- ハルメク365トップ
- 美と健康
- スキンケア
- 無添加化粧品なら敏感肌でも安心、これ本当?
無添加化粧品は肌に低刺激で安全、そう思い込んでいませんか? 第12回は、無添加化粧品の本当の意味を菅沼薫さんに教えてもらいました。化粧品で肌トラブルが起きやすいと感じる方は必読です。
化粧品に配合されている原料成分は全て添加物
無添加化粧品と聞くと、「刺激となる添加物が入っていないから肌によさそう」と思っている人が少なくないようです。ですが、ちょっと待って! 「無添加」とは、特定の添加物(※)が配合されていないだけ、添加物ゼロという意味ではありません。
また、無添加化粧品の定義は法律などで定められていません。そのため、特定の添加物が配合されていなければ、たとえ他の添加物が配合されていても無添加化粧品と表現できるのです。「無添加」の意味はメーカーによって違うようですが、無添加化粧品とは特定の成分(添加物)が配合されていない化粧品のことで、添加物ゼロの化粧品ではないことを知っておいてくださいね。
また、なぜか添加物(合成成分)は肌によくないと思っている人が多いようですが、それは誤解です。化粧品をつくるために配合されている原料成分は、水も油もすべて添加物です。
添加物の入っていない化粧品は存在しません。添加物が肌によくないとしたら、すべての化粧品が肌によくないことになってしまいます。
(※)主に、1980年に薬事法(現、医薬品医療機器等法)で商品へ表示を義務づけられた102種類の原料に香料を加えた合計103種類の「表示指定成分」。かつては敏感な人に皮膚刺激が現れやすい成分を表示するよう指定されていましたが、人によってアレルギーや刺激を感じる成分は異なること、また、指定されていない成分でも肌に合わないことがあるため、2001年4月からは化粧品に配合される全成分を表示することが義務付けられました。そのため、現在、表示指定成分という言い方はありません。
無添加化粧品で重要なのは「何が無添加なのか」
「今使っている無添加化粧品がすごく肌に合う」という人もいると思います。ですが、それは、無添加化粧品だから肌に合っているわけはありません。肌トラブルの原因となる成分が配合されていない、つまり、肌トラブルの原因となる成分が無添加の化粧品だから肌に合うと感じるのでしょう。
大事なのは、何が配合されていないか(何が無添加なのか)ということ。
無添加化粧品がすべての人の肌に合うとは限りませんし、すべての無添加化粧品が自分の肌に合うとも限らないのです。
肌トラブルの原因になる成分を知るには?
化粧品選びで大切なのは、今の自分の肌に合うものを選ぶこと。「40代の延長でスキンケアしていませんか」で、そうお話ししました。これは言い換えると、肌に合わない成分(添加物)が入っていない化粧品を選ぶ、ということにもなります。ですが、肌に合わない成分が何なのかって、自分ではわからないですよね?
頻繁に特定の化粧品でアレルギーが起きたり、皮膚の状態が悪くなるなど、化粧品によって肌トラブルが起きやすいと感じる人は、皮膚科医に相談しましょう。
化粧品成分を用いてパッチテストを行い、特定のアレルギー原因となる成分を予測してもらうことができます。肌に合わない成分(添加物)が何なのかを把握することで、それらが配合されていない化粧品を選べるようになり、肌トラブルが解消されるはずです。
皮膚科に行くまでではなくても、たとえば香料やエタノールなどの苦手な成分がある場合は、パッケージなどの表示を参考に化粧品を選ぶとよいでしょう。無添加と謳っていなくても、「無香料」「エタノールフリー」「合成着色料不使用」のように、配合していない成分を表示している化粧品は多くあります。
自分の肌に負担のないと思われる成分については、あまり神経質にならなくてもいいでしょう。
また、商品によっては、「アレルギーテスト済み」等の表示がされているものもあります。 「アレルギーテスト済み」「皮膚刺激テスト済み」などの表記は、内容に科学的根拠があれば表示できます。ただし、それによる「すべての人にアレルギー、皮膚刺激が起こらないということではありません」などのデメリットも同程度の大きさで目立つように表記するきまりになっています。化粧品による肌トラブルが起きやすい人は、こちらも参考にするとよいでしょう。
化粧品が合うかは、肌で試して確かめる
表示を参考にといわれても、細かい成分表示を読みこなすのは大変ですよね。そこでまずは、パッケージに記されている特徴や成分を見て、「自分に合いそう」と思う化粧品を見つけてください。次に、サンプルをもらうか、お試し用のサイズのものを肌につけて試してみましょう。
