮膚科学会会員、日本臨床皮膚科医会、日本禁煙学会会員
監修者
渋谷スキンクリニック院長
吉田貴子
2018/08/05 0

鏡を見るのも憂鬱になる、素人目にも疑いようのない存在感を放つシミ。スキンケアで薄くならなくても、悲観することはありません。微妙に影が残ったり、一度美容医療で取ったのにまたできた人も同様です。シミ対策美容医療の最新事情をお伝えします。

美容医療のイメージ
【目次】
  1. 復習! シミの種類を知っておく
  2. 再発したシミ、消えなかったシミには「ピコレーザー」を
  3. 点在する薄いシミ、くすみにも。濃いシミ「予防」のための美容医療
  4. シミ治療の料金は大きさと数、使う機器などで全く違う
  5. 番外編 :取り去りたいけど、レーザーは怖い人へ

復習! シミの種類を知っておく

シミの美容医療は、シミの種類によって対策が異なります。まずは自分の顔にある気になるシミがどのタイプなのか、およそのアタリをつけておきましょう。

老人性色素斑 (日光性色素斑)

老化と、紫外線を浴びることで、こめかみや目尻の下など顔の外側に現れることが多く、肩や胸元など体にできることもあります。大きさは数ミリから数10ミリほどのサイズになることも。形は丸く、早い人では20代から発生します。最初は薄くぼやけていますが、年数が経つほどに濃く、輪郭がはっきりしてきます。基本的に平らですが、微妙に隆起してくることも。大人世代が、どうしても治療したいと考える代表的なシミです。

 

肝斑

一番の特徴は、頬や口周りに左右対称に現れることです。色は濃淡さまざまですが、均一でべたっと色を塗ったようになります。女性特有のシミで、妊娠中やピルを服用していると濃くなりやすいなど、女性ホルモンの影響が大きいといわれています。30代や40代に多く、閉経に伴い、薄くなったり消えたりと気にならなくなることがほとんどです。

 

炎症性色素沈着

ニキビや傷などの跡が、シミのように色素沈着を起こしたものです。長くても3年程度で目立たなくなります。

 

後天性真皮メラノサイトーシス(遅発性太田母斑)

肝斑やソバカスと似ていますが、思春期以降に現れる真皮にメラニンが滞留したあざで、表皮にメラニンが居座るシミとは異なります。頬骨と下瞼の部分に生じることが多く、灰色、灰褐色、微妙に青みがかった褐色など、1,2,3のシミにはない色が見られます。

 

 

より確実に、より優しく。後悔しないクリニックの選び方

シミが気になりだすと、大きさに関係なく、鏡を見るたびに憂鬱になってしまうのが女心。できてしまったシミに、明らかに存在感を消してもらうには、美容医療に頼るしかありません。とはいえ「昔取ったけど再発したから、やっても無駄。もう嫌」という話はよく聞きます。それでこの先も我慢できるのなら問題ありませんが、美容医療は日々進化しています。最新のシミの美容医療を知ってから、今後の方針を決めるのが得策です。

シミ取り治療は、照射系の機器でメラニンを壊す治療です。美容皮膚科や形成外科、街の普通の皮膚科でもシミの治療は行っています。どこも同じ? そんな訳がありません。後悔しないクリニック選びには、ポイントがあります。

 

症状に合った治療を可能にする、機器を各種取り揃えている

例えば、取り去りたい老人性色素斑の下に別の老人性色素斑が、また肝斑や後天性真皮メラノサイトーシスが隠れているかもしれません。

「レーザーミュージーアム」を自認する「クロスクリニック銀座」の場合、シミ治療に使用する機器だけで、以下の9種類を取り揃えています。

・「ピコウェイ(ピコ秒レーザー)」

・「ルビーZ1(Qスイッチルビーレーザー)」

・「アコレード(Qスイッチアレキサンドライトレーザー)」

・「レブライト(QスイッチYAGレーザー)」

・「トライビームプレミアム(QスイッチYAGレーザー)」

・「コア(CO2レーザー)」「BBL(光治療器)」

・「フォトシルクプレミアム(光治療器)」

・「フォトRF・オーロラ(光治療器)」

・「ライムライト(光治療器)」

 

これだけ揃っていないと、十分な治療ができないというわけではありません。とはいえ、同じ老人性色素斑でも濃さや大きさや過去の治療歴などに応じて機器の特長を生かした治療を行うことで、治療の完成度は上がり、再発の可能性が低くなることが期待できます。

再発したシミ、消えなかったシミには「ピコレーザー」を

 

現在、機器によるシミ治療に積極的に取り組んでいる医師に注目されているのは、「ピコウェイ」を始めとする「ピコレーザー」です。従来のナノ秒ではなくピコ秒という1000億分の1秒で照射できるため、健康な皮膚はそのまま、シミの原因であるメラニンだけをピンポイントで狙えます。そのため従来の機器よりも、確実に、より早く、より再発リスクを減らす治療が可能というのが理由です。

従来の「ナノレーザー(Qスイッチルビーレーザー)」で治療した部位の経過が芳しくない場合、「ピコレーザー(メーカーにより名前や仕様は異なる)」という新たな手段を用いることで、改善する可能性があります。

