50代からの女性のための人生相談・72

人生相談:夫がマナーを守らない!指摘すると逆ギレ…

公開日:2022/04/29

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「50代からの女性のための人生相談」は、読者のお悩みに専門家が回答するQ&A連載。今回は63歳女性の「マナーを守らない夫」についてのお悩みに、夫婦問題カウンセラーの岡野あつこさんが回答します。

人生相談:夫がマナーを守らない!指摘すると逆ギレ…

63歳女性の「マナーを守らない夫」についてのお悩み

「マナーを守らない夫」についてのお悩み

私は63歳、夫は64歳。子どもは4人いますが、全員社会人になり、末娘だけが同居しています。

一緒に暮らしていく中で、私や娘が夫に対して食べるときのマナーなどを守ってくれるようお願いすると、逆ギレされます。

例えば、ずーっと鼻をすするとか、歯の間に挟まったものを手で取って服で拭き、その後、あちこち触るなど。

鼻は、家族以外の人がいるとすすりません。「すすらないでほしい」と頼むと「すすってなんかない!」とキレられるので悩んでいます。

(63歳女性・M.Y.さん)

岡野さんの回答:夫は、本来は癖を克服できる人

夫は、本来は癖を克服できる人

夫婦問題カウンセラーの岡野あつこです。

夫婦といえども、いえ、夫婦だからこそマナーは守ってほしいもの。マナーとは、「人と人との関わりで当然その場面でしかるべきとされる行儀・作法のこと」といわれていますが、私は相手を不快にさせないという思いやりや、相手に恥をかかせないという優しさがベースになければ、守れないのではと思います。

「家族以外の人がいるときは鼻をすすらない」という行動からみると、夫は他人の前ではマナーが守れているようです。通常は慣れてしまって、癖となり、人前でも出てしまうケースが多いです。

それはもしかしたらM.Y.さんと娘さんが、いつも注意をしていたからこそで、人前でこういうことは失礼、恥ずかしいことと理解できていて、実は癖を克服できるということなんですね。

では、人前ではできているのに家族の前でできていないのは、いったい何が原因かを考えてみることにしましょう。

家族の前だからいいという甘えでしょうか。しつこく「直して」と言われるので意地になっているのでしょうか。他人ではなく家族の前では気を遣いたくない、これが俺だ、いいところも悪いところも全部含めて俺なんだ、受け入れてくれといわんばかりの自分の流儀でしょうか。

このような夫たち特有の甘えや意地を理解できない妻は多く、離婚に至っている夫婦も実はたくさんいます。

文句を言ったり強制したりするのではなく、褒めて改善に導く

文句を言ったり強制したりするのではなく、褒めて改善に導く

夫にマナーを守ってもらい、M.Y.さんの家族が気持ち良く生活を送るためのコツは、文句や強制の言い方ではなく、逆に夫を褒めて欠点を改善に導く方法を使うことです。

心理学では「ピグマリオン効果」(他者からの期待を受けることで学習や作業などの成果が向上すること)と言って、実際に多数効果が出ています。

ポイントは「相手のモチベーションが上がる言葉をかけてあげること」です。

まず、説明も大事で、妻と娘がなぜそんなに嫌なのかということを、怒ったり軽蔑したりするのではなく、その意味を伝えないと本質をわかってくれません。

例えば「お父さんにはいつも素敵でいてもらいたいからマナーを直してほしいと思っている」とか、「私たちにも“家族だからいいや”じゃなくて家族として大切に思ってほしい」といった形です。

モチベーションの上がる言葉としては「この頃、鼻すすらなくなってきたよね。マナーあるお父さん、いいね♪」「ねぇねぇ、お父さん、もともとカッコ良かったんだから、こういうところを直せば、もっと素敵になるんじゃない~」などですね。

文句や強制で「お父さん、やだー、それ、直してよ!」では、夫はただ言われているだけ、嫌がられているだけ、と受け取って直す意欲がなくなってしまいます。

「友達が誉めていた」という第三者の褒め言葉効果も大きい

「友達が誉めていた」という第三者の褒め言葉効果も大きい

また、以前、効果があった方法として「友達から“ご主人とっても素敵!! あんな素敵なご主人がいて幸せね~”っていわれちゃちゃったの。そう言われてうれしかったし、私も素敵な夫だと自慢したいから、○○をするのはやめてね」という手もあります。

このように「友達が褒めていた」という第三者の褒め言葉効果も大きいです。

妻からみると、こんなお世辞のような言葉に乗るはずがない、信じるわけがないと思いがちですが、夫にしてみると褒められたことがとてもうれしくて、「もっと素敵にならなきゃ」というふうに思う人が多いのです。褒められたことが少ない人ほど効果は高いです。

ここまで連れ添ってきた夫なのですから、いいところもいっぱいあるはず。いいところを褒めつつ、もっと素敵なご主人になってもらいましょう。

そのためには洋服のセンスなんかも磨いて若々しくして、お嬢さんからも「パパ素敵」「カッコいいわ」などど言ってもらいましょう。たとえそうでなくても、おだててください(笑)。そうすると、夫が自ら「カッコいい男性になるんだ」と考え、マナーのダメなところも直ってくると思います。

夫は褒めて伸ばしましょう。

回答者プロフィール:岡野あつこさん

岡野あつこさん

おかの・あつこ 夫婦問題研究家。離婚診断士®️。NPO日本家族問題相談連盟理事長。
自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。30年間で3万5000件以上の相談を受け、その成功事例ノウハウを数多く持つ。

離婚相談救急隊運営
・「離婚診断士®️養成オンライン講座」開講
YouTube

構成:渡邊詩織(ハルメクWEB)

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