いきなり顔につけるのではなく、腕の内側などの柔らかい部分につけてみることから始めてください。それで大丈夫だったら、顔につけてみる。一晩つけてみれば、合うか合わないかは概ねわかります。化粧品をつけて肌がムズムズしたり、ほてったり、赤くなったり、かゆくなったりしたら、すぐに洗い流してください。その化粧品が合わないという証拠です。
私自身も、お土産などで外国製の化粧品をいただくことがありますが、ちょっと不安に思ったら、まずは試してみてから使うようにしています。結局、化粧品の良し悪しや相性は、自分の肌で確かめるのが一番。無添加化粧品に限らず、化粧品を選ぶときは言葉やイメージだけ見て「大丈夫なはず、肌にいいはず」と思い込まず、自分の肌に聞いてみてくださいね。
次回は「無添加」と同様に、肌によいイメージを抱かれがちな「オーガニック化粧品」についてお伝えします。
取材・文=田中優子
■意外と知らない、美容の常識を学ぶ
菅沼薫の美容講座ジャンルTOPへ
-
目の下のたるみの美容外科施術について
目元のたるみになやんでます。いっそのこと美容外科でたるみ取りの施術を受けようかと考えてます。 施術後は何日くらい腫れたり内出血をするか、施術効果はどのくらい持続するのか、どの方法がお勧めとかたるみ取りの施術の体験された方、アドバイスをお願い致します。または効果無いから受けない方が良いとかご意見をお願い致します ※OKWAVEより補足:「ハルメク365( スキンケア)」についての質問です。
回答受付中2024.03.23 -
眼鏡の鼻パッド部分の跡の軽減
メガネの鼻パッドの当たる部分に、跡がついてしまっています。 軽減する方法を教えてください。 よろしくお願いします。 ※OKWAVEより補足:「ハルメク365( スキンケア)」についての質問です。
締切済み ベストアンサー2024.01.09 -
眼鏡の鼻パッド部分
眼鏡をかけていると、鼻パッドの所がキューっと締め付けられる感じがして痛くなることがあります。 なるべく軽い眼鏡をかけるようにはしているのですが、他に何か回避する方法はないでしょうか。 あと、眼鏡の鼻パッドの跡も付いてしまっているのですが、マッサージ等何か薄くする方法はないでしょうか? ※OKWAVEより補足:「ハルメク365( スキンケア)」についての質問です。
締切済み ベストアンサー2023.12.28 -
室内での日焼け対策は本当に必要ですか
日焼け対策という観点から、在宅時にレースのカーテンを閉める必要は本当にありますか。 直射日光が入ってなくても、紫外線は入ってきます。 UVカット素材のレースのカーテンもあります。 閉めたほうが紫外線が室内に入る量が減り日焼け対策になります。 皮膚ガンの可能性が少しでも下がります。 他にもメリットはあるでしょう。 前提: ・防犯の観点、外から見える、鳥がぶつかる、などの、日焼け以外の理由は今回除去してください。5階以上で外からは見えません。 ・直射日光は当たりません。 ・日焼けの観点から、本当に必要かどうか、でお願いします。 開ける派は、「閉めると暗い、閉めて電灯を点けるのと自然光は違う、開いていたほうが開放的」というのがあると思います。 閉める派は、「日焼けする、少しでも日焼けを抑えられる」というのがあると思います。 「人間は日焼け対策のためいつもレースのカーテンを閉めておく必要があるのか」という点についてどうでしょうか。 しかし、わたし個人としては、少々(人によって何が少々かという判断は異なりますが)日焼けしても、そこまでしてレースのカーテンを閉めて部屋を暗くする必要なないと感じています。ずっと薄暗いほうが、電灯をつけていても、精神的にまいりそうです。 (こういうと、他の方法で気分転換しましょうとか、いろいろご意見もあると思いますが・・・) 何が何でも日焼けを抑える、日焼けがいやだ、という方もおられるでしょう。 みなさんはいかがですか。
締切済み ベストアンサー2022.05.26
-
親の医療・介護費が不足?
住宅ローンや子の教育費などお金がかかる50~60代。一方で親は高齢となり、その金銭面の援助も不安。解決策を探ります。 -
プロが教える珈琲の淹れ方
家や職場で手軽に楽しめるドリップコーヒーが、ちょっとしたコツで本格的な味わいに。その極意をプロにこっそり聞きました。 -
質のいい睡眠できてる?
質のいい睡眠は健康の基本。ハルメク読者が専門家に、睡眠の質を向上させる秘訣を聞きました! -
野菜毎日摂れていますか?
毎日の食事で野菜はきちんと摂らないと、と思っているけど……という方に、上手に野菜を補うヒミツをご紹介します。 -
お出掛け後「ひざが楽に」
春はお出掛けや旅行の気分が高まります。「でもひざが痛い・こわばる」というお悩みに、筋肉をほぐすマッサージャーをご紹介。 -
巻き爪から足を守る方法
巻き爪は放っておくと身体の不調やさらなる悪化を招くことも!放置は厳禁の巻き爪の、原因や治療法などを専門家に聞きました。