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- かけっぱなしでOKの老眼鏡って?累進レンズ選び方
持ち歩きの面倒さや老けて見られそうといった理由で、老眼鏡に抵抗を感じる人は少なくありません。そんな人におすすめなのが、かけっぱなしにできて老眼鏡に見えない累進レンズ。生活スタイルに合ったタイプを選べば近くも遠くもぐっと見えやすくなりますよ。
老眼対策に見えない眼鏡「累進レンズ」
50代は老眼を自覚する人が一気に増える世代です。近くのものが見えづらかったり、手元から目線を上げたときに視界がボンヤリするといったことはありませんか?
ただ、老眼の自覚があっても、「かけ外しや持ち歩きが面倒」「老けて見られそう」といった理由で、老眼用の眼鏡に抵抗を感じる人は少なくありません。
そんな人におすすめなのが累進レンズ。累進レンズとは、1枚のレンズの中で遠くを見る度数と近くを見る度数が上下に入った構造になっています。視線を動かすだけで、遠くから近くまでグラデーションのように度数が入っているので、かけたり外したりする手間がなく、かけっぱなしでいられます。
近くを見るレンズと遠くを見るレンズの境目がないため、老眼対策をしているとわからないのもうれしいポイントです。
累進レンズは3種類!正しい選び方は?
累進レンズには大きく3つの種類があります。それが、「遠近両用レンズ」「中近レンズ」「近々レンズ」。まずはそれぞれの特徴と、どんな人におすすめなのかを確認してみましょう。
1.遠近両用レンズ
<特徴>
遠くの度数、中間の度数、近くの度数が1枚のレンズの中に設計されています。眼鏡をかけてまっすぐ見た時には遠くがよく見え、顔を下げずに目線を落とすと中間から手元が見えてくるようになります。
<遠近両用レンズがおすすめの人>
- 眼鏡をかけっぱなしにしたい
- 車の運転のときにも使用したい
2.中近レンズ
<特徴>
遠近両用レンズと同じく、遠く、中間、近くの度数が1枚のレンズの中に設計されていますが、眼鏡をかけてまっすぐ見た時には、2~3メートルくらいの家庭内の距離が見やすく、目線を上げて上部を見ると遠くが見え、目線を下げると手元の距離が見えるようになります。
<中近レンズがおすすめの人>
- 眼鏡を使うのはオフィスや室内だけ
- 事務作業やパソコン作業が多い人
- 車の運転はしない
3.近々レンズ
<特徴>
手元30センチから70センチくらいまでを特に見やすくするレンズです。老眼鏡よりも視野が広く奥行き感を感じられるので、食事やパソコン作業なども快適になります。
<近々レンズがおすすめの人>
- 眼鏡をかける習慣がなかった人
- 読書やパソコン作業が多い
- 初めて老眼鏡をかける人
このように、累進レンズはそれぞれ、見やすい距離に違いがあります。
累進レンズ選びで大切なのは、ライフスタイルや使いたいシーンに合わせてレンズを選ぶこと。まずは自分がどの距離のものをよく見るのかなど、日々の生活を振り返ってみましょう。その上で、眼鏡専門店などで相談すると、便利に使える1本が見つかります。
累進レンズの注意点とは?
とても便利な累進レンズですが、購入する際に注意したいこともあります。
それは、視線の動かし方に慣れるのに少し時間がかかること。累進レンズはレンズの上部に遠くの度数、中央付近に中間の度数、下部に近くの度数が入っているので、視線を動かしてピントが合う位置を探す必要があります。
特に、これまで眼鏡をかける習慣がなかった人や、老眼が進行してからいきなり強い度数の眼鏡をかけた人は、視線の動かし方や見え方に慣れるのに時間がかかりやすいと言われます。
この注意点を補うために大切なのは、「できるだけ早めにかけはじめる」「自分の顔のサイズに合った眼鏡を選ぶ」「眼鏡を正しい位置でフィッテングすること」の3点です。
老眼対策の眼鏡は、ピント調整機能がまだある早いうちから、度数の弱い累進レンズで慣れていくとスムーズ。また、視線の位置とレンズの位置を合わせることも大切です。ここが合っていないと、度数が合っていても見づらかったり、歪みや揺れが気になって使えない眼鏡になってしまいます。購入する際は眼鏡専門店でプロのアドバイスを受けながらフィッテングをし、見え方に違和感がないかしっかりとチェックしましょう。
なお、レンズにはグレードがあり、グレードによって見えやすさや視野の広さ、慣れやすさに違いが出ます。
自分に合った累進レンズを選ぶためにも、購入の際は、プロのアドバイスが受けられる眼鏡専門店で相談をするのがおすすめ。
自分にぴったりの累進レンズを見つけて、この先もずっと「よく見える」快適な毎日を過ごしていきたいですね!
取材協力:眼鏡市場
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