未来の健康を左右する?

認知症予防につながるお口の簡単セルフケア4つの実践方法

認知症予防につながるお口の簡単セルフケア4つの実践方法

公開日:2025年10月10日

口の健康が未来を左右?お口のケアから認知症対策

お口の不調、放置していませんか?お口の健康は全身の健康につながっており、認知症などさまざまな疾患に影響をおよぼすことがあります。いつもの歯みがきに少しだけプラスする簡単ケアで、 未来の健康生活を目指しましょう。

口のネバネバ、口臭は危険なサイン?【歯垢リスク】をチェックしてみよう

 freeangle / PIXTA

「口の中がネバネバ」「口臭」を感じたら、それは歯垢(プラーク)のサインかもしれません。歯垢はただの食べかすではなく、歯の表面に付着している菌のかたまり。1mgあたりなんと1億個以上の細菌が存在し、歯周病の最大の原因ともいわれ、全身の健康にも影響を与えるリスクがあります。まずは、下のチェックリストで当てはまる項目がないか確認してみましょう。

歯垢リスクPR事務局プレスリリースからの転載(監修:大阪大学 大学院歯学研究科 予防歯科学講座 天野敦雄 教授)

2個以上当てはまった人は「歯垢リスクの可能性」があり、5個以上は歯垢リスクをお持ちのため、オーラルケアの見直しをおすすめします。

今日から実践、オーラルケア4つのポイント

 Luce / PIXTA

歯垢リスクが高いからといって諦めないでください!できてしまった歯垢を除去し、お口の中を健康に維持する方法をご紹介します。

ポイント1:やわらかめの歯ブラシで磨く

歯みがきで出血する場合、歯ぐきに炎症が起きている可能性があります。まずは、やわらかめの歯ブラシで、奥歯や歯の間、歯ぐきとの境目など付着しやすい部分を意識しながら、力を入れずに磨きましょう。

ポイント2:起床後すぐのうがい・歯みがき

朝、口の中がネバつくことがあるという方は、朝一番のうがいや歯みがきをすることで、口の中で増殖した細菌を減らすことができます。寝起きのうがい・歯みがきの習慣で、歯垢リスクを減らしましょう。

ポイント3:歯ブラシ、プラスアルファで取り残しをカバー

歯ブラシだけでは、歯と歯の間や奥歯のすき間、歯並びの悪い部分などに歯垢が残りやすくなります。1日1回でも良いのでフロスや歯間ブラシを毎日のケアに取り入れてみましょう。特に夜の歯みがき後に行うのが効果的です。

ポイント4:歯科医院でプロのクリーニング

毎日の歯みがきだけでは落としきれない歯垢や歯石は、歯科医院でのクリーニングが必要です。痛みがなくても、3〜6か月に1回の定期検診とクリーニングを受けることをおすすめします。「虫歯や痛みがない段階で定期的に診てもらう」ことが、全身の健康を維持するための重要な一歩となります。

歯垢を減らす・予防する、50代からの2つの習慣

 masa / PIXTA

歯周病の最大の原因といわれている歯垢。近年の研究では、認知症に影響をおよぼすことも指摘されています。お口の健康を保つことは、健康維持につながります。面倒臭いことは一切なし!毎日簡単にできる2つの習慣を取り入れてみませんか。

1.規則正しい生活を心がける

免疫力が低下すると、歯周病が進行しやすくなります。質の良い睡眠をとり、バランスの取れた食事を意識することは、歯ぐきの健康を守るために大切です。また、喫煙は歯周病のリスクを高めるため、可能な範囲で少しずつ改善しましょう。

2.キシリトールや、ユーカリ抽出物配合のガムを噛む

キシリトールは口の中のミュータンス菌を減らし、むし歯のリスクを減らす効果が報告されている成分です。食事の後や歯みがき後などにキシリトール入りのガムを噛むことは、フィンランドなどの予防歯科の先進国でも浸透しています。

また、注目したいのが「ユーカリ抽出物」。コアラの主食であるユーカリから抽出された素材です。このユーカリ抽出物配合のガムを、ご自身の生活の中で取り入れやすいタイミングで噛むことで、歯垢の生成を抑えたり、歯ぐきの炎症を軽減したりする効果が期待できます。

ガムを噛むことは、口腔機能を保つためのメリットも多いです。歯ブラシやフロスと併用して、日常のケアに加えてみてはいかがですか。

見た目だけではない、お口の健康。手軽にできるケアを取り入れて、口内環境を整えていきましょう。

■取材協力:歯垢リスク事務局

健口ライフ
健口ライフ

私を磨く、新習慣。お口から健康になるためのオーラルケアをご紹介します。