再発したり、「ナノレーザー」で消えなかったシミの治療をするのであれば、「ピコレーザー」を持っているクリニックに相談するのはマストと心得て。クリニックのHPには、使用している治療機器が紹介されていることがほとんどなので、必ずチェックしてから予約するようにしましょう。

とはいえ初めてのシミ治療の場合、治療の結果を見たときに、「ナノレーザー」が「ピコレーザー」よりも明らかに劣るのかといえば、必ずしもそうとは限りません。「ナノレーザー」でこれまでに何の問題もないから、新しい機器の導入をしないという場合もあります。道具は使う人次第です。

 

シミ治療を希望する患者が多く来院する

もちろんそのシミがどんなシミなのか、正確な診察ができることは必須です。加えて、いくら優れた機器を持っていても、使いこなせなければ意味がありません。カウンセリングを受けて信頼できる先生かどうか、受ける側の判断も必要になります。

●シミの照射系治療の達人

クロスクリニック銀座 石川浩一医師 0120-512-590

みやた形成外科・皮ふクリニック 宮田成章医師 03-5510-3931

東京女子医科大学大学病院成人医学センター 根岸圭医師 03-3499-3170

点在する薄いシミ、くすみにも。濃いシミ「予防」のための美容医療

老人性色素斑といっても、輪郭がはっきりした濃く目立つものもあれば、薄い斑点が点在している場合など、さまざまなタイプがあります。大人世代になれば、一人の人が、複数のシミをもっているものです。シミの悩みを相談すると提案される可能性がある、主な治療を紹介します。一度で期待した効果が得られることはまずなく、定期的に複数回の治療が必要となる場合がほとんどです。

●ケミカルピーリング

メラニンを含む古い角質を、薬剤を用いて速やかに排出させる治療です。肌色が明るくなり、美白成分などの浸透が高まるエステ感覚の治療です。

●無針メソセラピー

シミの改善に効果的な成長因子やビタミンなどの薬剤を、電気パルスを用いて導入します。シミの原因となるダメージを修復し、シミのできにくい肌に導きます。

●レーザートーニング

肝斑に効くということで紹介されていますが、悪化した症例も少なくない数が報告されているようです。この治療法に限らず他の治療でも同じですが、どう照射するかがすごく大事なので、信頼できる先生にお願いするようにしましょう。

●フォトフェイシャル

シミ、そばかす、ニキビ、毛穴の開きなど、シミだけでなく美肌効果にも優れた光治療器です。比較的濃いめのシミが広い面積に点在するような人に向きます。1月に1回、あるいは隔月でなど、シミや老化の予防をかねて、定期的な照射を長年続けるファンも多い治療法です。

●ライムライト

白人よりもメラニン量が多い日本人向けに開発された、光治療器です。広い部分に薄いシミが点在するメラニン対策に加え、キメやくすみを改善するなど肌全体のクオリティを高める変化が期待できます。

●内服薬

シミ治療の定番ともいえる「トラネキサム酸(トランサミン)」「ビタミンC(シナール」、クリニックにより「ビタミンE」「ハイチオール」が処方されることが多いようです。また紫外線により生じた活性酸素を無害化するサプリメントの大定番、「ヘリオケア」は多くのクリニックで扱われています。シミがある部位は、微弱炎症を起こしていることが常なので、指示通りにきちんと服用するようにしましょう。

 

シミ治療の料金は大きさと数、使う機器などで全く違う

シミとりにかかるお金

シミの治療計画は、その人のためだけの全くのオーダーメイドです。HPに老人性色素斑の濃いシミの治療料金の目安が載っていたりしますが、治療しても、1度で消えるとは限りません。治療を希望する濃いシミの下や上に、別のシミがある場合があります。シミの種類で適応する機器が違うし、重なっている場合は、上からひとつずつ対応する場合もあります。そうなると、予算も変わってくるでしょう。

「ピコレーザー」ではなく、濃いシミの治療で最も一般的な「Qスイッチルビーレーザー」で治療する場合、東京中心部では10mm四方で10000円からが目安です。

番外編 :取り去りたいけど、レーザーは怖い人へ

レーザーはどうしても嫌。消えなくてもいいから薄くしたい、という人もいるでしょう。

いわゆる美容医療のクリニックには、実はふたつのタイプがあります。基本的に保険外の治療しか行わない「形成外科」系のクリニックと、症例により健康保険を使えることもある「皮膚科」系のクリニックです。

健康保険を使える治療が行えるクリニックではハイドロキノン(10g 1000円)などのメラニンに効く塗り薬や、シミに効果的な内服薬、オリジナルの外用剤、メディカルエステなど、怖くない治療法を積極的に紹介していただけます。もちろん気が変わったら、レーザーでの治療も可能です。

渋谷スキンクリニック 03-6455-1900でも施術が可能です。

 

※クリニックでの治療費には、別途、初診料、再診料などがかかります。

※すべての情報は、2018年6月現在のものです。

柳田美由紀

やなぎた・みゆき 大手化粧品メーカーで商品開発、宣伝PR業務を経て、独立。『プレシャス』、『婦人画報』、『美的GRAND』を始め、女性誌などで美容記事を執筆するほか、商品開発のコンサルティング、宣伝物の執筆なども手掛ける。@beauty_cosme_from_japan

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