それ、本当に髪にいいの?

髪のお医者さんが教えるヘアケアの ウソ・ホント前編

雑誌「ハルメク」

「海藻で髪が増える」「シャンプーは毎日しない方がいい」――。「よかれ」と思ってしているヘアケア、本当に髪にいいの? その「ウソ・ホント」を、女性の頭髪治療の専門医、浜中聡子(はまなか・さとこ)さんに聞きました。まずはよくある、あの質問から。

イラストレーション=川口澄子
【目次】
  1. ワカメなど海藻類を たくさん食べれば 髪は増えるの?
  2. 脂っこい食べ物は 毛穴に皮脂が詰まるから 避けるべき?
  3. いいヘアケア剤を 使えば髪は きれいになる?
  4. 白髪は抜くと 増えるの?

ワカメなど海藻類を たくさん食べれば 髪は増えるの?

本当は、「×」です。

大事な食材ではありますが、 発毛効果は認められません。 まずたんぱく質を取って。

のりやワカメ、ヒジキなどの海藻類は、鉄分や銅、亜鉛など髪を作るのに必要な成分を多く含みます。しかし海藻をたっぷり食べたからといって、髪が増えるということはありません。

髪のために最も重要なのは、髪の主成分であるたんぱく質です。摂取した栄養は、まず生命維持に欠かせない内臓に使われ、髪への供給は後回しになるため、その分しっかり取ることが大切です。海藻類は、他のビタミン豊富な食材などと併せて、髪の健康を保つ補助食材と考えましょう。

 

髪に特に大事な栄養を多く含む食材

たんぱく質

  • 肉(脂身の少ないもの)
  • 青魚
  • 卵 など

ミネラル

  • 牡蠣、牛肉
  • ワカメ、岩のりなど海藻類 など

ビタミンB群

  • 大豆製品
  • ウナギ
  • シジミ など

その他のビタミン群

  • 緑黄色野菜
  • かんきつ類 など

脂っこい食べ物は 毛穴に皮脂が詰まるから 避けるべき?

本当は、「×」です。

過剰に摂取しなければ、あまり心配はいりません。適度な脂質は髪の大事な栄養になります。

脂っこいものを食べたからといって、極端に皮脂が増えるということはありません。中高年の方は、胃がもたれるからと肉などをあまり食べず、脂質が不足する傾向もあります。適度な脂質は髪の質を保つ上で大事です。

ただし、余分な脂質は血中で中性脂肪として蓄積され、血流が悪化します。すると髪が作られる毛母細胞へ栄養が行かず、抜け毛や薄毛につながる可能性があります。健康診断で中性脂肪の高い方、肥満気味の方は、脂身の多い肉やジャンクフードなど酸化した脂質の多いものは控えて(その他、髪によくない食習慣は下のリストを参照)。

 

髪によくない食習慣

  1. ジャンクフード
    ハンバーガーなどのジャンクフードは脂質や塩分が多くビタミンやミネラルが不足しがち。取り過ぎはNG。
  2. 夜遅く食べること
    夜遅くに食べると消化吸収のために睡眠が浅くなり、髪の発育に悪影響が。22時以降の食事は極力控えて 。
  3. カフェインの取りすぎ
    カフェインは体を冷やす作用があり、頭皮の血流を悪化させることも。取り過ぎや、寝る前の摂取に注意。                   

    糖分、脂っこいものは頭皮に大敵イラストレーション川口澄子

いいヘアケア剤を 使えば髪は きれいになる?

本当は、「△」です。

ある程度ケアできますが、まず土台である頭皮から栄養を届けることが大切。


髪のパサつきや傷みは、トリートメント剤などである程度はケアできます。しかしそれ以上に、土台である頭皮が健康で、髪にしっかり栄養が行くことが大事。流行の糖質制限ダイエットなどは要注意です。特に穀物やイモ類に含まれる複合炭水化物は、髪を作るエネルギー源として重要な栄養素です。髪や頭皮のために五大栄養素をしっかり取り、偏った食生活は改めましょう。
 

■髪にまつわる豆知識(1)
白髪とストレスの関係は実はいまだに不明

白髪の原因、メラノサイトの機能低下の理由は未解明。「ストレスで一夜にして白髪に」という話も明確な因果関係はありません。

白髪は抜くと 増えるの?

本当は、「×」です。

増えませんが、将来的に薄毛につながる可能性も。


髪の色の源、メラニン色素を作るメラノサイトは、白髪を抜くことでダメージを受けるわけではないので、白髪が「抜くと増える」ことはありません。しかし無理に白髪を抜くことで、毛根を傷め、将来的に薄毛につながる可能性があります。

 

■髪にまつわる豆知識(2)

ブラシの掃除は普段使うシャンプーで

多くの方が見逃がしがちなのが、ブラシを清潔に保つこと。皮脂やホコリがたまったブラシを使うと、頭皮で雑菌が増える原因になります。ブラシに絡まった髪はこまめに取り除き、最低でも月1回は洗いましょう。

普段使っているシャンプーを入れたお湯に浸し、歯ブラシなどでブラシの目の間を洗うと◎。入浴の時間を利用するといいですよ。

櫛にからまった埃、髪の毛は雑菌の元

 

 

 

浜中聡子(はまなか・さとこ)さん

北里大学医学部卒業。医学博士。ウィメンズヘルスクリニック東京・院長として、頭髪をはじめとした女性の悩みの改善に尽力する。 

 

この記事の後編はこちら

髪のお医者さんが教えるヘアケアの ウソ・ホント後編

 

(取材・文=新井理紗(ハルメク編集部) イラストレーション=川口澄子)

※この記事は、雑誌「ハルメク」2018年1月号『”女性の髪のお医者さん”が教える ヘアケアのウソ・ホント』を、再編集し、掲載しています。

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創刊22年目、50代以上の女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値がある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど、幅広い情報が満載。年間定期購読誌で自宅に直接配送します。https://magazine.halmek.co.jp/

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