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- いい夫婦の日に!最古の祝い酒「ミード」で乾杯
古くから天然の甘味料として親しまれてきたはちみつ。そんなはちみつから作られるお酒「ミード」は、人類最古の酒と言われています。はちみつ酒・ミードの歴史や気になる味、楽しみ方について「みつばちおじさん」こと藤善博人さんに教えてもらいました。
はちみつ酒は人類最古のお酒
11月22日は「いい夫婦の日」。パートナーとのお祝いの日ですから、せっかくなら夫婦でお酒を楽しむなど、ちょっぴり特別な時間を過ごしたいもの。そんな祝いの日にぴったりのお酒が「ミード」です。
ミードとは、はちみつと水、酵母菌を発酵させて作るお酒。日本では、「はちみつ酒」という名前で見かけることもあります。
「みつばちおじさん」こと山田養蜂場の藤善博人さんによると、その歴史はワインよりも古く、1万年以上の歴史があるのだとか。さらに、栄養価の高いはちみつから作られるお酒だけに、古代ギリシャでは「神々のお酒」として崇められていたそう。日本でも江戸時代に、健康酒として処方されていた記録が残っています。
「ミードについてさまざまな文献を調べてみると、江戸時代に日本初の医学書を書いた津山藩医が、はちみつ酒の作り方を細かく記していたことがわかりました。さらにその医師が、病弱な人たちにはちみつ酒を処方していたと知り、はちみつを人々の健康に生かそうと研究していた先人の存在にとても感動したものです」(藤善さん)
天然の万能薬として愛されてきたはちみつは、古くから特別なお酒としても重宝されていたのですね。
ミードは「ハネムーン」の語源だった!?
はちみつ酒・ミードは、実は「ハネムーン」という言葉の語源であるとも言われています。
ハネムーンは英語で「Honeymoon」と書きます。つまり、「Honey=はちみつ」「moon=月」が合わさったハネムーンは、「蜜月」「はちみつの1か月間」という意味を持ちます。
中世までのヨーロッパでは、新婦は結婚してから1か月間はちみつ酒を作り、それを新郎に飲ませて子づくりに励む風習があったのだとか。
はちみつの滋養強壮効果や、ハチが子だくさんであることにあやかって、こうした風習が生まれたのだと考えられています。
結婚・出産というハレの日とも深いかかわりがあるミードは、人類最古の祝い酒とも言えそう。いい夫婦の日や結婚記念日、誕生日などに飲むお酒としても縁起が良さそうですね。
風味のバリエーションが豊富!好みの味を見つけて
ミードの気になる味については、「甘い香りのビールに近い」という人もいれば、「白ワインのような味わい」と表現する人もいます。
藤善さんは、「はちみつと同じく、口に広がる豊かな風味を楽しめるお酒です。ただ、蜜源となる花によってはちみつの味わいが変わるように、ミードもまた、使うはちみつの種類や作り方によって味わいが変化するのです」と話します。
ミードは、濃厚なはちみつの味を生かしたものから、ハーブやスパイスが入ったものまでバリエーションが豊富。藤善さんも、ミードとの出合いについてこう振り返ります。
「20年ほど前に、日本のお客様にもミードをご紹介したいと、ヨーロッパ各地から28種類ものミードを取り寄せて試飲しました。私たちはその中から、はちみつの風味をしっかりと感じられる正統派のミードを選びましたが、ハーブや香辛料、果物を使ったものなど、本当に個性豊かだったのを覚えています」
すっきりとした風味のものから、濃厚な甘口のものまで、ミードの味わいは多種多様。ワインやビールのようにいろいろと試して、好みの味を見つけるのも楽しそうですね!
ソーダやミルクで割っても!アレンジも楽しい
はちみつの豊かな風味が楽しめるミードは、ストレートやロックではもちろん、水やソーダ、果汁などで割ってもおいしくいただけます。
「はちみつ同様に柑橘類との相性が良いので、ソーダ割りにレモンやライムを絞って楽しんでいる方もいます」と藤善さん。はちみつの甘い風味に柑橘の爽やかな香りが加われば、さっぱりおいしくいただけそうです。また、バニラアイスとの相性も抜群なので、大人向けのスイーツとしてもぴったり。
一方で、気温が下がってくる秋から冬であれば、ホットやお湯割りアレンジもおすすめです。シナモンやナツメグといったスパイスを加えてみるのも楽しいですし、ホットミルクに混ぜて寝酒として愛飲している方もいるようです。
「ミードは、ストレートやロックではちみつの風味を楽しむのはもちろんのこと、アレンジも楽しいお酒です。ミードを使ったカクテルなどもいろいろ紹介されているので、ぜひ挑戦してみてほしいですね」(藤善さん)
1万年以上の歴史を持ち、さまざまな味わいで楽しまれてきたミード。口当たりのいいお酒なので、はちみつが好きな方や、甘いお酒が好きな方にもおすすめです。いい夫婦の日や結婚記念日の祝い酒にももってこいですよ。
お話を伺ったのは:藤善博人さん(山田養蜂場)
養蜂歴40年以上。みつばちについて深い知識を持つ。自宅でも養蜂を行っており、自家製のはちみつを毎日楽しんでいる。採蜜やミツロウキャンドル作りなどが体験できる「みつばち教室」の人気講師。「みつばちおじさん」として親しまれている。
取材協力:山田養蜂場
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